Visionを連続視聴したい

Visionとは、週末にJ-WAVEで放送されるショート番組のこと。たぶん、一度くらいはどこかで聴いたことがあるかもしれない。人やモノにフォーカスして、それにまつわる興味深い話を1、2分のエッセイに収めて、神秘的なBGMとともに詩的なナレーションで伝えてくる語り。

  • ちなみに、2/9のテーマはチョコレート、2/10のテーマはオーロラだった。

J-WAVEのタイムテーブル(番組表)はとてもシンプルである。そして、Visionはそのタイムテーブルに従って、週末(土日)の夕方から深夜0時まで、刻々と繰り返される。毎正時前の数分間という短い時間だけども、どれも興味深く、その内容は単純明快。頭にすっと入ってくる。
番組表によると、土曜は17:54から、日曜は16:54から始まる。よって、土曜は全7話、日曜は全8話が毎週繰り返されているのである。でも、自分が聴いているのはタイミングよく聴いていた時の1話か2話がせいぜいである。Visionのページに行けば、話の内容は過去からすべてを読むことができる。しかし、読むのと聴くのでは、やっぱり違うのである...。ラジオ番組は人が聴いた時に最も感動するように作られている。Visionの構成もラジオとして聴くためのプロの仕事だと思う。
ならば、週末のVision全話を聴いてみたい!そんな欲求が、一気に沸き上がってきた。そんな時はtimerとrec-radiko.shコマンドの出番である。先週末のVision全話を録音してみた。

録音

  • まずは、J-WAVEの番組表に従って、Visionの時間帯をすべて予約録音するのだ。
  • 以下のコマンドで、週末のVisionすべてが、自分のMacBookに録音されるはず。
timer -e 0 1654 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 1754 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 1854 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 1954 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 2054 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 2154 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 2254 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
timer -e 6-7 2354 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 360 FMJ
  • 果たして、Visionはすべて録音できたのだけど、毎正時前の6分間(番組表どおり)では無駄が多過ぎた。
  • 実際にVisionが語られるのは、ラスト1、2分しかない。長くても3分以下の内容であった。
  • 前半の3分間は、CMや番組紹介が続く。自分が聴きたいのはVisionのみ。
  • でもVisionが流れ始める時間と長さは、各回ごとに変化する。
  • 無駄なくVisionのみを録音することはできないが、ラスト3分間を録音しておけば無駄を最小に抑えられそう。
  • そこで、録音設定を以下のように変更した。
timer -e 0 1657 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 1757 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 1857 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 1957 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 2057 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 2157 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 2257 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
timer -e 6-7 2357 /usr/local/bin/rec_radikoru.sh -o radikoru/ -t 190 FMJ
  • 録音時間を180秒(3分)でなく190秒にしたのは、radikoなどのIP放送が、電波放送の時刻より10秒くらい遅れているので。
  • 10秒くらい余分に録音しておくことで、ほぼ番組の最後まで尻切れずに録音できそう。

編集

  • たぶん来週からは編集なんて面倒なことはしなくなると思うけど、
  • 初回の今回だけは、純粋にVisionの番組のみを連続視聴してみたい。
  • よって、Visionが始まるまでの最初の数十秒のCMをカットしてみる。
iTunes
  • iTunesに取り込めば、お気に入りの曲の一部を着信音に編集する時の要領で、必要な部分だけに編集できる。
  • command-Iで情報ウィンドウのオプションを表示して、開始時間をVisionの始まりに設定する。

f:id:zariganitosh:20130212084929p:image:w450

f:id:zariganitosh:20130212084928p:image:w450

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  • その後、二本指タップして、AACバージョンを作成すれば、欲しい部分だけのAACファイルになるのだ。

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ffmpeg
  • iTunesで音楽ファイルを編集した場合、必ず再エンコードされてしまう。よって、音質や圧縮率は変化してしまう。
  • おそらく、radikoAACは、音質と圧縮率のトレードオフが最適なバランスとなるように考えられている、と思う。
  • やりたいことは、必要な部分だけを切り出したいだけなので、本当は再エンコードして欲しくないのだ。
  • radikoの音質と圧縮率はそのままに、必要な部分だけ切り出したい。ffmpegを使えば、それができる!
f=~/Downloads/radikoru/J-WAVE_20130210-1654.m4a; ffmpeg -y -i $f  -acodec copy -ss 00:00:44 -t 00:03:10 ${f%.*}_2.m4a
  • 上記の例では、開始時間44秒の部分から、3分10秒間を切り出して、~/Downloads/radikoru/J-WAVE_20130210-1654_2.m4aというファイルに書き出すのだ。
    • -acodec copyを指定すれば、元のオーディオのエンコード状態をそのままコピーしてくれると思っている。
    • -yは上書きOK、-iは入力ファイルの指定、-ssは開始時間、-tは演奏時間を設定するオプション指定である。

クロスフェード

  • すべてのVisionを編集して、iTunesのライブラリに取り込んだ。
  • そのまま連続再生しても良いのだが、Visionの最後の部分がブチッと途切れてしまう。
  • そこで、iTunes >> 環境設定... >> 再生 で「曲のクロスフェード」を有効にしてみた。

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これで、Visionの世界に浸りながら、気持ち良く連続視聴できるようになった!

  • iPhoneと同期して、隙間時間にVisionを聴く楽しさが手に入る。
  • 本当は、J-WAVEPodcastでもしてくれれば良いのだけど...。