オートセーブとバージョンのまとめ

前回は、試すばかりでまとまりがなかったので、現時点の自分の理解を整理してみた。

書類ウィンドウの二つの状態

  • 書類は、「編集済み」と「確定」を繰り返しながら成長していく。
編集済み
  • 「確定」の書類ウィンドウが、何らかの編集をされた状態。
  • 同じ内容であっても、何らかの操作が加えられていれば「編集済み」になる。
    • 例:1文字追加してすぐ削除しても、それは「編集済み」の状態である。
確定
  • 「編集済み」の書類ウィンドウで以下の操作を実行すると「確定」する。
    • 保存メニューを実行する。
    • ウィンドウを閉じる。
    • 過去のバージョンに戻す。
    • iCloudの書類が)別のユーザー環境から編集される。

名称未設定の場合

  • ちなみに、名称未設定であっても、上記と同様の仕組みである。
    • 名称未設定=まだファイル名が設定されていない状態。
  • 名称未設定の書類は、iCloudにオートセーブされる。(iCloudにサインインしている場合)
  • 名称未設定であっても、「編集済み」と「確定」を繰り返しながら成長していく。
  • 名称未設定であっても、オートセーブとバージョンで管理されているのだ。素晴らしい!

オートセーブされるタイミング

  • 30秒以上の待機時間が経過したとき。
    • 待機時間=何も操作していない時間。
      • 文字カーソルを移動しただけで、操作したと見なされた。
      • ダブルクリックで単語を選択しても、操作したと見なされた。
      • マウスカーソルの移動だけなら、待機状態が続いた。
      • メニューを操作してもアクションを実行しなければ、待機状態が続いた。
    • つまり、書類に働きかける操作を実行すると、待機状態ではなくなる。
    • 29秒経過して何らかの操作が行われれば、オートセーブされない。
      • そこから30秒の待機時間が経過したときオートセーブされる。
  • アプリケーションを切り替えたとき。
    • アプリケーションがディアクティブになった瞬間にオートセーブされる。
    • アプリケーション内のウィンドウを切り替えただけでは、オートセーブされなかった。
  • オートセーブとは、上記のタイミングで、指定されたファイルに自動保存する機能である。
  • オートセーブは、書類を「編集済み」のまま保存する。決して「確定」される訳ではない。

システム環境設定 >> 一般 >> 「書類を閉じるときに変更内容を保持するかどうかを確認」チェックありの効力

  • 「編集済み」の書類ウィンドウでは、閉じるボタン中央に黒点が表示される。
  • これはOSX 10.6 Snow Leopardまでは、ファイルに保存されていない状態を表現していた。
  • しかし、OSX 10.7 Lion以降では、上記の状態とは無関係にファイルに保存されているのだ。
  • オートセーブはしかるべきタイミングで確実に実行され、更新日もアップデートされている。
  • あくまでも「書類を閉じるときに変更内容を保持するかどうかを確認」する効果しかない。

    • 「保存」を押せば「確定」状態にして、
    • 「変更を元に戻す」を押せば「最後に保存したバージョン」に戻す。
  • 確認ダイアログを表示する効果しかなく、オートセーブを無効にすることはできないのだ。

オートセーブから更新日を守る

閲覧だけのつもりが、うっかりキー操作で何かを入力してしまった...
  • オートセーブが有効な環境では、うっかりキー操作で知らないうちに更新日をアップデートしてしまうかもしれない。そんな時は...
  • オートセーブされる前なら、command-Zで取り消し(undo)すれば問題ない。
  • オートセーブされてしまったら、ファイル >> バージョンを戻す >>「最後に保存したバージョン」に戻す。
    • command-Zで取り消し(undo)しても、更新日はアップデートされたままになってしまう。
    • command-Zで取り消し(undo)後なら、さらに何らかの変更をして「最後に保存したバージョン」に戻す。
オートセーブさせない方法
  • そのファイルをロックしてから閲覧する。
  • そのファイルの上位フォルダをロックしてから閲覧する。
  • そのファイルのアクセス権から書き込み権限を削除する。
  • そのファイルをゴミ箱に入れてから閲覧する。
  • OSX環境全体でオートセーブを無効にする方法を知らない...。

バージョン履歴に追加されるタイミング

  • ファイル >> 保存 を実行したとき。
  • 「確定」状態の書類が、「編集済み」状態になったとき。
    • 但し、バージョンブラウザの中では、バージョン履歴に追加されなかった...。
  • バージョン履歴に保存されるのは「確定」の書類である。

ファイル >> バージョンを戻す >> メニューの意味

直前の保存
  • 書類を開いた直後、その書類の一つ前のバージョンに戻す。
最後に保存したバージョン
  • 最新のバージョン履歴に戻す。
最後に開いたバージョン
  • その書類ウィンドウを開いたときの状態に戻す。
    • 但し、書類ウィンドウがアクティブになっただけで、開いたと見なされてしまうことがあった。
    • これが自分の認識違いなのか、バージョンの不具合なのか、分からない。(確実に再現できない)
すべてのバージョンをブラウズ
  • バージョンブラウザを起動する。