徹底的にスティッキーズを活用してみる

またしてもMacOSXの便利機能を見落としていた...。今回はスティッキーズの操作に関して。

ウィンドウ >> 選択した基準で整頓

たぶん、知っている人には当り前で、今更何を書いてるの?という機能だ。(しかし、自分は知らなかったのです...。)過去を遡ってみると、OSX 10.4 Tigerから実装されていたのであった。昨日まで、ウィンドウシェードしたタイトルを一生懸命、手で並べていた...。1ドットずれてしまうのがすごく悔しいので、ものすごく慎重にやるか、適当な位置に折り畳んで放っておくかという感じだった。


それがこんなに簡単に並べることが出来てしまうなんて...。(今まで、自分はいったい何をやっていたのか...。ショックと情けなさが襲ってくる。)
スティッキーズにはメモを管理するサイドバーは無いけど、ある意味、これはサイドバーの代わりになる。ディレクトリとしては1階層だが、色で区別して擬似的に2階層、自分なりにタイトルの長さに意味を持たせれば、さらに種類分けできるかも。

スティッキーズとの付き合い

スティッキーズは昔からあるApple標準のメモソフトウェアだ。自分の知る限り、まだMacOS漢字Talkと呼ばれていた7.5の頃から標準添付されていた、相当息の長いソフトウェアだ*1

その頃から現在まで基本的な機能は変わらず、スティッキーズらしさというのは、以下の二つだと思っている。

  • 保存操作をしなくても、自動で保存される。
  • メモに色をつけて管理できる。

実にシンプルな機能なのだけど、使ってみると予想に反して便利だった。瞬時に起動して、ウィンドウの位置、大きさ、ウィンドシェードの状態まで含めて復元されるので、ストレスなくまた続きを書き始めることができる。メモの色は6色だけなのだが、それによってメモを種類分けしておくことで、必要な情報に素早くアクセスできる。(例:一時的なメモは黄、重要なメモは赤、電話番号は緑...など)

しかし、便利なスティッキーズのメモをたくさん作り過ぎてしまうと、また一つの悩みが増える。デスクトップにはウィンドウやアイコンも存在して、さらにメモが増えてしまうと、必要な情報にアクセスし難い状態になってしまっていた。(例えウィンドシェードで折り畳んだとしても...)

メモを作り過ぎないように注意していても、自然と増えてきて遂には、気が付くとデスクトップはメモで埋まっていた...。どうにもならなくなって、結局、他のソフトウェアに助けを求めることになってしまう。(自分がお世話になっていたのは、例えば、MacJournalとかScratchPad...など)

ところが、OSX 10.5 Leopardになると、この状況は改善された。それまでデスクトップは一つだけというのが当り前だったが、Spacesによって仮想的に4x4=16面まで区別して管理できるようになったのだ。*2そのうちの一つをスティッキーズ専用のデスクトップに割り当ててしまえば、思う存分メモを作りまくれる。(まるでスティッキーズ専用のダッシュボードのように)必要なら、2面でも3面でも割り当てれば良いのだ。

さらにドックも機能拡張されて、フォルダをファンやグリッド形式で表示できるようになり、デスクトップへのアクセスが格段に減ってきた。ファンやグリッド形式の表示は、アイコンをそのままドラッグできる。まるで、一時的に表示されるデスクトップのように利用することができるのだった。例えスティッキーズ専用のデスクトップで作業していても、滅多なことではデスクトップを俯瞰したいことなんて無くなってしまった。

もしもデスクトップを俯瞰したい時は、Exposeのデスクトップで一気に俯瞰すればいい。さらにExposeのウィンドウ一覧によって、重なっていたメモ同士も俯瞰できる。その時、文字が小さ過ぎて読み難くなっても、メモの色や大きさで、おおよその予想がつくので必要なメモを選択し易い。

このように、OSX 10.5 Leopardになって、OSの新しい機能とスティッキーズの旧来の機能が融合し合って、自分的には格段に使い勝手が向上したのであった。
今時のメモは、ネットワークで共有していつでも同期されているとか、サイドバーで階層管理できるなどの魅力があるけど、どんな状況でも瞬時に起動するシンプルなスティッキーズもまた魅力的になってきたのであった。

