アウトランダーPHEVのオイル交換DIY
PHEV納車後の走行距離が10000kmを超えた。三菱のメンテナンスページの情報によると、ガソリンエンジンのノンターボ車のエンジンオイル交換時期は、15000kmまたは1年となっている。(但し、シビアコンディション*1の場合は通常の半分7500kmか6ヶ月)
基本的に電気自動車であるアウトランダーPHEVに一般的なガソリン車のオイル交換時期を適応するのはどうかとも思ったが、今シーズンの冬は長距離走行でエンジン駆動が多かったので、そろそろオイル交換してみることにした。ついでにオイルフィルターも交換しておく。
実はちょっとオイル交換で期待していることがある。アウトランダーPHEVでエンジンが稼働した時のあの安っぽい、乾いたような振動と騒音をどうにかしたい!と思っているのだ。モーター走行時の滑らかで上質な走りも、エンジンが稼働した瞬間に消え去り、普通の車に成り下がってしまう...。たとえエンジンが稼働したとしても、もう少し心地よいフィーリングを維持できないものなのか?以前から試してみたいと思っていたオイルがあるので、今回はそれを使ってみることにした。
-
-
- きっと多くの人は、窓を閉めて乗っている限り、エンジンの騒音とか振動はほとんど気にならないはず。
- 当初、自分自身も試乗した時や納車後の1週間くらいは、いつエンジンが始動したのか気づけなかった。
- しかし、PHEVの静けさ・滑らかさに慣れてくると、だんだん感覚が鋭くなってくる。
- エンジンが始動した瞬間を明確に認識できるようになってくる。そして落胆するのだ。「ああ、エンジン回っちゃった...」
- また、窓を開けて乗っている時や車外にいる時にエンジンが始動すると、そのエンジン音が予想外に大きいことに驚く。
-
購入したもの
- オイルフィルター(MD360935)
工具
オイル受け
- 使っていない工具箱で代用。
- フタ付きなので後片付けも楽。
- 容量8L以上はあった方がいい。
- 但し、置いた時の高さ15cm以下。
- ジャッキアップ無しで交換する予定なので、背の高い容器だと車の下に入れられない。
ソケットレンチ
- アンダーカバーボルト=10mm
- ドレーンボルト=14mm
マイナスドライバーまたは内装外し
- アンダーカバーの樹脂フックを取り外す。
使い捨てビニール手袋
- 手がオイルまみれにならなくて済む。
- 手にぴったりフィットするタイプ。
2Lペットボトル
- オイルを注ぐ時、漏斗(じょうご)にするのだ。
カッター
- ペットボトルの底を切り取る。
キッチンペーパー
- オイルの拭き取りやレベルゲージの確認であると便利。
- ボロ布でもOK。
アンダーカバー取り外し
- アウトランダーPHEVの最低地上高は19cmある。
- これだけの高さがあれば、おそらくジャッキアップ無しで車の下に潜れるはず。
- ちなみに、ジャッキアップしただけの車の下に潜るのは非常に危険!絶対やっちゃダメ!
