アップルは何を切り捨て、何を取り入れてきたか?

Thoughts on Flash(フラッシュについての見解)が、Steve Jobsのサイン入り、Appleの正式見解として発表されていた。素晴らしい日本語訳のページも登場した。(感謝です!)振り返ってみると、Appleは過去にも、その当時に主流だったものをバッサリ切り捨ててきた経緯がある。それに替わって取り入れた技術がどうなったか追ってみると、とっても興味深い。

スティーブ・ジョブズの出来事年表

1984年   Macintosh発売
1985年   Appleを退社、NeXTを創業
1989年   NeXTSTEPマシン発売
1996年12月 AppleがNeXTを買収、暫定CEOとして復帰
1998年05月 iMac発売、FD・ADB・SCSI無し、USB採用
1999年06月 iBook発売、AirPort(無線LAN)採用
2000年09月 OSX Public Betaリリース
2001年03月 OSX 10.0リリース
2001年09月 OSX 10.1リリース
2001年10月 iPod発売
2002年08月 OSX 10.2リリース、OS9の葬儀パフォーマンス
2003年06月 PowerMac G5発売、これ以降はUSB2.0が採用される
2003年10月 OSX 10.3リリース
2003年10月 ワイヤレス(Bluetooth)キーボード・マウス発売
2005年04月 OSX 10.4リリース
2005年09月 iPod nano発売、これ以降はインタフェースをFireWireからUSB2.0に変更
2006年01月 MacBook Pro・iMac発売、これ以降はIntel製CPU採用
2007年06月 iPhone発売
2007年10月 OSX 10.5リリース、OS9(Classic環境)サポート無し
2008年01月 TimeCapsule発売、無線LANによる差分バックアップに対応
2008年01月 MacBookAir発売、光学式ドライブ無し、リモートディスク採用
2008年07月 iPhone 3G発売、AppStore開始、Flash無し
2009年01月 これ以降はFireWire400は搭載されず、FireWire800のみ搭載される
2009年06月 iPhone 3GS発売
2009年08月 OSX 10.6リリース、PPCバージョン無し
2010年04月 iPad発売、Flash無し

FD(フロッピーディスク)からCDへ

  • スティーブ・ジョブズが復帰してから最初に発表された起死回生のマシンがiMacであった。
  • iMacには、FDが搭載されていなかった。(当時、自分の知る限り、FDがない初のパソコンだった?)
  • その当時、パソコンで作成したデータはFDに保存するのが一般的だった。
  • 仕事で作成したワープロ表計算ソフト*1のファイルは、個人が所有するFDに保存していた。
  • FDに保存しておかないと、せっかく作ったファイルがなくなってしまう様な錯覚をしていた。
  • FDとは比較にならないくらい大容量のHDが内蔵されているにもかかわらず...。
  • また、当時のWindowsマシンのOSインストールにはFDが必須であった。(と記憶している)
  • だから、iMacは仕事では使えない、FDが無いなんて、Macはどうかしている、と言われていた。
  • しかし、今になって考えてみれば、容量1.4MBしかない、信頼性の低い、超低速アクセスなFDに保存するなんて、どうかしている。
  • 実際、Windowsを再インストールす羽目になって、十数枚組のFDを抜き差しする作業には、うんざりしていたはず。
  • あるいは、保存が完了する前に、取り出しボタンを押してしまい、そのFDのデータ全部が読めなくなって泣いた経験も少なからずあったはず。*2
  • 自分も含めて多くの人は、マシンに内蔵された見えないHDよりも、実態が見えるFDに保存して、自分の机の引き出しに鍵をかけて、大切にしまっておきたいと考えていた。
  • 一方、iMacへのOSインストールは、CD-ROMから行う仕様だった。
  • また、以前からMacintoshには、機械的に連動したFD・CD・MO等の取り出しボタンは存在していなかった。
  • FD等のメディアアイコンをゴミ箱にドロップするか、ショートカットcommand-Y・command-Eを操作することで、ソフトウェアによって自動排出された。
  • そのため、書き込み中の取り出しは、一般的には起こり得なかった。(OS・ドライバにバグがない限り)
  • それでは、FDがないiMacで、作成したデータを他のマシンで利用したい場合はどうするべきか?
  • それは、ネットワークを使って共有するべきだったのだ。
  • その当時も社内ネットワークは存在していたはずだが、作業マシンのHDさえ信用できない人々が、ネットワーク接続された他のマシンのファイルを利用するなんて、無理な話しだった。
  • しかし、iMacは大成功を収める。今までにない、カラフルさと、丸いデザインが受けて。
  • ビジネスマシンとしては、あまり受け入れられなかったが、趣味のパソコンとして。
  • 2010年4月に、ソニーは来春までに3.5インチFDの生産を中止することを発表した。
  • また、今時の企業で容量1.4MBしかないFDをメインに使うことはできないはずで、多くの企業がネットワーク上のドライブに保存しているはず。
  • iMac以降、FDを採用しない判断は、結果的に正しかった。それは、10年以上先を読んだ判断だったのだ。