      • 旧来のスティッキーズを使っていると、ウィンドウの位置・大きさ・色というのは、とても直感的な情報であると感じる。

Leopardで導入された新しいメモについて

OSX 10.5 Leopardから、Mailやダッシュボードにもスティッキーズっぽいのが登場した。しかし、以下の理由からあまり使っていない。

Mailのメモ
  • メールの下書きとして異なるマシン間で共有できるところが魅力。
  • しかし、スクロールバーが表示されている状態で日本語変換を行うと、2行目以降が隠れてしまう、という不具合がある。
  • スクロールすれば隠れた部分も確認できるのだが、日本語変換する度にスクロールすることになるので、非常に煩わしい。
  • 文章を書いている時というのは、ちょっとしたストレスが、ものすごく障害に感じるものだ。
ダッシュボードのスティッキーズ
  • 付箋のサイズは変更できない。
  • スクロールにも敢えて対応していない。
    • 文章が収まらない時は、サイズを小さくして全体を表示する仕組みだ。
    • ホントに、付箋としての機能しかない。文字サイズを固定すると、それ以上入力できなくなる?ようだが、日本語変換で入力すると、あふれた分は外側に表示された...。


どちらもApple標準でありながら、お粗末。

  • どうしてもっとまじめに作ってくれないんだ...。本気を感じられない...。
  • 日本語環境だから?英語環境なら問題ないかも?

スクロールバー付きのスティッキーズ

スティッキーズでは、おそらく、それほど多くの文章を書くことは想定されていないと思う。(メモウィンドウから行が溢れても、スクロールバーが表示されないので。)
しかし、自分のようにブログなどの下書きとして使い出すと、二本指でスクロール可能なスティッキーズだと、その操作性は格段に向上する。

OSX 10.5 Leopardのスティッキーズ仕様(経験則)

正式な仕様は知らないが、自分が操作して感じた仕様をメモ。

  • テキストの書式を設定できる(基本的なワープロ機能)のはもちろんのこと、画像、動画、音楽などを(自分はあまり使わないが)貼付けることが可能になっていた。
  • URLをドラッグ&ドロップすれば、そのページのタイトルがハイパーリンクとして表示された。(URLをコピー&ペーストするのとは違う結果になった。)
2008-11-20 - ザリガニが見ていた...。(ドラッグ&ドロップ)
http://d.hatena.ne.jp/zariganitosh/20081120(コピー&ペースト)
  • 環境設定は無い。(仕様がシンプル過ぎてそんなの必要ない?)
  • 保存メニューは無い。(書いたものは勝手に保存してくれる。)
  • ウィンドウを閉じると、メモ内容も消滅する。(必ず、保存するかどうか確認される。)
  • 上記で保存したメモは、テキストエディットで編集可能な書類になる。(もちろん、スティッキーズでも読み込み可能だ。)
  • メモは、フローティングウィンドウ、半透明ウィンドウの指定が可能だ。色は6色。
  • ウィンドウを選択した基準(カラー(色)、内容(タイトル)、日付(変更日)、画面上の位置(重なり順))で、一気にウィンドシェードして整頓することが可能だ。直後であれば、コマンドキー+Zで、整頓前のウィンドウ配置に戻る。
  • ウィンドシェードした時、メモの1行目はタイトルとして表示される。
どのタイミングで保存されるのか?

ちょっと意地悪な実験をしてみた。

  • 適当にメモを書いて、10秒数えて強制終了(コマンド + オプション + esc)してみた。
    • メモは保存されなかった。
  • 上記と同じ条件で、30秒数えて強制終了してみた。
    • メモは保存されなかった。
  • 上記と同じ条件で、60秒数えて強制終了してみた。
    • メモは保存されなかった。
  • 適当にメモを書いて、一旦、他のスティッキーズウィンドウをアクティブにして、強制終了。
    • メモは保存されなかった。
  • 適当にメモを書いて、一旦、他のアプリケーションをアクティブにして、強制終了。
    • メモは保存された!
  • 適当にメモを書いて、スティッキーズを終了。(コマンドキー + Q)
    • メモは保存された!

つまり、メモが保存されるタイミングは、スティッキーズがディアクティブ(最前面でない状態)になる時のようだ。

      • 強制終了だと、ディアクティブの処理がされないので、変更は保存されないようだ。
Spotlight?

ブックマークのコメントに気になって試してみた。どうも、ダメみたい。MailのメモはSpotlightでヒットするのに...。残念!(もし、認識違いだったら、ごめんなさい。)
しかし、スティッキーズとしての検索機能では、すべてのメモを横断して検索できた!置き換えも可能だ!

この後の日記で試行錯誤の結果、どうにかSpotlightに対応できました!

*1:おそらく、それ以上前から。その頃のマシンを実際に使ったことはないが、SheepShaverで確認した。

*2:自分の場合、3x3=9面にしている。