Mac OSX 10.5 LeopardのRails環境を整える。

先週発売されたMac OSX 10.5には、RubyRailsも最初からインストールされている。ターミナルを見てみると、そのままの設定で日本語に対応しているところも嬉しい。余計なことを考えなければ、ターミナルを起動して、いきなりrails softwareとコマンド入力すれば、すぐにsoftware Railsプロジェクトが始められるのだ。最初の一歩を踏み出す敷居がとても低くなった。素晴らしいことです。

しかし、今までRadRails環境に慣れてしまっていると、コードの編集作業がTextEditではちょっと不便を感じる。試行錯誤しながら、Mac OSX 10.5でRailsの開発環境を整えてみた。

      • XcodeRubyの構文にも対応したみたい。Railsプロジェクトとして管理できるのだろうか?(どうも出来るようですね。Rails On Xcode - リンゴの水やりで教えてもらいました。使ってみると、Xcodeのコードブロックを強調してくれる機能がとても魅力的。)

Aptana+RadRailsのインストール

最近のRadRailsAptanaの開発プロジェクトと統合されたようだ。Aptanaの中で、RadRailsプラグインのような扱いになっている。

  • まず、Aptana: Download Aptana Studio with RadRails Development Pluginのページから、MAC版をダウンロードした。
  • インストールして起動すると、既に日本語化された状態になっている。以前のような日本語化する苦労は不要になった。素晴らしいことです。
  • インストールして最初にすることは、RadRailsプラグインのインストール。Aptana Start Pageが表示されているので、Plugins列の一番下にスクロールすると、Aptana RadRailsのInstallリンクが見つかった。クリックしてインストール開始!
    • 日本語化されたRadRailsの時から感じていたのだが、処理を実行する時のボタンが「終了」ボタンになっていることが多いなと。自分としては、終了=何もしないでキャンセルのような感覚なので、最初は実行ボタンを探して戸惑ってしまった。今は、RadRailsでは「終了=実行」と考えるようにしている。
    • ダウンロードが完了すると、デジタル署名がないけどインストールするかどうか聞いてくるので、構わず「すべてインストール」ボタンを押す。インストールされたら「はい」ボタンを押して再起動。
  • これでRadRails環境が整ったと思って、以前のプロジェクトをコピーして使い始めるが、なんだか動作がおかしい。新規プロジェクトがうまく作れなかったり、Railsサーバーが操作不能になったり...。
  • 思い通りに動作しないので、悔しいけど以前のRadRails0.7.2に戻そうかとまで悩んだ結果、やっとわかりました。ソフトウェアの更新が必要でした。
    • メニューからヘルプ >> ソフトウェア更新 >> 検索およびインストール。
    • 「現在インストール済みのフィーチャーの更新を検索」を選択して、「終了」ボタン。
    • ダウンロードサイトを選択して、後は最初のインストール作業の繰り返し。(いくつかの選択をして、「すべてインストール」ボタンを押して、最後に「はい」ボタンで再起動。)

これで、RadRailsが正常に動作するようになった!

Subversionも利用する

Mac OSX 10.5ではSubversionも最初からインストール済み。だから、ターミナルを立ち上げて、svnadmin create svnとやれば、早速リポジトリが新規作成されて使えるようになる。あとは、RadRailsから使う環境を整えるだけ。

Subclipseプラグインのインストール
  • メニューからヘルプ >> ソフトウェア更新 >> 検索およびインストール。
  • 「インストールする新規フィーチャーを検索」を選択して、「次へ」ボタン。
  • Subclipseにチェックを入れて、「終了」ボタン。
  • その後、お馴染みの手順でインストールが完了する。
  • 再起動したら、「現在インストール済みのフィーチャーの更新を検索」も実行しておく。(RadRailsプラグインの時の教訓。プラグインを新規新ストールしたら、必ずこの処理もしておいた方が良いみたいだ。)
      • ちょっと混乱するのが、「インストールする新規フィーチャーを検索」からもSubclipse Update Siteが見えて、そこからもインストール出来そうなこと。でも、こちらからはインストールステップまで進めない。
使ってみる

ターミナルを起動して...

cd
svnadmin create svn
svnserve -d

Finderから...

  • ~/svn/conf/svnserve.confをTextEditで開いて、以下のように編集(コメントマークを3カ所外した。先頭にスペースが残っているとエラーになるので気をつける。)
...途中省略...
[general]
### These options control access to the repository for unauthenticated
### and authenticated users.  Valid values are "write", "read",
### and "none".  The sample settings below are the defaults.
anon-access = read
auth-access = write
### The password-db option controls the location of the password
### database file.  Unless you specify a path starting with a /,
### the file's location is relative to the conf directory.
### Uncomment the line below to use the default password file.
password-db = passwd
...途中省略...
  • ~/svn/conf/passwdをTextEditで開いて、1行追記してユーザー名とパスワードを設定(zari = svn
    • この書式で、ユーザー名: zari、パスワード: svn になる。
### This file is an example password file for svnserve.
### Its format is similar to that of svnserve.conf. As shown in the
### example below it contains one section labelled [users].
### The name and password for each user follow, one account per line.

[users]
# harry = harryssecret
# sally = sallyssecret
zari = svn

RadRailsで適当に新規プロジェクトを作成して...

  • ファイル >> 新規 >> Rails Projectで適当に新規プロジェクトを作成。(ここではプロジェクト名: softwareにした。)
    • プロジェクトの新規作成が、やはり、いまいち正常に動作していないようだ...。Railsサーバーの作成まで終了しないので、一度「キャンセル」ボタンで終了して、あらためてRails Serverを新規作成する必要があった。
    • プロジェクトまではちゃんと作成されているようだ。サーバーを起動すれば、プラウザでアクセス可能な状態になっている。
  • softwareプロジェクトを右クリックして、チーム >> プロジェクトの共用
    • 新しいリポジトリーロケーションを指定、または、既存のリポジトリーロケーションを指定、「次へ」(最初はこのステップは表示されない)
    • ロケーションUrl: svn://localhost/Users/zari/svn、「次へ」
    • プロジェクト名をフォルダ名として利用、「次へ」
    • コミットコメントの編集: 初期インポート、「終了」
    • バージョン管理するファイルを選択して、「OK」
    • SVNコミットが実行される。

これでSubversionで管理出来るようになった!