MacOS X10.5 Leopard環境にRuby-GetTextをインストールする

Railsを使うなら、Ruby GetTextがインストールされていると、いろいろな面で幸せになる。gettext本来の目的は多言語化だが、翻訳文字列を抽出して置き換えるという機能とツールは、それ以外の目的にも便利に使える。

  • 日本語を別の日本語に置き換えるという使い方もあり。開発しているとページ中に表記された単語を、別の言い回しに統一したくなることがよくある。そんな時に便利。
  • エラー表示をカスタマイズするとき、Ruby-GetTextが提供してくれる %{fn} はとても便利。以下のように置き換えられる。
    • %{fn}は、エラーが発生しているフィールド名(フィールド名を文字列の先頭だけでなく、好みの位置に設定できる。)
    • ちなみに標準機能だが、%dは validates_length_of を使用した際の検証数値になる。
  • error_message_onを使ったとき、デフォルトで主語ありのエラーメッセージにしてくれる。

などなど。だから、10.5環境にも早速インストールしておく。

      • ちなみにLocomotiveでは、最初からRuby-GetText、GNU gettext両方ともインストールされた状態だ。

Ruby GetTextのインストール

  • コマンドサーチパスの確認。OSインストール直後の以下のパスが表示される環境。
MacBook:~ zari$ echo $PATH
/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin:/usr/local/bin:/usr/X11/bin
  • Ruby gemを利用してインストール
  • gemコマンド実行後、バージョンリストが表示されるので、最新版と思われる1を選択した。
  • ダウンロードが始まり、しばらくするとインストール完了。
MacBook:~ zari$ sudo gem install gettext
Password:
Select which gem to install for your platform (universal-darwin9.0)
 1. gettext 1.10.0 (ruby)
 2. gettext 1.10.0 (mswin32)
 3. gettext 1.9.0 (mswin32)
 4. gettext 1.9.0 (ruby)
 5. Skip this gem
 6. Cancel installation
    
Building native extensions. This could take a while... Successfully installed gettext-1.10.0

GNU gettextのインストール

Ruby GetTextを利用するなら、必ずペアでインストールしておきたい。*1
  • gettextのページからダウンロードサイトリストで近くのミラーサイトを探した。
  • 日本のミラーサイトから gettextフォルダ を開いて、最新版と思われる gettext-0.17.tar.gz をダウンロードした。
  • ダウンロードしたら解凍しておく。(gettext-0.17フォルダが発生。)
  • ターミナルで以下の操作を実行した。(configure、make、make installとも、...中略... で結構な時間がかかる。)
MacBook:~ zari$ cd ~/Downloads/gettext-0.17
MacBook:gettext-0.17 zari$ ./configure
...(中略)...
MacBook:gettext-0.17 zari$ make
...(中略)...
MacBook:gettext-0.17 zari$ sudo make install
...(中略)...

使い方

gettextで以前の日記を検索すると、自分が試行錯誤した結果が、結構出てくる。初めて使う場合は、GetTextで日本語化してみる辺りが、多少は参考になるかもしれない...。

*1:無くても動作に問題は無いが、翻訳文字列を追加アップデートする時に困ったことになる。GNU gettextが無いと、それまでの翻訳文字列とマージされず、新規poファイルに置き換えられてしまう。以前、これを知らずに実行してしまい、今までの翻訳文字列が消えてしまい、悲しい思いをしたことがある。