スティッキーズにスクロールバーを付ける。

MacOS標準のメモ アプリケーション「スティッキーズ」を使っていて、もしもスクロールバーがあったら、もう少し使い易いのにと思ったことはないだろうか?自分はよく、はてな日記の下書きに使うので、常にそんな思いがあった。書いているうちに、コードの引用などしていると、あっという間に数ページにわたる長ーい日記になってしまう...。
そんなとき、矢印キーでカーソルを移動しながら文章を読み返すなんて、耐えられない。(今までやっていたんだけど。)fn + ↑↓キーでページ切り替えという技もあるが、文章の前後関係を考えた位置に調整できないところが不満。やはり2本指スクロールで好きなだけスクロールしていくのがスマートだなーと。何故、スティッキーズにスクロールバーが表示されないのだ...。
OSのバージョンと供にスティッキーズのバージョンも上がっていくが、一向にスクロールバーは表示されない。OSX 10.5では、とうとうバージョン6.0.0になったがスクロールバーは無し。
アップルがスクロールバーを付けてくれないのなら、自分で付けるしかないと思い調べてみる。すると、意外にも簡単にできそうだ。早速、やってみる。

作業環境

スクロールバーを付ける

  • Interface Builderでスティッキーズのnibファイルを修正することになる。失敗したときのことを考えて、元のスティッキーズ.appを右クリックして「スティッキーズ.appを圧縮」を選択し保存しておいた。これを解凍すれば、いつでもオリジナルな状態に戻すことができる。
  • 再びスティッキーズ.appを右クリックして、今度は「パッケージの内容を表示」を選択する。
  • Contensフォルダのウィンドウが表示されるので、そこから以下のパスを辿って、StickiesDocument.nibファイルをダブルクリックする。
    • Stickies.app/Contents/Resources/English.lproj/StickiesDocument.nib
  • Interfce Builderが起動するので、StickiesDocument.nibウィンドウの中のWindowアイコンをダブルクリックする。


  • 表示されたウィンドウの中央をクリックすると、Windowの中のScroll Viewを選択した状態になる。


  • コマンド + シフト + iキーでInspectorを表示する。
  • 以下の属性にチェックを入れる。

    • Show Vertical Scroller
    • Automatically Hide Scrollers
  • 上記属性にチェックを入れた状態で一度、保存しておく。
  • Stickies.app/Contents/Resources/Japanese.lprojフォルダにもStickiesDocument.nibファイルがあるので、上記で保存したファイルをコピーして上書き修正しておく。


以上で作業完了。今修正したばかりの「スティッキーズ.app」を立ち上げて、適当に改行を入力していくと、ページが一杯になったところでスクロールバーが表示されるようになった!これで快適な使い心地だ。

      • この日記を自分で見て初めて気づいた。なんかいつもと感じが違う...。そうか、10.5からスクリーンショットが影付きで撮影されるようになったようだ。