Retina+Mountain Lionのスクロール

以前、さんざん悩んだあげく一旦キャンセルして、その後また発注したMacBook Pro Retinaモデルが先日届いた。

届いたモデルは...

  • CPU 2.6GHz
  • メモリ16GB
  • SSD 512GB
  • USキーボード

さっそく箱から出して起動すると、OSX Lion(10.7.4)が起動した。そして、いちばんの懸念事項のスクロールを試してみると、以前店舗で試したときに感じた、引っ掛かりとコマ落ちを感じる残念なスクロール。(やはり、BTOでも変わらなかったか...。)
予想していたとはいえ、テンションは若干下がる。(淡い期待は抱いていた)でも、すかさずOS X Mountain Lion Up-To-Date プログラムに申し込んだおいた。すると翌日、Appleからコンテンツコードなるものが送られてきた。これを使ってAppストア経由でMountain Lionに無料アップグレードできるそうだ。
さっそくダウンロードを開始したが、家のネットワーク環境は遅すぎた。4GB超あるMountain Lionをダウンロードするのに、丸半日かかってしまった。超スローペースだが、なんとかMountain Lionをインストールできた。そして、最初に試すべきはスクロール。Safariを起動して、二本指を上下に動かしてみると...
滑らかになってる!
素晴らしい!自分が書いているこのブログも、アップルストアのMacBook Proのページも、かなりヌルヌル動く感が出ている。若干のコマ落ちを感じる瞬間もあるが、それはもう許せる範囲のレベル。(ある意味、MacBook Airのスクロールが秀逸すぎるのだ)

以前あれだけ酷評したのだから、もう少し詳細にレポートしなければ、という義務感がずっとあった。以下、Safariのスクロール性能のみ試している。

ページによる違い

スクロールの滑らかさは、表示するページによって違っていた。(条件0で比較)

設定による違い

以下のスクロールはすべて、はてなブックマークのページで比較した。

条件0
  • システム環境設定 >> ディスプレイ >> Retinaディスプレイに最適
  • システム環境設定 >> 省エネルギー >> 「グラフィックスの自動切り替え」チェックあり
  • Safari環境設定 >> 詳細 >> 「メニューバーに"開発"メニューを表示」チェックあり
  • スクロール前に、開発 >> キャッシュを空にする(command-option-E)を実行
  • すべてフルスクリーン表示で試す
  • システム環境設定 >> アクシビリティ >> マウスとトラックバッド >> トラックパッドオプション...

以上の条件でスクロールしてみると...

  • Lionほどではないが、滑らかではない。
  • スクロール操作に反応する鈍さを感じる。
  • モタモタしないで欲しい、という印象。
条件1
  • システム環境設定 >> 省エネルギー >> 「グラフィックスの自動切り替え」チェックなし
  • その他は、条件0と同じ設定

つまり、高性能なGPUしか使わない設定で試してみると...

  • 滑らかになった!
  • 多少コマ落ちする瞬間はあるが、許せるレベル。
  • 許容できる滑らかさ。
条件2
  • システム環境設定 >> ディスプレイ >> 変更(スペースを拡大、あるいは文字を拡大)
  • その他は、条件1と同じ設定

解像度を変更したときの注意書き「解像度を変更するとパフォーマンスに影響する場合があります」が表示されるものの、

  • 許容できる滑らかさ。
条件3

文字はかなり小さく表示されるが、表示範囲は素晴らしく広くなる。

  • 意外にも条件1、条件2よりも滑らか。
  • かなり満足できるヌルヌル感が得られる。

結論

  • Retina + Mountain Lionは、設定によっては十分滑らかなスクロールになったのであった!(MacBook Airほどではないが)
    • 滑らかさはWebページによってだいぶ違ってくる。
    • 自分が閲覧する9割以上のページが許容できる滑らかさでスクロールしてくれる。

滑らかスクロールを追求する設定

  • システム環境設定 >> 省エネルギー >> 「グラフィックスの自動切り替え」チェックなし
  • システム環境設定 >> アクシビリティ >> マウスとトラックバッド >> トラックパッドオプション... >> スクロールの速さは真ん中に設定
  • 解像度2880x1800(Change Resolutionスクリプト)が最も滑らかにスクロールすると感じたが、その他の解像度でもけっこう滑らか。

スクロールが滑らかになった今、Retina + Mountain Lionは自分にとって最高のMac環境になりつつある。
そして、今まで解像度とスクロールばかりに注目していたが、Retinaの魅力はもっと別なところにあるのだと、気づかされつつあるのだった。(この数日間、ようやく本格的に使い込んでみて、それを感じ始めた)