- まずはアンダーカバーを取り外した。
- 10mmのボルト6本、樹脂フック4本で本体に固定されていた。
- 樹脂フックは中心のピンを引き出すと、内部の爪が引っ込んで楽に外れる。
- アンダーカバーが外れると、エンジンルーム下の構造が見渡せる。
フィルター交換
- オイルフィルターは基本的に手で回せることが多い。
- ところが残念ながら、自分のPHEVは手で回せなかった...。
- 手で回せない場合はフィルターレンチ等の工具が必要になる。
- しかし、たった1回のために、専用の工具を購入するのはためらう。もったいない。
- そこでアンダーカバーを外したまま、整備工場へフィルターレンチを借りに行った。(オイルフィルターも購入)
- 手で回る程度まで緩めて、家に帰って作業を再開。
- オイル受けを置いてから、オイルフィルターを手で回して外す。
- さっき整備工場で緩めたので、力を込めるとじわっと回り始める。
- 外れたら、オイル受けに下向きに置いて、中のオイルを全部抜く。
- 新しいオイルフィルターのシーリングゴムには、指先でオイルを薄く塗っておく。
- エンジン側の装着位置に付着しているオイルを拭き取ってから、新しいフィルターを取り付けた。
- フィルターのシーリングゴムがエンジンに接してから、さらに3/4回転増し締めして固定する。
- この程度(3/4回転)の増し締めトルクで十分らしい。
- オイル漏れもしないし、次回以降は手で回して外せる。
オイル交換
- 水平な場所に駐車して、オイル受けを置いて、ドレンボルトを緩める。
- ドレンボルトは意外と固く締められている。
- 長めのレンチで方向を間違わずに緩めること。
- 水道の蛇口と同じ。水を出す方向に緩める。
- ドレンボルトにはワッシャーリングが使われていなかった。
- ちなみに、サイズ的には14×20×1.5のワッシャーリングが合いそう。
- そのまま30分くらい放置しておくと、あらかた排出される。
- 助手席側のジャッキアップポイントを持ち上げて車を傾けると、より多くのオイルを排出できそう。
- でも今回はジャッキアップしなかった。
- ポタ、ポタ、するまで排出されたら、再びドレンボルトを締める。
- 締め付けトルクは、レンチを短めに持って思い切り締めておいた。
- 新しいオイルの注入口はエンジンルームの奥まった位置にある。
- 背の高い漏斗を使うか、オイルジョッキに移し替える必要がある。
- 自分の場合は昔から、2Lペットボトルで漏斗を自作して使っている。
- 好みの長さにカットするだけ。
- 新しいオイルをペットボトルの漏斗経由で注入した。
後片付け
- 廃油は空になった4Lのオイル缶に流し込むのだ。
- もしかしたら溢れるかもしれないので、流し込みの最後の方は要注意。
- 結局、廃油は全て4Lオイル缶に収まってしまった!
- 廃油とフィルターは友人の整備工場に引き取ってもらった。(感謝!)
予想と検証
- 実は今回、エンジンオイルを4Lしか購入していない。
- 1L余分に買うとか、コストパフォーマンス悪すぎるので。
- PHEVマニュアル(P14-3)によれば、フィルター交換した時のオイル量は4.6Lとなっている。
- 0.6Lも不足しているが、大丈夫なのか?ちょっと不安だった。
- レベルゲージの上限と下限の差が1Lと仮定すると、中央で合わせれば0.5L少ないオイル量でもOKなはず。
- また、水平な状態のままドレンプラグを開けても、オイルパンに0.1くらいは残るはず。
- というわけで、きっとオイル量4Lでも大丈夫に違いないと予想して、自分で交換してみようと思い立った。
オイルの量のチェック
- 空っぽのオイルフィルターにオイルを循環させるため、エンジンを始動する。
- アウトランダーPHEVの場合は、CHARGEモードにすればいい。
- 但し、バッテリー残量85%以上だと、CHARGEモードにしても発電しない...。
- その場合は、走るか、冷暖房を使って、バッテリーを浪費するしかない?
- 1分以上エンジンを回したら、一旦電源オフ。そのまま30分以上放置する。
- オイルレベルゲージを抜いて、オイル量を確認する。
- 1回抜いて、レベルゲージをきれいに拭き取る。
- その後ゆっくり差し込み、再び抜いて、レベルゲージのオイルを確認する。
- 二つの穴のちょうど中央まで達しているようだ。問題ないと思う。
アウトランダーPHEVのオイル交換は4L缶1つでも大丈夫!
効果
- 窓を閉めた車内では、不快なエンジン音は多少静かになった気がする!
- 一方、車外ではその違いをあまり感じない...。
- エンジン音を車外で体感することがあまりなかったので、
- 元のエンジン音がどれほどのものか、比較基準がないからかもしれない。
- オイル交換前に、元のエンジン音をもっとよく聴いておくべきだった...。
- そのうちディーラーの試乗車と横に並べて、じっくり聴き比べてみたいと思う。