iOS7のバッテリー長持ち大作戦
iOS7は、iOS6に比べると、バッテリーの持ちが悪くなったと感じる。バージョンアップしたのに利用可能時間が短くなると、何だか損したような気分。バッテリー切れのiPhoneなんて、役立たずの箱である。(文鎮ぐらいにはなるかもしれないが)そうならないために、バッテリーが少しでも長持ちするような設定をしたくなる。
バックグラウンドの処理
- iOS7では、バックグラウンドで様々な処理が実行される環境になった。
- 利便性は高まるかもしれないが、バックグラウンド処理が実行されていると、バッテリー消費も激しい...。
- そのバックグラウンド処理は本当に今必要なのか?タイミングを考えることで、バッテリー消費を抑える。
自動ダウンロード
- 自動ダウンロードについては、夜間iPhoneを充電している間にアップデートされれば十分だったりする。
- 昼間の活動時間帯に、App Storeでアップデートされたタイミングで、即ダウンロードする必要性はないのだ。
- それに、アップデートが必ずしも素晴らしいものとは限らない。
- しばし様子を見ていた方が、不具合情報を察知できたりするし。
- アップデートするタイミングは自分で決めたいので、普段はオフ。機を見て充電する時にオン。
- 電源接続中のみ自動ダウンロードを許可する設定があると、便利だと思う。
Appのバックグラウンド更新
- 同様に、利便性を考えればオンにしておきたいのだが、バッテリー消費とのトレードドフを考えてオフにした。
- ほとんどのアプリはバックグラウンド更新をオフにしても、問題なく稼働した。
- iOS6以前と同様に、アプリを起動している時だけ処理が行われる仕様になる。
- 但し、唯一の例外はRunKeeperである。(自分の利用環境ではこれだけだが、他にもあると思う)
- バックグラウンド更新をオフにしてしまうと、バックグラウンド中の時間の経過や軌跡の移動が停止してしまう。
- すると、次にアクティブになった時に、前回の時間と場所からジャンプした直線的な軌跡が記録されてしまう...。
- 例えば、直線距離5kmを3分で走ったとか、とんでもない新記録が残ってしまうのである。
- RunKeeperを実行する時だけは、バックグラウンド更新をオンにする必要があるのだ。
- 一般 >> Appのバックグラウンド更新=オン
- 一般 >> Appのバックグラウンド更新 >> RunKeeperのみ=オン
メール/連絡先/カレンダーのプッシュとフェッチ
- メールが頻繁に届く状況では、プッシュ通知によってバッテリー消費が多くなる。
- 適切な間隔のフェッチに設定した方がバッテリーを節約できると思う。
- 逆にメールがあまり届かないのに、無駄なフェッチが多すぎても、バッテリー消費が多くなる。
- 可能であればプッシュに設定した方がバッテリーを節約できると思う。
- あるいはフェッチの間隔を1時間ごと、または手動にした方が良さそう。
- 手動のフェッチ(つまりメールアプリを起動した時だけフェッチする)が最もバッテリー消費を抑えられそうだが、それではメールに気付くタイムラグに悩むことになる。
- やはり可能であれば、タイムラグがほとんどないプッシュ通知にしておきたい。
- ところで、i.softbank.jpメールはプッシュに対応していないのだけど、メールが届くとSMSのような仕組みを利用して「メールが届きましたメッセージ」を送信してくれる。
- この「メールが届きましたメッセージ」は強力で、プッシュをオフにしても、手動のフェッチにしても、通知される。
- おまけに、3Gさえ接続していれば、モバイルデータ通信=オフ、Wi-Fi=オフ、でさえ通知される。
- ちなみに、MySoftbankのEメール(i)設定から「メールが届きましたメッセージ」をオフにできる。
- 通知センターには残らない通知ながら、使い方によってはバッテリー消費を抑えながら、タイミングも逃さない設定ができそう。
- 例:あまり届かないメールだけど、タイミングを逃したくないメールはi.softbank.jpに転送するようにしておくとか。
以上の思考過程から、以下のように設定した。
- メール/連絡先/カレンダー >> データの取得方法 >> プッシュ=オン
- メール/連絡先/カレンダー >> データの取得方法 >> XXXX@icloud.com=プッシュ
- メール/連絡先/カレンダー >> データの取得方法 >> XXXX@yahoo.com=プッシュ
- メール/連絡先/カレンダー >> データの取得方法 >> XXXX@gmail.com=フェッチ
- メール/連絡先/カレンダー >> データの取得方法 >> XXXX@i.softbank.jp=手動
- メール/連絡先/カレンダー >> データの取得方法 >> フェッチ=1時間(データの取得頻度)
i.softbank.jp通知が自動的に消灯しない不具合
- iOS7.0.2の現在、特定の条件が重なると、i.softbank.jp通知が自動的に消灯しない現象に陥る。
- 通常は、i.softbank.jpメールを受信すると、ダイアログメッセージが表示され、自動ロックの設定に従って消灯する。
