無線LAN経由で眠っているMacBookを起こす方法
今まで、有線LAN接続のマシンをスリープ状態から起動する方法は知っていた。*1ところが、一旦無線LANを導入してその快適さを知ったら、ネットワークは無線接続がメインになってしまう。すると、スリープ中のマシンに接続して共有サービスを利用したいのだけど、無線接続のため、ネットワーク経由でスリープから復帰させることが出来きない、という問題に悩んでいた。しょうがなく、マシンのある部屋まで行ってキーボードを触ってスリープを解除したり、特定の時間帯だけは決してスリープしない設定にしたりと、不便を強いられていた。
Snow Leopardで、とうとう、この不便は解消された!無線LAN経由で、スリープから復帰させることができるようになったのだ。(画期的!)アップルはこの機能を「Wake on Demand」と呼んでいる。
Wake on Demand が有効な環境であれば、アクセス先のマシンがスリープ中であっても、システム環境設定 >> 共有 にあるサービスを利用する時、自動的にスリープから復帰して稼働してくれる。また、WakeOnLan で目覚めさせることもできた。複数のMacを利用している自分にとっては、かなり注目の新機能だ。
Wake on Demandに必要な条件
Wake on Demandを有効にするには、以下の条件を全て満たしておく必要がある。
MacBookのソフトウェア対応
- OSX 10.6(Snow Leopard)以降
実験
以上の対応と稼働状況を確認して、すべての条件を満たしたスリープ中のMacBook(ファイル共有を有効にしてみた)にアクセスしてみる。
- それを選択すると、MacBookはスリープから即座に復帰した!
- アクセス元では、まるで常時稼働中のMacBookにアクセスする感覚で操作できる。
Wake on Demandがデフォルト設定になる日
Wake on Demandに必要な条件を見ていると、ずいぶん多くのことを気にしなければならないようだが、今後は、OSX 10.6が搭載されたMacが続々出荷されることになる。そのデフォルト設定では、Wake on Demandが有効になるはず。だから、ユーザーが気を付けることは、モニタを開いて、電源アダプタで稼働することぐらいになるはず。Wake on Demandが当り前な環境って素晴らしい。スリープ中のMacBookは、いつでも利用可能な自分専用のエコサーバーに生まれ変わるのだ!
うまくいかない時にやってみる価値のあること
- Wake on Demandに必要な条件を満たしているか、もう一度確認してみる。
*1:管理者が Wake-on-LANパケットを送信する方法。WakeOnLan.appを利用すると簡単に実現できる。