Mac OSX 10.5 LeopardでRails環境を整える〜試行錯誤編

自分のMacBookOSX 10.5環境で、aptanaが思い通りに動かない。最近10.5.1にアップデートした後、とうとう開発環境が起動しなくなってしまった...。(原因が10.5.1アップデートかどうかは不明)そもそも、10.5.1アップデート以前から環境設定で設定した通りに保存されなかったり、新規プロジェクトが正常に作成されなかったりと不審な動きをしていた。
しかし一方で、PowerBookにインストールした10.5環境のaptanaは正常に動いてるように思う。それならと、開発環境をPowerBookに移行することも考えたが、Eclipseを快適に操作するにはマシンの性能がちょっと力不足だ。(PowerPC G4 1GHz)
やはり、リリース直後のOSというのは、OS自体に不具合があったり、アプリケーションが変化に対応していなかったりで、簡単には思い通りの環境にならないケースが多い。余計な苦労をしたくなければ、半年くらい経過してから10.5環境に移行すれば良いのだけど...それじゃあ楽しくない。仕事で使うマシン以外は、新しいものをすぐ試してみたくなるのが人情です。新しい環境から、なにか新たな発想が生まれるかもしれないし。

ここまで10.5インストール作業を何回いや何十回、繰り返したことか...。以下はその過程で経験したことを思い出しながらのメモ。

移行アシスタント

さすがに現在の10.4環境に上書き(アップデート)インストールすることは避けたが、今回初めて「移行アシスタント」というものを使ってみた。しかし...結果は、使える環境にはならなかった。

  • 移行アシスタントでコピーしたファイルのアクセス権がおかしい...。10.4と10.5ではグループのアクセス権のデフォルトが異なっている*1ようで、アクセス権がらみのエラーが頻発した。
  • ディスクユーティリティーでアクセス権の修復を行っても、検証すると常にアクセス権の警告がある。
  • Finderの「情報を見る」メニューからアクセス権を変更しようとすると、Finderが強制終了してしまい、アクセス権の変更ができない。

→移行アシスタントで作ったこの環境を利用することは諦めて、新規インストールし直した。

  • ホームフォルダを丸ごとコピーするのではなく、ホーム直下のOSX標準のフォルダ*2を開いて、その中のファイルやフォルダを必要なものだけコピーするようにした。
  • やはり信じられるのは、自分の目で見て、手で作業して、一つずつ確認した内容だけですね。10.5環境で、10.4からFinderを使って手作業でコピーしたファイルやフォルダについては、アクセス権の問題は発生していない。(グループのアクセス権がデフォルトのstaffにちゃんと設定されている。)
  • 手作業は面倒だけど、一番確実で、今何が起こっているか認識しやすい方法だ。そのためにも普段からファイルの置き場所を散らかさずに、移行の時、手間のかからないフォルダ構成にしておくべきだと感じた。

移行アシスタントを使ってみて、結局、過去の環境に上書き(アップデート)インストールするのと大差ないのではないかと感じた。移行アシスタントの方は、移行するファイルやフォルダを選択する余地はあるが、新しいOSをインストールした時は、まだどのファイルが問題になるかなんて分からない。それで、すべてを移行の対象にしてしまうなら、結果、移行後のファイル構成は上書き(アップデート)インストールと同じになるのではないかと。
移行アシスタントは既に問題が発生しないことが分かっていて、複数のマシンに同じ環境を作りたい時には重宝するかもしれないが、今回のように新しくリリースされたOSに過去の環境を移行する用途ではあまり使うべきではないと感じた。(過去の環境をすべて引き継ぎたいなら、上書きインストールの方が作業がシンプルで早い。)

Aptana

この日記の最初で紹介した通りの状況なので、MacBookAptana + RadRailsを使うのは諦めて、以前からのRadRails 0.7.2を利用することにした。以前のRadRails環境に特に不満は感じていないので、無理に最新版を使わずに、最初からRadRails 0.7.2のままにしておけば良かった...。しかし、RadRailsのページを開くと、説明文の最初に「まだRadRails 0.7.2をお使いですか?」なんて書いてあるものだから、あたらし物好きとしてはAptanaをインストールしてみたくなってしまう...。果たしてMacBookOSX 10.5.1環境で、みんな正常に使えているのだろうか?(使えてないのは自分だけ?)

      • Locomotiveをインストールして、異なるバージョンのRails環境を使い分けようとしているのが問題なのかもしれない。

ちなみに、Aptana以前のRadRails 0.7.2は、Aptana: Download RadRails Classic (0.7.2)のページよりダウンロードできます。既にClassicとされてしまっているが、自分のMacBookOSX 10.5.1環境ではちゃんと使える。

.macの同期

.macの同期機能を使うと、メールやsafariのブックマークなど必要最小限の環境は以前のデータを引き継ぐことができるので、インストール後の新しい環境での作業が格段にやり易くなる。しかし、同期する前に以下のことを実行しておかないと正常な同期が行われず、悩むことになる。

  • OSX 10.4環境でソフトウェアアップデートを実行して、最新のOS環境にしておく。再起動が必要なら再起動して、その後もう一度ソフトウェアアップデート。「お使いのソフトウェアは最新のものです。」という表示が出るまで繰り返す。
  • OSX 10.4環境が最新の状態になったら、10.4環境で.macの同期を実行しておく。エラーが出たらリセットして、エラーが出ない状態にしておく。
  • ちなみに、現在のOSX 10.4の最新バージョンは10.4.11ですね。このバージョンにすることで、iCalの同期で常にエラーが発生していた問題が改善されたように思う。

synergy

  • なぜかバックグランドのデーモンとしては起動できなくなってしまった...。(起動してもすぐ終了してしまう)
  • しかし、-fオプションをつけて、フォアグランドのアプリケーションとして実行すれば正常に動いているようだ。十分使える。

OSXの画面共有

  • 以前からVNCを使えば実現されていたことなのだが、予想外にとても快適に使える。
    • OS標準機能としてサポートされているので、簡単な設定で利用可能な状態になるところが良い。
    • 接続も画面共有ボタンを押すだけで簡単。
    • 過去に使ったどのVNC環境よりも反応がよく、ストレスなく使えた。

辞書

  • 付属の辞書.appがかなり使えるようになった。調べたい単語の上にマウスカーソルをのせて、コマンド + コントロール + Dは覚えておくと便利。(safariでは機能するが、残念ながらFirefoxでは機能しない。)

Apple Discussions

  • アップルの製品に関することで分からないことがあったら、ここで検索すれば過去ログから大抵のことは解決する。(または解決できない問題であると理解できる。)
  • 今回のOSX 10.5リリース直後の多くの問題についても、とても有益なログが多数残っている。
  • そんな素晴らしいページでありながら、最近のアップルのホームページからは辿り着き難いと感じているのは自分だけだろうか?アップルの製品を持っているなら、以下のアドレスはブックマークしておいて損はない。

http://discussions.info.apple.co.jp/


以上、とりとめのないメモ。

*1:10.4はユーザー名のグループで、10.5はstaffになっている。

*2:サイト、ダウンロード、デスクトップ、パブリック、ピクチャ、ミュージック、ムービー、ライブラリ、書類