MacBookは富豪的にメモリを消費する?

MacBookを初代から最終モデルに買い替えたことによる、最大の恩恵はメモリが2GBから4GBに増設できるようになったことである。
初代モデル2GBの時はよくメモリ不足に陥って、スワップファイルが多数生成され動作が緩慢になっていた。その状況は最終モデル4GBにしたことで気持ち良く改善された、と言いたいところだが、暫く使っているうちにちょっと気になることに気が付いた。
4GBにしたことで、2GBの時のようなメモリ不足にはならないが、それなりにかなりのメモリを消費している。同じ複数のソフトウェアを起動していても、4GBの方が2GBの時よりも、より多くのメモリを消費するような気がする。
以下は、起動直後のメモリ使用量なのだが、4GBは2GBの時よりも2倍のメモリを使用している。これじゃ、せっかくメモリを2倍に増設しても意味がないじゃないか、という感じ...。

  • 同じハードディスクを載せ替えたので、条件は同じデータになっていると思う。(上:2GB/下:4GB)


内訳を見ると...

  • 固定中のメモリがかなり増えている。
  • 現在使用中のメモリはそれほど増えていない。(それでも、2割程度は増えている)

ビデオメモリとして、初代モデルは64MB、最終モデルは144MBを利用するらしい。だから、その差80MBは固定中が増えても納得できる。しかし、増加しているのは340MBもある。理由はよく分からない。(詳しい方がいらっしゃったら是非教えて頂きたいです。)

体感した事実からは、MacBookはメモリがあればあるだけ、贅沢に確保しているように見えてしまう。(富豪的に消費している?)
そして、MacBookを使っている人間の方も(自分のことだが)、4GBに気を良くして以前にも増してソフトウェアを複数同時に起動して、タブもたくさん開いてしまう...。(富豪的に浪費している?)
これじゃ、せっかく追加された2GBのメモリが、体感的には実質1GBくらいに感じてしまう...。コンピューターも人間も、もっと質素に生きる必要がある。でも、自分が質素になることは努力できるけど、MacBookに質素に振る舞ってもらうにはどうしたら...。

ソフトウェアで質素に

以下は、MacBook初代モデル2GBの時にお世話になったソフトウェア

Freemem Keeper・Monitor(空きメモリ確保AppleScript「Freemem Keeper」作った (うむらうす)
  • 現在非使用中のメモリを開放するAppleスクリプト集。(しばらくお世話になりました。)
  • しかし、そのうち現在使用中のメモリが 2GB目一杯まで成長してきて、あまり効果が無くなってしまった...。(現在非使用中のメモリがほとんど無いほどメモリを消費してしまった状態)
iFreeMem(試用期間があるシェアウェアgoogle:iFreeMem
  • こちらはより積極的にメモリ管理をするようで、インストールして処理を実行すると、スワップファイルがビシバシ増える。その反面、現在使用中のメモリは激減した。
  • スワップファイルが増加しても、メモリ不足で増加した時と違って、OSの操作感は重くならない。
  • メモリを整理する処理に一定の時間は必要だが、メモリ不足で不定期にレインボーディスクが回るより、よっぽど精神衛生的に良い。
  • かなり気に入ったのだが、ソフトウェアによる対策は根本的な解決にはならない。金額は異なるが、シェアウェア料金とメモリ価格のどちらに投資するかを考えて、結局、根本的な解決に繋がる4GBメモリの増設をすることに。
  • 現在はメモリは浪費されるけど、メモリ不足までにはならないので、利用していない状況。


以下は、現在も利用しているソフトウェア

Dashquit
  • 通常、OS起動後、初めてダッシュボードを利用した以降は、利用しているウェジットすべてが起動中となり、それなりのメモリを消費する。
  • そのダッシュボードを終了して、その分メモリ消費を抑えることができる。ダッシュボードを終了することで節約可能なメモリが表示されているところが良い。


  • 自分の場合、結構なメモリを節約できる。2GBの時には、頻繁にダッシュボードを終了していた。

ソフトウェアを厳選する

世の中には、同じような機能を実現してくれるソフトウェアが複数ある。さらには、複数の機能をまとめて利用できるようになっていたり、新たな概念で過去のソフトウェアの便利さを包括していたりする。そんな、1+1=1.5のような(機能は2つでも、メモリ使用量は2倍にならない)ソフトウェアを見つけることで、質素な環境を目指してみる。

  • iStat menus
    • 今まではMenuMetersを利用していた。
    • 最終モデルのMacBookではキーボードの熱さが気にならなくなったので、smcFanControlも必要なさそう。(でも、ファンの回転数と温度だけは確認したい)
    • 上記の欲求であれば、iStat menus一つで満たすことができた。(自分のMacの中身を公開してくれた方々にiStat menusが人気だったので気が付きました。)
    • さらに、六曜と月齢を確認したいので日めくりを利用しているが、それが不要であればiStat menusはカレンダーまで表示してくれる。非常に多機能。
  • ミニマムメニュー(ミニュー)
    • メニューバーにアイコンを表示するソフトウェアは、油断しているとたくさん登録し過ぎて、すぐに文字メニューと重なって困ってしまう...。
    • 以前は、メニューバーのアイコン幅を少しでも節約するために、SlimBatteryMonitorを利用していた。(パーセント表示している状態でOSX標準のアイコンの1/3か1/4くらいの幅になる。)
    • ところが、それぐらいの節約ではどうにもならないくらいアイコンメニューが広がってしまったので、ミニマムメニューを作ってインストール。
    • ミニマムメニューによって、メニューバーの90%くらいをアイコンメニューのために表示できるようになったので、SlimBatteryMonitorを使わなくても満たされる環境になった。

人間が質素になる

あとは、人間の努力でできるだけ余分なソフトウェアを利用しないことなのだが、そのバランスが難しい。メモリ消費やCPU負荷を抑えるためには、OSインストール直後の状態が一番良いのだが、それでは快適性が失われて、イライラが募る。精神衛生上、良くない...。
なるべく少ないソフトウェアで、如何に自分が満足するかが重要だと感じた。例えば、過去のキーボードショートカットにこだわるあまり、それを補うソフトウェアを安易にインストールしがちだが、人間が新しいショートカットキーに慣れれば、それで問題解決なのだ。(もちろん、受け入れられない変更もあると思うが...。そんな時は迷わず便利なソフトウェアをインストールしてしまう。)

耳寄りなメモリ情報

何と!MacBook最終モデルは、6GBのメモリを搭載できたらしい。しかし、4+2GBというアンバランスな状態になってしまうのが、ちょっと心配。

是非、体感してみたいけど...4GBモジュールはまだ市場に出回ったばかりのようで、かなり高価だ。ちょっと手が出ない。時間が解決してくれるのを少し待ってみようと思う。(この二年で、MacBookに搭載するメモリについては、容量2倍・価格1/3、つまり実質1/6になった。)
しかし、またMacBook富豪的にメモリを確保されてしまうと、増設効果が半減してしまうかも...。気になる。