ADB・SCSIからUSB・FireWire

  • iMac以前のMacintoshでは...
    • キーボード・マウスはADBで接続していた。
    • また、高速なデータアクセスが必要な外部記憶装置とはSCSIで接続していた。
    • SCSIは、状況によってはID番号を設定したり、正式にはホットプラグに対応していなかったり、ラインも太く、コネクタも巨大で、それなのにバスパワー無しで、扱い難かった。
    • ADBは、バスパワー・ホットプラグに対応していたが、なんせ転送速度が10Kbpsと超々低速であった。
  • そんな状況を受けて、iMac以降、キーボード・マウスの接続には、USBが採用された。(転送速度:1.5Mbps/12Mbps)
  • さらに高速なデータアクセスが必要な外部記憶装置との接続には、FireWireが採用された。(転送速度:400Mbps、iMac以降のPowerMacPowerBookに採用された)
  • USB・FireWireは、バスパワー・ホットプラグに対応しており、周辺機器を手軽に接続できる環境を提供してくれた。
  • USBは、当初インテルマイクロソフト日本電気ヒューレットパッカード等が中心となって策定した企画である。
  • にもかかわらず、その策定に参加していないAppleが、USBを最大限利用した初のパソコンiMacを作ってしまった...。
  • 皮肉にも、iMac以降、USB対応の周辺機器が次々と発売されるようになった。
  • そして、2010年の今、USBを搭載しないパソコンなんて皆無だ。周辺機器も豊富にそろっている。
  • 将来的に良いと思った技術は、躊躇なく取り入れる、スティーブ・ジョブズの決断力なのだろうか?
      • その後知ったが、USBはADBの特許技術を利用しており、アップルはその利用をUSB策定委員会に譲歩したらしい。

