OSX 10.6でPopfileMgr.appからPOPFileへの移行
Snow Leopardをインストールしてから、PopfileMgr.appが起動しなくなってしまった...。PopfileMgr.appは、ベイジアンフィルターを利用して高精度なメール分類サービスを提供してくれる。自分の場合は、迷惑メール、DM、パーソナルの三つに分類していて、1日200通届く迷惑メールから必要なメールを的確に仕分してくれる。ほぼ、間違えることなく、絶大な信頼を寄せている仕組みのソフトウェアだ。
ちなみに、今現在、迷惑メールに埋もれているメールアドレスは、ベイジアンフィルターの有効性を確認するために利用している程度。メインのメールアドレスは、別のアドレスを利用していて、そちらには迷惑メールはほとんど届かない。過去の教訓から、買物やWEBサービスの登録には、メインのメールアドレスは絶対に利用しないようにしている。
一方、迷惑メールで大人気になったアドレスは、そのまま捨ててしまうのは勿体ない。せっかくなので、実証実験の場として、メールを分類する技術を身に付けるため、最大限活用させて頂く。そう考えれば、多少の迷惑メールにも、あまり神経質にならずに、おおらかな気持ちで接することができるのだ。
そんな訳で、PopfileMgr.appが起動しなくなって久しく、迷惑メールが一通も届かなくなってしまい、少し寂しさを感じていたのだった。(笑)どうにかして、以前のようにPopfileMgr.appを利用したいと思っていた。しかし、PopfileMgr.appは2007/6/20のアップデートを最後に、その後は更新されていない模様。
PopfileMgr.appは、トップページで説明されている通り、本家POPFileというメール分類ソフトウェアを、OSXの一般的なアプリケーション感覚で利用できるようにパッケージ化したものだ。そのアプリケーションの中には、POPFileや関連するライブラリ(kakasi・mecab等)が含まれているのだ。もし、本家POPFileがSnow Leopardに対応してくれていたら、それをインストールすれば、多少の使い勝手の差はあるかもしれないが、同じようなメール分類サービスが利用できるはずだ。
そう思って、本家POPFileのページを見てみると、何と早速Snow Leopardバージョン POPFile-1.1.1RC7-sl が公開されていた!素晴らしい!
インストール
- 早速ダウンロードして、インストールしてみる。インストーラが用意されており、数回クリックするだけでインストールすることが出来た。
- 必要なライブラリもインストールされた /Library/POPFile/ 以下に揃っているようで問題なし。
- POPFile-1.1.1RC7-sl/utilities/ には、POPFileの起動や終了、環境設定を実行するAppleScriptも用意されていた。
- PopfileMgr.appがメニューバーからアイコンメニューとして用意してくれていたことは、この utilities から実行できるのであった。
- 試しに、open-popfile-ui.appを実行してみると、コントロールセンター(環境設定ページ)が開いた。既にPOPFileは稼働していたのであった。
環境設定の移行
後は、PopfileMgr.appの設定を移行するだけだ。その設定は以下の場所にある。(>>もっと詳しく)
- ~/Library/Application\ Support/PopfileMgr/POPFile/messages
- ~/Library/Application\ Support/PopfileMgr/POPFile/popfile.db
- POPFileが学習したメールを分類するデータベース。
- コピーすれば、メールを分類する精度がそのまま引き継がれる。
上記三つの項目を、/Library/POPFile/ にコピーすれば、以前の PopfileMgr.app の環境はそのまま引き継がれた。
これでまた、素敵な迷惑メールに満ち溢れた生活が始まった。(いつでも解約できるのだが...。)迷惑メールを楽しもう!