シングルレバー混合水栓のハンドルの交換
洗面台の蛇口のハンドルがグラグラになってしまった。吐水しても水がチョロチョロしか出ない。レバーハンドルを外してみると...
長年の使用でレバーハンドル取付部の付け根が疲労破損してしまったのだ。
さっそく型番を調べてみると、これはMYM(喜多村合金製作所)製の水栓ということが判明した。
- 交換用のレバーハンドルを取り寄せようとさらに調べると、なんと!MYMは水栓事業から撤退(2008-02)してしまったと...。
- もはやこれまで、水栓の全取っ替えが頭をよぎったが、さらに調べると水栓事業はKVKに統合されたとある。
- そこでKVKのページを確認すると、MYM製品のサポートを継続して行っていることが判明した!
- そこにある製品一覧に載っていないので、問い合せフォームに入力して、送信してみた。
- すると、翌営業日には迅速なメールが返信されてきた。
素晴らしい!
- おまけに、メールには詳細な分解図まで添付されていて、非常に丁寧であった。
- 余裕で10年以上前の、しかも(事業は引き継いでいるそうだが)他社製品でありながら、この徹底したサポート。
- 以前からKVKはホームセンターでの部品購入のしやすさ、手頃な価格で好きだったのだが、さらにファンになってしまった。
- さっそく部品を発注。そして届いた部品がこれ。(右側が代替品のKP61DW)
- そして、取り付け。ードライバーでキャップを取り外して、+ドライバーでねじ込むだけ。
- 但し、一つだけ注意するとしたら、作業前に排水口に栓をしておいた方が良いかもしれない。
- もしネジを締める時に、不運にも排水口に落下してしまったら、泣きを見ること間違いなし。
- どうにか取り出すことはできるかもしれないが、余分な作業が増えて、テンション下がりまくり。
- 栓をしておくだけで、その不運な可能性を0に排除できるのだ!
これで元どおりの操作性になった!
所感1
- 古い製品に対するKVKのサポート姿勢に感服してしまった。
- おかげで、いつまでも古い製品を快適に使い続けてしまう...。
- KVKの売上げには、あまり貢献していない自分がそこに居た。
- 次回水栓を新調する時にも、迷わずKVKを指定させて頂きます、と誓ったのであった。
所感2
- 普段、当然のように使っている蛇口の驚異的な耐久性、メンテナンス性の高さを実感した。
- この使い捨て、丸ごと交換、短い商品寿命サイクルの世の中において、蛇口を超える製品は思い当たらない。
- しかも、シングルレバーは優れたUI設計であり、ハンドルに届く台があれば、2歳児でも吐水・止水できる。
- そもそも、新品の水栓を操作した時の、あのヌルっとした操作感は素晴らしい。
- シンプルだけど精密に加工された部品と部品が、ゴムパッキンを介して隙間なく組み合わさって得られる、あの心地良い感触。
- 古くなるとその感触は低下するが、ゴムパキンを交換することでまた復活する。
- そのようにして余裕で10年以上、下手すると20年以上も使い続けられるのだ。
ある意味、すべての工業製品は蛇口を見習うべきである。