- よって、自動ロックの設定は、なるべく短くしておいた方がいい。
- その後、i.softbank.jpメール以外の通知を受け取とっても、前回のダイアログメッセージが表示される。
- そして、そのダイアログメッセージは消灯することなく、バッテリー切れまで永遠と表示されてしまうのだ。
- この不具合を回避するには、3つの方法がある。(どれか一つを実践するだけで十分)
- 1つ目は、MySoftbankのEメール(i)の設定で、通知しない設定にしてしまうこと。
- 2つ目は、通知の設定でアプリすべての ロック画面に表示=オフ にしておくと、画面が点灯しない。
- 3つ目は、おやすみモードにしておくと、通知が表示されないので、画面も点灯しない。
- 自分の場合はi.softbank.jpメールがまったく通知されないのも不便。
- すべての通知設定を ロック画面に表示=オフ にするは非現実的、かつ不便。
- よって、長時間iPhoneを操作できない時は おやすみモード にしておくことにした。
- 一般 >> 自動ロック=1分
- 必要に応じて、コントロールセンター >> おやすみモード=オン
- おやすみモード >> 時間指定 >> 開始=23:00、終了=5:00
メールアカウントの見直し
- 多数のメールアカウントを登録しておくと、無駄にメールをチェックして、バッテリーが浪費される。
- すべてのメールアカウントをiPhoneで受信する必要はなく、パソコンでメールチェックする頻度で十分だったりする。
- iPhoneに登録しておくのは、受信のタイミングを逃したくないメールアカウントのみにしてみた。
- メール/連絡先/カレンダーのアカウントでiPhoneで受信する必要がないと思われる項目を、すべてオフにしておいた。
- メール/連絡先/カレンダー >> アカウント
Bluetooth
AirDropを利用するためには、Wi-Fi=オン、Bluetooth=オン、の環境が必要である。でも、iPhone4SではAirDropがサポートされていないため、ほとんど使わないBluetoothはオフにしてしまう。また、たとえサポートされていたとしても、利用したい時だけコントロールセンターから素早くオンにすればいい。
モバイルデータ通信とWi-Fi
- iPhone4Sは、3Gのデータ通信しかサポートされていない。(4G LTEはiPhone5以降)
- モバイルデータ通信よりも、Wi-Fiのデータ通信の方が、高速であり、かつバッテリーの節約になる。
- 日常的にiPhone4Sを利用する環境は、幸運にもほぼWi-Fiに繋がる。よって、Wi-Fiを優先したい。
画面の明るさ
- 明るさを抑えることで、バッテリーの消費も抑えられる。
- 明るさの自動調節はオンにしておく。
- 明るさの自動調整がオンの時に明るさを調整することで、自動調整の基準が変更される。
- 例:明るい場所で必要最小限の明るさに設定すると、それを基準に薄暗い場所では減光してくれる。
- 例:逆に、薄暗い場所で最大の明るさに設定すると、常に明るさ=最大となってしまい、自動調整の意味がなくなってしまう。
- 明るさの自動調整を一旦オフにして、再びオンにすることで、デフォルトの基準にリセットされる。
- 壁紙/明るさ >> 明るさの自動調整=オン
- 但し、バッテリーをさらに節約したい時は、壁紙/明るさ >> 明るさの自動調整=オフ、明るさ=最小
通知の見直し
- タイミングを逃さずに届くプッシュ通知は、とっても便利である。
- でも、通知センターによってあらゆるアプリが簡単に通知をサポートできるようになると、通知で溢れ始める。
- アプリ任せの設定のままでは、重要な通知も、無用の通知もある。
- 通知の設定を見直して厳選することで、無駄な未読通知や未読バッジに惑わされず、重要な通知を判別し易くなる。
- 不要な通知が減少することで、バッテリーの節約にもなるはず。
- 通知センター >> 表示
位置情報サービスのオフ
- 但し、常時オフにしていしまうと利便性が劣るので、もしもの時の節約方法として覚えておく。
- 通常はオンにしておく。利用を許可するアプリを厳選して、無駄な位置情報の利用を控える。
- プライバシー >> 位置情報サービス
- プライバシー >> 位置情報サービス >> システムサービス
機内モードの活用(電波状況が悪い場合の対応)
- 機内モードをオンにすることで、3G・4GLTE・Wi-Fi・Bluetooth通信がオフになる。
- 携帯電話ネットワークの圏外、あるいは電波状況が悪い場所では、バッテリーが浪費されることがある。
- 無駄なネットワークサーチが繰り返されるためである。
- 機内モードをオンにすることで、この状況を改善できる。
- 例:辺鄙な山奥で移動している状況などでは、この設定がバッテリーの浪費を抑えてくれることがある。
- 例:更衣室のロッカーにiPhoneを保管しておく場合、そのロッカーの中は圏外かもしれない。
Wi-Fiの未接続を避ける
- 同様に、Wi-Fi=オンにしたまま、Wi-Fiの圏外、あるいは未接続な状態を続けても、バッテリーが浪費される。
