ディスプレイを見ている時はスリープさせない賢さを手に入れる
Macの手書き説明書さん経由、
Should I Sleepが素晴らしい!
これまでの自動スリープの仕様
- 今まで、待機時間の設定に頼るしかなかった自動スリープ。
- 待機時間=ユーザーが何も操作していない時間
- 設定した待機時間が経過すると、画面の輝度を下げ(dim)、さらに何もしないとスリープする。
- 若干賢い環境になると...
- 映像(DVDやスライドショーなど)を再生している間はスリープしないとか、
- ダウンロードしている間はスリープしないとか、(そんなことできたか?自分の要望か?)
上記仕様の限界
- よく考えられた仕様なのだけど、時間設定と起動中のプロセスの監視に頼ることしかできていない。
- 半分はうまくいくけど、もう半分の場面では無用なスリープを招いて、イライラを募らせることもあった。
例:
-
- コーディング中にコードの流れを追いながら、数分に及んで考えているとき。
- PDFで書籍の推敲をしているとき。
- とにかく、何もしていなくても画面を見ているのだから、dimやスリープして欲しくないのだ。
- しかし、画面を見ているなんてことをMacBookが知る由もなく、無情にもdimされ、その都度shiftキーなど押していた。
- 今までこの欲求を満たすには、いたずらに待機時間を長く設定するしかなかった...。
- すると今度は、さっさとスリープして欲しいときに無駄に長く稼働している状態になってしまう...。
どちらを優先するか、究極の選択を迫られていたのだ。
- 場合によっては、一時的に自動スリープを無効にしたり、強制的にスリープさせたりと、スリープにまつわる苦労は以外と多かった。
良きに計らうShould I Sleep
その状況を、Should I Sleepが一気に解決してしまった!
- Should I Sleepは、dimする直前にiSightカメラで目の前の状況を確認する。
- そして、カメラの画像に顔を感知すると、dimとスリープをキャンセルしてくれるのだ。
素晴らしい発想!
- 画面を見ている間は間違いなく顔が検出されるはずだから、きっとほとんどの状況でうまくいくはず。
試用
さっそく、試してみた。
- まずはシステム環境設定 >> 省エネルギー設定で、dimまでの待機時間を1分(最短)に設定。
- Should I Sleepを以下のように設定した。
- Face Detection チェックあり
- Enable Notifications チェックあり
- これでShould I Sleepが顔検出したときに、通知センターに通知されるので、効き具合がよく分かるのだ。
- 1分30秒くらい何もしない状態が続くと、iSightが緑色に光って稼働し、以下の通知が表示された!
- 顔が検出されると「顔が検出されました。スリープが中止されました。」
- 再び、次の待機時間の経過を待って、上記動作を繰り返す。
- 顔が検出されないと「何も検出されませんでした。スリープは許可されました。」
- このまま1分くらい放っておくとdimして、最終的にはスリープする。
- 試してみたら、素晴らしい性能である!
- 迷わず、起動時に稼働する設定にした。
- 顔検出は、ここで処理時間を長く設定するほど正確になるようだが、今のところデフォルトのままで問題なし。
- 実験が終わったら、Enable Notificationのチェックを外しておくと、Should I Sleepは裏で黙々と顔をチェックしてくれる。
所感
- こうゆうインテリジェントなソフトウェアって大好きである。
- インテリジェント=人の操作に頼らないで、良きに計らってくれる仕組み。
もう、OS標準にして欲しいくらいの快適さである!素晴らしい!
おまけの実験結果
- 本当に顔を検知しているのか知りたくて、自分の顔を隠して待つこと1分30秒。
- しかーし、予想に反してShould I Sleepは「顔が検出されたので、スリープを中止する」と通知してきた。
- 顔検出とか言っても、けっこういい加減かもしれない、と不信感を募らせ始めていたところ、
- 顔を隠すのに使っていた本の表紙を改めて見直した時に、気付いてしまった...。
- もしや、アリスかボブのイラストの顔が検出されているのかもしれない...。
- そう予想して、本の後ろ側がカメラに写るようにして顔を隠してみると...
- 今度は見事に顔が検出されず、スリープが許可された!
- 恐るべし顔検出。疑ってごめんなさいShould I Sleep。
教訓:
- 背景にあるポスターとか写真の中の顔さえも、Should I Sleepは検出する場合がある。
- ある意味、正確な仕事をしているのだ。高性能な顔検出が行われている。
- アリスかボブのイラストでもOKだったので、顔は2D・3Dに限らず検出すると思ってた方がいい。
- ポスター、カレンダー、写真など、背景に何があるか確認しておいた方が良さそう。