YosemiteでiDVDを使う

前回からの続き。
最近のAppleマシンにはDVDドライブも搭載されていないし、いつの間にかiDVDも添付されなくなってしまった。今後のことを考えると、iMac 5K OSX 10.10 Yosemite環境でもiDVDを使えたらいいなと。現在、古いMacBook OSX 10.6 Snow LeopardiDVDを使える環境がある。試してみた。

iDVDが標準添付されていた期間

iDVD標準添付 iDVDなし
MacBook 2010-05 発売開始モデルまで 2015-04 発売開始モデルから
MacBook Pro 2011-02 発売開始モデルまで 2011-10 発売開始モデルから
MacBook Air 2010-10 発売開始モデルまで 2011-07 発売開始モデルから
iMac 2010-07 発売開始モデルまで 2011-05 発売開始モデルから
Mac mini 2010-06 発売開始モデルまで 2011-07 発売開始モデルから
Mac Pro 2010-07 発売開始モデルまで 2012-06 発売開始モデルから
  • iDVDは2010年度の第4四半期まで、アップルが発売するマシンに標準添付されていた。
  • そして、2011年度以降の新モデルが発売になると、ひっそりとその姿を消していった。

さらば、iDVD...。

古い環境からインストール

  • 古いMacBook OSX 10.6環境から以下のファイルをコピーしてみると、iMac 5K OSX 10.10環境でもiDVDが起動した。
ファイルパス 役割
/Applications/iDVD.app アプリケーション本体
/Library/Application Support/iDVD/ テーマ
/Library/Documentation/Applications/iDVD/ ヘルプ >> スタートアップガイド
  • 標準添付されなくなったのだけど、最新モデルのOSX環境でも、iDVD関連のファイルを移行すれば、立派に使えるのだ!
  • 但し、DVDに書き込めるドライブが搭載されていないので、編集作業はできるけど、DVDの作成はできない、と警告される。

  • 試しに古いMacBookのSuper Driveをリモートドライブに指定してみたが、DVDは焼けなかった。
    • どうやらリモートドライブは読み込み専用のようだ。
    • 書き込み用途ではドライブを認識してくれなかった。
  • USB接続の外付け光学式ドライブを購入すれば、iMac 5KでもDVDを焼けるようだ。
  • 当面は古いMacBookのSuper Driveが健在なので、DVDを焼く時だけ古いMacBookを使ってもいい。
    • iMacで編集して、DVDイメージファイルまでは作成できるようだ。
    • それをファイル共有などして、古いMacBookからDVDを焼くのだ。

アップデータからiDVDアプリケーション本体を取り出す

iDVD 7.1.2から取り出す方法
$ cd ~/Downloads
$ pkgutil --expand "/Volumes/iDVD 7.1.2 Update/iDVD7.1.2Update.pkg" iDVD7.1.2Update
$ cd iDVD7.1.2Update/iDVD7.1.2Update.pkg
$ ditto -x --bom Bom Payload ..
$ cd ..
$ open Applications
  • ~/Downloads/iDVD7.1.2Update/Applications/以下にiDVD.appが生成されている。
iDVD アップデート 7.0.4から取り出す方法
  • アップル - サポート - iDVDダウンロードからiDVD アップデート 7.0.4をダウンロードする。
  • iDVD704.dmgを開く。
  • iDVD_704.pkgを選択して、パッケージの内容を表示する。
  • Contents/Archive.pax.gzをダブルクリックして解凍する。
  • ~/Downloads/Archive/以下に、iDVD関連ファイルが生成されている。


しかし、iDVD.app本体は取り出せるのだけど、テーマファイルがない!

  • iDVDを活用するためには、利用可能なテーマが最低一つは必要なのだ。
    • テーマがないと、プロジェクトは始められず、終了するしかない...。
    • あるいは、テーマファイルが壊れていると、プロジェクトを始めた瞬間に強制終了してしまう...。

テーマのないiDVDなんて、地図データのないナビシステムのようなものだ!

iDVD エクストラコンテンツ 1.0

もし、なんらかの方法でiDVDのテーマをインストールできれば...

  • iDVD 1.0〜5.0のテーマをソフトウェアアップデート経由でダウンロードできる。
    • iDVD エクストラコンテンツ 1.0は、OSX 10.8 Mountain Lionまでの環境で利用可能。
    • OSX 10.9 MavericksOSX 10.10 Yosemite環境では、ダウンロードできなかった。
  • iDVD.appを起動する。

  • 新規プロジェクトを作成する。

  • 従来のテーマのどれか、例えばベイビーモールなど選択すると、

  • 追加のテーマセットのダウンロードを勧められるので、今すぐダウンロードする。

      • ちなみに、OSX 10.9 MavericksOSX 10.10 Yosemite環境でもダウンロードは勧められるのだけど、
      • この後のソフトウェアアップデートで、iDVD エクストラコンテンツ 1.0が候補として表示されなかった...。
  • iDVD エクストラコンテンツ 1.0のアップデートを実行する。


アップデートが完了すると...

  • iDVD 1〜5のテーマ(4:3標準ビデオ用)が使えるようになっている!
    • しかし、iDVD 6〜7のテーマ(ワイド画面ビデオ用)はインストールされていない。
    • Cineme ChaptersやForever Mainなどはテーマファイルが不完全なので使えない。


iLifeからインストール

  • 現在もまだ、iLife 11は販売されていた。


  • その中にiDVD v7.1が含まれているのだ。
  • iDVDは素晴らしいアプリケーションである。
  • iDVDのために購入しても悪くない気がする。
      • しかし、iDVD 6のテーマも含まれるかどうかは不明。
      • Yosemiteに直接インストールできるかどうかも不明。

MacBook付属のインストールディスク

  • 2008年10月発売のMacBookのインストールディスクには、以下の環境が含まれている。
  • カスタマイズボタンを押して、iDVD エクストラコンテンツまで含めておくことで、iDVD 1.0〜7.0すべてのテーマがインストールされる。
  • iDVDのバックアップ用にOSX 10.5.4とiDVD 7.0.2をインストールしておいた。
  • さらにOSX 10.6.8にアップデートして、iDVD 7.1.2にアップデートしておいた。
    • IDVD 7.1.2のアップデートには、OSX 10.6.7以降が必要。

完全なiDVD 7.1.2をバックアップしておくのだ。