- よって、Wi-Fiに接続しない状態が長く続く場合は、こまめに Wi-Fi=オフ にしておく方がいい。
多少のバッテリー節約効果を期待できる設定
- 壁紙/明るさ >> 壁紙を選択 >> ダイナミックな壁紙を使用しない
- 一般 >> アクセシビリティ >> 視差効果を減らす=オン
- ダイナミックな壁紙は、背景が常に動き続けているので、表示されている時間はバッテリーが浪費されると思う。
- 視差効果とは、iPhoneを傾けた時に、手前と奥の位置関係によって見え方を変化させ、奥行きを演出する効果である。
- 但し、ダイナミックな壁紙や視差効果を演出している時間はそれほど長くないので、バッテリーの節約効果も数パーセントだと思う。
- キャリア >> 自動=オフ
- au iPhoneの海外パケット通信で請求76万円に陥ったワケ
- 海外でローミングを利用する時は、絶対オフにしておいた方が良さそうだ。
- 自動=オンでは、その場所で利用可能な携帯会社を常に検索し続けるのかもしれない。
- 自動=オフの方がバッテリーの消費が若干遅い気がする。
- 自分のiPhoneはSIMロックされているので、Softbankを選ぶしかない。
- ならば常に、キャリア >> 自動=オフ にしていた方が良さそうだ。
節約効果への疑問やデメリットを感じる設定
- マルチタスキング画面に残っているアプリをフリックで削除する。
- 必ずしもバックグラウンドで稼働している訳ではないアプリを毎回フリックで削除するのは面倒だし、無意味な気がする。
- iOS7以降では、一般 >> Appのバックグラウンド更新 で設定した方が、確実に無駄なアプリの稼働を抑えられるはず。
- 但し、Appのバックグラウンド更新でコントロールできないアプリがバッテリーを浪費する可能性はあるかも。
- 一般 >> 日付と時刻 >> 自動設定=オフ
- 自動設定=オンで、時間帯と正確な日時を自動で設定してくれる。
- その際、位置情報の取得や定期的なタイムサーバーへのアクセスをしていると思われるが、それがどれほどバッテリーに影響するのかは未知。
- 自動設定=オフにすることで、iPhoneの時計がズレてもそのままになってしまうデメリットの方が大きいと感じる。オンにしておいた。
- プライバシー >> 広告 >> 追跡型広告を制限=オン
- Apple、iOS6.1リリース!追跡型広告の制限を標準装備! - ウェブソク
- iOS 6.1でリセットできるようになった「広告識別子」とは? - たのしいiPhone! AppBank
- 上記ページの説明を読む限り、クッキーに代わる追跡IDを制限するだけで、バッテリーの節約とは関係なさそう。
- バッテリーとは関係ないけど、勝手に追跡されるのはイヤなので、オンにしておいた。
- 一般 >> Spotlight検索 >> すべての項目をオフ
- オフにすることで検索インデックスの作成処理は不要になるが、利便性を考えてオンにしている。
- メモの検索、メールの検索、アドレス帳の検索などで意外と重宝している。
- 確かに、iOSのメジャーアップデート時には、検索インデックスの作り直しで丸一日くらいバッテリーの消費が激しくなることもあるが、
- 一旦、検索インデックスが完成してしまえば、その後は追加・変更されたファイルの差分のみ修正するだけなので、ほとんど負荷がないはず。
- イコライザー=オフ
- 一般 >> Siri >> 耳にあてて話す=オフ
- Siriはほとんど使わないけど、たまに使えて嬉しい状況もある。だから、オンにしている。
- Siri=オンであっても、Siriを起動しない限り、バッテリーには影響しないように思う。
- ところで、Siriには「耳にあてて話す」という設定がある。
- これをオンにしておくと、通話する時のようにiPhoneを耳にあてて構えるだけでSiriが起動する。
- 耳にあてた状態かどうかは、iPhone上部のスピーカ横にある接近センサーが活用されていると思う。
- ちなみに、かなり高度に耳にあてたかどうかを判定しているように思う。
- 接近センサー部分を手で押さえたり、ポケットに入れただけでは、Siriは無駄に起動しない。
- ちゃんと耳にあてた状況でしか、Siriは起動しなかった。誤魔化しは効かない...。
- もしかしたら、カメラも活用して、耳の画像判定までしているのだろうか?
- スリープ中以外、接近センサーは常に稼働状態になると思うのだが、バッテリー消費への影響はほとんどないと感じた。
- 時計アイコンを非表示
- iOS7から時計アプリのアイコンの針が秒針レベルまで、リアルタイムで変化するようになった。
- 素晴らしいことなんだけど、秒針が常に動いているということは、その部分を常に描画し直しているはず。
- その描画には多少なりともCPUパワーが必要になり、若干だけど、バッテリー消費が増えることになる。
- 但し、iPhoneの画面に時計アイコンが見えていない時は、バッテリー消費には影響しないはず。
- でも、ホーム画面の時計アイコンをずっと見つめていることはないので、結局バッテリー消費にはほとんど影響しない。