徹底的に辞書で調べる

OSX 10.5(Leopard)からOS標準で辞書が利用できるようになった。アプリケーションフォルダを確認すれば、辞書.appが存在しているはず。辞書で調べたい時は、最も基本に忠実な方法としては、この辞書.appを起動すれば、検索できるのだ。

ところで、辞書で調べるという行為は多くの場合メインの目的ではなく、別のアプリケーションの作業中に発生する付随的な行為となる場合が多い。Appleもそのことは良く分かっていて、だから辞書で調べる手段が、辞書.appを起動する以外に3つ用意されている。

辞書で調べる3つの方法

サービスメニューの辞書で調べる
  • 調べたいテキストを選択した状態で...
    • メニューバーのアプリケーションメニュー*1 >> サービス >> 辞書で調べる
      • すると、選択したテキストが検索された状態で、辞書.appが起動する。(辞書.appの環境設定とは関係なく常に)
  • ショートカットを割り当てることが可能。(システム環境設定 >> キーボード(とマウス) >> キーボードショートカット)
コンテクストメニューの辞書で調べる
  • 調べたい単語の上 or テキストを選択した状態で...
    • 右クリック(2本指クリック・control-クリック)して、コンテクストメニューの辞書で調べる
      • すると、選択したテキストが検索された状態で、辞書.appが起動する。
      • あるいは、単語の意味がポップアップされる。

  • 辞書.appの起動か、ポップアップするか、は選択できる。(辞書.app >> 環境設定 >> コンテクストメニュー:)


システムが用意したショートカット:control-command-Dの辞書で調べる
  • 調べたい単語の上に、マウス矢印を移動して(テキスト選択の必要なし)...
    • ショートカット:control-command-D
      • すると、マウス矢印下の単語の意味がポップアップされる。
      • さらに、control-commandを押し続けていれば、マウス矢印を移動すると、その下の単語の意味が次々とポップアップされる。(辞書.appの環境設定とは関係なく常に)
  • 非常に便利なショートカットなのだが、対応していないアプリケーションもある。(Firefox.app・プレビュー.app等)

OSX 10.5と10.6の辞書で調べるショートカットの違い

  • 10.5のシステム環境設定 >> キーボードとマウス >> キーボードショートカット >> 辞書で調べる
    • システムが用意したショートカット:control-command-Dの辞書で調べる
  • 10.6のシステム環境設定 >> キーボード >> キーボードショートカット >> サービス >> 辞書で調べる
    • サービスメニューの辞書で調べる

実は微妙に違っていたのである!
これが混乱の「元」だと思った。

  • 10.6のシステム環境設定 >> キーボード >> キーボードショートカット >> サービス >> 辞書で調べる:control-command-D と設定してしまうと...
    • テキストが選択されている場合、選択したテキストを辞書.appを起動して、調べることになってしまう。
    • 単語の意味をポップアップで表示したいのに、10.6にしたら辞書.appが起動する症状に陥る。(テキストを選択していなければ問題ないのだが)
  • また、10.5でシステムが用意したショートカット:control-command-Dを変更している場合、10.6に上書きアップデートするとその変更は引き継がれる。
    • しかし、10.6ではシステムが用意したショートカット:control-command-Dを変更する方法はあるのだろうか?自分は知らない。
    • [デフォルトに戻す]ボタンを押しても、システムが用意したショートカットはcontrol-command-Dに戻らなかった...。
    • つまり、キーボードショートカットに見当たらなくとも、10.6で変更は引き継がれており、control-command-Dは反応しないことになる。反応するのは、変更後のショートカットだけだ。

OSX 10.6でcontrol-command-Dが反応しないと思った時、試してみる価値があること

  • テキストは選択せず、マウス矢印を単語の上に移動するだけにする。
  • 10.5で設定したショートカットを試してみる。
  • 上記と重複したショートカットがないか、注意深く確認する。


ちなみに、自分の場合は上書きインストール・新規インストールとも、問題なくcontrol-command-Dのポップアップ辞書が利用出来た。(白MacBook

control-command-Dに戻す方法が分かった!

*1:りんごマーク右隣のアプリケーションの名前