ヒートシンクとシロッコファンの清掃

最近どうも初代MacBookの冷却ファンが常にフル稼働している。負荷の少ないwebページ閲覧でも、しばらくするとすぐに6200rpmで最高速回転冷却が始まる。何かが、おかしい...。そう思って、センサーの温度を調べてみてびっくり!

何だこれは...。Heatsink Aが126℃って、かなりホット。もしCPUの温度であれば、とっくに熱暴走してもおかしくないレベルの超高温!目玉焼きが焼けそう。この高温が継続すると、各部に悪影響を及ぼしそう。まだ過ごしやすい春の陽気でこれだから、真夏の冷房なしの環境を考えると、先が思いやられる。

隣のHeatsink Bは58℃という至って平常な温度なので、温度センサーの異常か、Heatsink Aの冷却がうまく機能していないことを予想した。分解してみた。

  • ヒートシンク周囲には、かなりの綿埃が付着していた。
  • また、シロッコファンとの接合部では、ヒートシンク側には多数の放熱フィンが存在し、そこも綿埃で目詰まりしている状態だった。
    • ヒートシンクシロッコファンは粘着テープで接合されているが、運悪く、取り外す時に粘着テープが破れ、分離してしまったのだ。
    • その失敗で、目詰まりした放熱フィンの状況を知ることができた。(ラッキー)
  • 埃は、掃除機で吸い取り、残った汚れはティッシュで拭き上げた。

シリコングリス

  • CPUとヒートシンクは、熱伝導をよくするため、シリコングリスで密着されている。

接合

  • ヒートシンクシロッコファンを接合する粘着テープを破ってしまったため、
  • そのままでは、接合部の隙間から無駄な空気が流れ込み、冷却効率が落ちるかもしれない。
  • そこでガムテープ(綿テープ)を細長く切って、接合部に貼り付け、隙間を完全に埋めた。

効果

  • 以上の対策を実施して、MacBookを組み上げ、起動してみた。

効果あり!状況は改善した!

  • Heatsink A・Bの温度差はほぼなくなった。
  • 冷却ファンも負荷に応じた適正な回転数で運転されるようになった。

所感

原因

  • おそらく、綿埃の目詰まりによって、空気の流れが悪くなり、冷却効率が低下したのではないか。
  • 地デジチューナー付けて、テレビを視聴すると、かなりの負荷がかかって冷却ファンは常時高速回転する。
  • そのような使い方では、綿埃の付着は避けようのない現象かもしれない。
  • エアコンのエアフィルターが埃まみれになると、冷暖房効率が悪くなる現象に似ている。


対策

  • 数年に1回くらいは分解して、ヒートシンク取り外し清掃、シリコングリス塗り直しが必要かもしれない。
  • 二つのヒートシンクに大きな温度差があったり、異常に高温な時は、上記の清掃で改善するかもしれない。


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