FireWireからUSB2.0

  • FireWire400は、アップルが開発した技術で、のちにIEEE1394という標準規格として公開されることになる。(ソニーのiLink、あるいはDV端子と同等)
  • 初代iMacには搭載されなかったが、それ以降のMacintoshには長く採用され続けた。外部機器と高速に接続する手段になった。
  • 特に、内蔵HDを外付けHDのように扱える、ターゲットFireWireモードはとっても便利で、よく活用していた。
  • FireWire400は、理論値400Mbpsのデータ転送速度であった。
  • 一方、対抗するUSB2.0は、理論値480Mbpsのデータ転送速度だった。
  • 理論値はUSB2.0の方が速いが、実測値はFireWire400の方が若干速かった。(自分の経験上)
  • また、給電力もFireWire400の方が大きく、バスパワーで外付けHDを駆動できた。
  • USB2.0では、1つの外付けHDを2つのUSBポートに接続することで、バスパワーの給電不足を補っていた。
  • ところで、FireWireには複数の企業にまたがる特許技術が採用されており、1デバイスあたり25セントの特許料が必要であった。
  • 一方、類似規格のUSB2.0では、申請は必要だったが、特許料は無料であった。
  • 特許料の有無だけが原因ではないかもしれないが...
    • USB2.0対応の周辺機器は、超低価格・多種多様な製品が発売された。
    • 対して、FireWire対応の周辺機器は、品数も少なく、割高になる傾向があった。
  • USB2.0によって、FireWire400の役割は終わったと判断されたのか...
    • 2005年以降のiPodのインタフェースは、FireWire400からUSB2.0に変更された。
    • 2009年以降のMacintoshにはFireWire400は搭載されず、FireWire800とUSB2.0のみになった。
  • 2010年の現在の状況はどうか?
    • ほとんどのデジタルカメラは、USB2.0で接続するようになった。
    • ビデオカメラも、DVテープに保存する形式から、フラッシュメモリに保存するのが主流になった。それに伴って、USB2.0が主流になった。
    • 最近は、携帯しているiPhoneでいつでも手軽に撮影できるので、所有する古いDVビデオカメラで撮影する機会は、めっきり減ってしまった。
    • 外付けHDについても、USB2.0が主流。(より高速なeSATAもあるが)
    • TimeMachine・TimeCapsuleでバックアップするようになり、ターゲットFireWireモードを利用する機会も、ほとんどなくなってしまった。
    • いざという時は、インストールDVDのディスクユーティリティの復元を利用して、任意の時点のOS環境を復元することもできるのだ。
    • TimeCapsuleとの接続には、LANケーブル、無線LAN、あるいはUSB2.0が利用できる。
  • 初代iMac以降、外部機器との高速な接続環境を担ってきたFireWire400であるが、10年の時を経てその役割を終えようとしている。
  • その決断を下したのはアップルであり、自ら開発した技術でさえ、自らの意志であっさり捨て去っている。

OS9からOSX

  • OS9までのMacOSは、アプリケーションが定期的に処理をOS側に返して、マルチタスクを実現していた。(System6より前はシングルタスク)
  • また、メモリ割り当てについても、OS側で自由に割り当てることが出来なかった。(必要に応じて、ユーザーがアプリケーションごとに調整していた)
  • だから、アプリケーションに不具合があったり、作法が悪かったり、メモリ不足に陥ったりすると、OS側に処理が返らず、フリーズが発生していた。
  • GUIとしての操作感は素晴らしかったが、OSなのに、システム全体の主導権を握れない、とても不安な状況だった。
  • NeXTSTEPは、OSXの基盤となり、オブジェクト指向な開発環境はXcodeとInterfaceBuilderの基盤となった。
  • NeXTで培った技術は、OSX 10.6 SnowLeopardまで脈々と進化を続け、さらにはiPhone OSにまで発展した。
  • Cocoaのクラス名にNSが冠するのは(NSObject、NSView、NSWindow等)、NeXTSTEPAPIを継承する名残であり、証でもある。
  • Appleは、スティーブ・ジョブズをリストラしたのではなく、NeXTという研究所で、遠い将来の技術開発を託したのだろうか?
  • もし、Appleスティーブ・ジョブズをリストラしていなかったら、iPhoneiPadも発売されていなかったかもしれない...。
  • その当時、NeXTSTEPは高く評価されたが、商業的には成功しなかった。
  • それから20年の歳月が流れ、iPhoneは商業的にも大成功するようになった。
  • スティーブ・ジョブズのソフトウェアの理想に、ようやくハード性能と時代が追い付いてきた結果だろうか?

PowerPCからIntel

  • Macintoshと言えば、CPUはPowerPCであり、その名前を冠してPower MacPowerBook*3という製品名になっていた。
  • PowerPCx86系CPUとの互換性はなく、設計思想からして異なるCPU同士、よく比較される対象になった。
  • それまで、アップルはことあるごとにPowerPCの処理速度の優位性を強調してきた。x86系CPUのOSであるWindowsで動く同じアプリケーション同士を比較して。
  • ところが、OSX 10.4 Tigerの頃、突然、以降のMacintoshには、x86系であるIntel製CPUを採用することが発表された。
  • えっ!なんだって!本当にそんなことができるのか?ポルシェの水平対向エンジンを、BMW直列エンジンに変更します、的な衝撃を受けた。
  • 何よりも、ことあるごとに説いてきたPowerPCの優位性をあっさり捨て去ってしまうのか?
  • IntelのCoreDuoの処理速度がそんなに高速であれば、PowerPC G5搭載マシンを買った人の立場は、一体どうなってしまうのか?
  • 様々な疑問と期待を抱きながら、初めてIntel CPU搭載のiMacを操作した時の感想は...
    • あれ、普通に動く。今までと全く同じ。どこか違っているんじゃないかとあら探しをしたが見つからず、全く同じ。
    • しかも、操作感は以前よりもスムーズになった感じ。(以前は、操作に対するレスポンスで若干の引っかかりを感じることがあった)
    • 古いPowerPCコードのアプリケーションは、ロゼッタという仕組みで、x86の実行コードに翻訳しながら実行される。
    • 起動に若干時間がかかるが、起動してしまえば、問題なく使える。操作のモタつきもなく、スムーズだった。
    • iMacの外観は、G5もIntelも全く同じ。その違いはシステムプロフィールを見るまで分からない。
  • Cocoaアプリケーションであれば、ソースコードを再ビルドするだけで、PowerPC版、Intel版、その両方の実行コードを収めたユニバーサル バイナリ版が、簡単に生成できる。
  • 大した混乱もなく、あっさりIntel CPUに移行してしまったのであった。
  • おまけに、Windowsも起動するし、さらにはParallelsVMwareVirtualBoxなどのエミューレーションソフトで、WindowsMacの同時利用も可能になった。(快適な動作速度で)
  • 実際、会社で利用しているWindows環境を、初代MacBookで起動してみると、会社のマシンよりも素早く起動して、快適に操作できるのだった。
  • x86UNIXの膨大なソフトウェア資産も、利用しやすくなった。
  • 基調講演のスティープ・ジョブズ曰く、OSXは開発当初からx86バージョンと並行して開発されており、秘密の部屋のx86マシンでこっそり起動していたと。
  • NeXTSTEPから、後にクロスプラットホームなOPENSTEPも開発され、それはSun SolarisWindows NT上でも稼働するようになっていた。
  • そのクロスプラットホームな特性は、OSXにもちゃんと引き継がれていたのであった。もはや、OSXにとって、CPUが何であるかは重要でなくなった。
  • 最近、iPhone OS 4.0が公開されたが、そのDeveloper規約は変更された。

アプリはObjective-C, C, C++で書かれたもの、もしくは iPhone OS の Webkit エンジンで動くJavaScrpit で書かれなければならない。また、公開 API に直接リンクされる形でコンパイルしてよいのは、C, C++, Objective-C で書かれたコードのみ (例:互換レイヤーやツールを用いて公開APIにリンクするアプリは禁止する)。

  • アップルが提供するiPhoneSDKを直接利用している限り、CPUの変更には再ビルドするだけで対応できる。エミュレーション環境を用意する必要もない。
  • 互換レイヤーや変換ツールを利用したアプリケーションでは、それらが対応するまで、CPUの変更には対応できなくなってしまう。
  • アップルは幾度かの経験を通して、ちゃんと理解している。CPUを変更して問題になるのは...
    • 今まで動いていたアプリケーションが、使えなくなってしまうことだと。(当然のことだが)
    • あるいは、使い慣れた過去の環境にこだわって、最新の環境になかなか移行してこないデベロッパーだと。
  • アップルは、CPUが何であろうと、動作クロックやメモリ搭載容量に関係なく、滑らかで心地良い操作感を提供することが重要と、考えていると思う。
  • 実際、アップルは、iPhoneiPadのCPU性能を、正式には公表していない。もしかしたら、すでにCPUを変更しているかもしれない...。やる気満々である。
  • アップルは、最適な性能のCPUを自由に選択する権利まで手に入れてしまったのだ。

有線から無線へ

  • 今まで、ネットワークに接続するには、LANケーブルが必須であった。
  • それが、10年以上前に発売されたiBookで、初めて不要になった。(AirMacによる無線LANによって)
  • iBookはノートパソコンで、バッテリーも備えていたので、電源ケーブルからも解放されて、ネットワークと繋がりつつ完全に自由の身となった。
  • それまでは、本体とディスプレイ・キーボード・マウス・プリンタ・ネットワークと、あらゆるものが接続され、周囲はケーブルで溢れていた...。
  • オフィスの床は、OA配線用に二重になっていて、配線用の床下は、あらゆる配線が複雑に絡み合って、二度と触りたくない空間になっていた。
  • iBook以降、アップルは可能な限り、配線を減らす方向に努めてきた。
  • ネットワークには、無線LANを採用。
  • ディスプレイには、RGB信号、電源、USB等を1本のラインで接続するADCケーブルを採用。
  • iMacに至っては、ディスプレイ一体型のデスクトップマシンなので、ADCケーブルさえ不要。
  • マウスとキーボードには、Bluetoothを採用。
  • プリンタは、AirMacに繋いで、ネットワークプリンタのように利用できるようになった。
  • 外付けHDも、AirMac・TimeCapsuleによって、ネットワーク経由で接続できるようになった。(TimeMachineのバックアップ先にもなる)
  • 最終的に、マシンに繋がる配線は、電源ケーブル1本のみとなってしまった。
  • その電源ケーブルさえ、MacBookではマグネット式のコネクタ(電気ポット方式)になって、脱着が容易になった。
  • Apple製品から、ケーブルは消えつつある。バッテリー駆動時間は伸び続け、ケーブルレスで利用できる時間が長くなった。
  • iPhoneiPodについては、ケーブルレスで利用するのが前提であり、充電、あるいは同期の時のみ、一時的にUSBケーブルで繋がれる。
  • そのうち、電磁誘導による充電、無線LANによる同期、という完全にケーブルレスな時代になるかもしれない。

光学式ドライブ・プリンタから携帯端末へ

  • FDを切り捨てたiMacは、CD・DVDに移行し、最終的には読み書き可能なスーパードライブをサポートした。
  • ある時期、映像は編集して、DVDに書き込むことで、永久保存版、1つの作品の出来上がりのような錯覚に陥っていた。
  • または、写真や文書・年賀はがきのデザインは、紙に印刷してようやく最終成果物になると、思い込んでいた。
  • もの珍しさから、最初はせっせとiDVDで編集したり、プリンタから印刷したりしていた。
  • でもそのうち、映像をDVD規格に変換する手間や、変換後の劣化を考えると、だんだん無駄な作業に思えてくる。
  • 映像は、オリジナルのファイルのまま、ハードディスクに保存しておいた方が、手軽に検索して、素早く閲覧できる。
  • TimeMachineとTimeCapsuleの組み合わせで、バックアップの手間は最小になり、信頼性は格段に向上した。
  • ファイルは日々更新される。何枚ものDVDに保存するよりも、TimeMachineとTimeCapsuleを選ぶべきだと思った。
  • 写真を印刷するのも無駄に思えてきた。紙に綺麗に印刷するには、紙質、解像度、色合わせ、縦横比の調整、フレーミンング等、ちょっとした技術が必要になる。
  • 振り返れば、インク代や紙代も、結構な費用となっている。印刷すれば、アルバムに保存したくもなる。アルバムを収納するスペースも必要になる。
  • 印刷することで、かなりのコストがかかってくるのである。なのに、時間が経過すると色褪せたり、どこに保存したか分からなくなってしまう。
  • 結局、写真を見る時は、iPhoto、あるいはiPhoneのスライドショーで楽しむことになってしまった。ディスプレイの方が色も忠実に再現さる。
  • iPodiPhoneを使うようになって、この傾向はさらに顕著になり、今ではDVDもプリンタも、ほとんど使わなくなってしまった。
  • OSXの描画エンジンQuartzでは、PDFを利用しているため、印刷は例外なくそのままPDFファイルに変換できる。それは、iPhoneで快適に閲覧できる。
  • 以前はよく、訪問先の地図や情報を紙に印刷していた。今は、PDFにしてiPhoneと同期することで印刷不要になってしまった。
  • 唯一、DVDはOSXのインストール時に、プリンタは年賀状の印刷に、利用するだけである。
    • すでに、iPhone OSのメジャーバージョンアップについては、App Storeからのダウンロード方式になってしまっている。
    • 年賀状については、日本独自の文化で、葉書が電子メールになってしまうと、やはり寂しさを感じる気がする。
    • 年賀状のほとんどは、パソコンで作成されていて、一言二言、近況報告が手書きされているだけなのに...。
  • CD・DVD・紙などの既存のメディアは、iPhoneiPadに置き換わる可能性が十分ある。
  • 実際、自分の生活環境では、少しずつ、でも確実にiPhoneが活躍しつつある。
  • iPhoneiPadを使わなければ何も変わらないが、使い始めれば、確実に変わっていくと思う。
  • 10年後の未来...
    • CD・DVDは残っているだろうか?
    • 紙の本を読んでいるだろうか、それともiPadで閲覧しているのだろうか?

ブックマークコメント御中

PowerBookは、PowerPCを使う前の68000の頃からあるよ。

> なぜにAbble?
> abburu
> なぜ、アッブル?typo?

  • すいません...。typoです。やっと気付きました。タイトル直しました。(どうやったら間違えたんだろ???)ありがとうございまーす!

2007年に触ったOS9は、ぼくの短いPC歴の中でも最低のパソコンだった。あんなレベルで販売してもいいんだと。/しかしハードウェアのできはすばらしい。ThinkPadがダメになったら乗り換える。もちろんWindows機としてね

  • 2007年であれば、OS9ではなく、OSX 10.4 Tigerを触って欲しかったです。
  • OS9は、1999年〜2002年頃なので、Windows 2000・XPと比較してみると...
  • あっ、やっぱりWindows 2000・XPの方が、安定したOSですね。(笑)
  • OSXも、10.2までは、まったくお勧めできる代物ではなかったですね。
  • 10.3になって、ようやく信頼して使えるようになった記憶があります。
  • Windows 2000・XPの素晴らしさは、仕事でExcelを使っていて感じました。
  • どうしてこんなに少ないメモリで、キビキビ動くんだろうと。Mac環境では2倍のメモリを積んでいても、ダラダラ動く感じが許せませんでした。(動作クロックも速いのに)
  • また、Excelを操作するなら、マウスは2ボタンの方が遥かに快適でしたね。1ボタンでコンテクストメニューを表示することもできますが、素直に2ボタンを使った方が快適でした。
  • OS9までのMacOSは、GUIの操作感が好きでした。遊び心のあるフリーウェア・シェアウェアにも、よくお世話になりました。
  • OS本来の機能としては不要な部分かもしれませんが、そうゆうところが、Macを人間臭く感じさせてくれたのかもしれません。

関連ページ

物事は見る視点を変えることで、様々な見え方をする。視点を変化させることによって、少しずつ真実に近づけるはず。

*1:まだExcelは普及してなく、マルチプラン、あるいはロータス123だった。

*2:書き込み中はロックがかかり、取り出せない仕様になっていたはずなのに...。なぜなんだろう?

*3:初期は68K CPUだったので、Powerの由来はPowerPCではないようだ。http://majilife.seesaa.net/article/11822645.html