プリンタのインク詰め替え作業記録
初めてのインク詰め替え作業。ちゃんと出来るまで、結構、失敗があった...。そうならないためのメモ。
作業環境
- CANON BJF900
- 調べてみると2001年のモデルだった。古っ!
- ELECOM 詰替えインク キヤノン BCI-321・320対応5回詰め替えタイプ
- はい、本来の対応インクではないのだ。顔料インクを使いたいが為の詰め替え作業なのである。
失敗1:注入口栓が同封されていなかった
- 箱を開けて気付いた時点で、すぐに連絡して取り寄せれば良かったのだが、まあ、詰め替え初心者なもので、
- テープで塞げば何とかなるだろう的な安易な気持ちで、早速作業を始めてしまったのであった...。
失敗2:インクカートリッジの形状が違っていた
- 本来、BJF900のインクカートリッジにはBCI-6BKを利用するべきなのだが、顔料インクの詰め替えインクはBCI-321・320用しかない。
- インクカートリッジの形状が違うので、付属している詰め替え作業の補助器具は、ほとんど役に立たないのであった...。
失敗3:インク注入口の場所を勘違いしていた
- これは、インク詰め替えの取扱説明書の手順にも、書かれていなかったことなのだが、
- 但し「インク注入口のボール栓をインクタンク内に落とします。」との記述はあった。
- たぶん、BCI-321・320であれば、補助器具によって、しかるべき位置(インク注入口)にネジがセットされ、開栓できるのだと思う。
- BCI-6BKのインク注入口は、背ラベルのPUSHと書かれた黒丸の真下にある。
- だから、補助器具を使わずに、インク注入口に辿り着く為には、このように背ラベルを剥がす必要があるのだ。
- 一方、インク詰め替え初心者な自分は、必死に、背ラベル後方の若干の窪みを注入口と勘違いして、そこ(NGの所)に穴を開けようとしていたのであった...。
- 無論、通常の力で穴が開くはずもなく(形状違いのため補助器具も役立たず)、やむなく、金槌で上から無理矢理、叩き込む。
- 幸か不幸か、それでも何とか、穴があいてしまったのである...。
- しかし、周囲はひび割れている...。それでも躊躇なくインクの注入を始める詰め替え初心者(自分)なのであった...。
現象1:インクだだ漏れ状態
- ここまで読んで、経験豊かなインク詰め替え作業者の方々は、その後どうなったか想像がつくと思う。
- ご想像のとおり、注入したインクは、インク出口からだだ漏れ状態となっていたのであった。
- インクを8割方注入して、テープで塞ごうとしてインクカートリッジを持ち上げると、ポタポタと漏れていることに気付く。
- こうなっては、どうしようもない...。最後の一滴まで出尽くして、そして再び空っぽになったのである。
- 一応、形状が合わないインクストッパーが受け皿となって、漏れ出したインクはそこにたっぷり溜まっていた。
- ティッシュペーパーですべて吸い取って、対策を考えて、もう一度やり直しだ。
対策1:インクカートリッジを斜めにして、インク出口から漏れ出さない量だけ注入する
- 本来、注入する時は、付属のインクストッパーがインクの漏れを防いでくれるようだ。
- しかし、形状が違うのでここでは役に立たない。
- そこで、インクカートリッジを斜めにして、インク出口から漏れ出さない量だけ注入するようにしてみた。
- この方法で、およそ3割ほど注入できた。
- そして、注入口にテープを貼って塞ぐ。
- しかし、インクカートリッジを水平にすると、やはり、だだ漏れ状態...。
- ティッシュペーパーですべて吸い取って、対策を考えて、またやり直しだ。
対策2:丸箸とゴム風船で即席のキャップを作成する
- 調べてみると、インクが漏れ出してしまうのは、完全に注入口が塞がっていない為と理解した。
- インク注入口を完全に密閉してしまえば、スポイトの水が落ちないのと同じ原理で、インクの漏れはなくなるようだ。
- そこで、使い捨ての丸箸の先端を適当な長さにきって、そこにゴム風船を被せて、ゴム栓にしてみた。
対策3:インクカートリッジを替えて正しいインク注入口から開栓する
- 無理やりこじ開けた穴の周りはひび割れもある。そこから空気が漏れて、インク漏れの原因になるかもしれない。
- インクカートリッジを替えて、ラベルを剥がして、正しいインク注入口を開栓する作業からやり直すことにした。
- 正しいインク注入口なら、軽く金槌で叩くだけで、ボール栓が落下して、開栓した。(補助器具が合わないので相変わらず金槌を使った力技だけど)
- 以上の対策を施して、インクカートリッジの姿は以下のようになった。
- 超カッコ悪いけど、これでインクのだだ漏れ状態は回避できたのであった。
- そして、念のため1時間以上放置して、インクの漏れがないことを確認して、BJF900プリンタに取り付けた。
印刷してみると、問題なく印字された!詰め替え作業、何とか完了。
- その後、純正インクに戻して、数枚の試し印刷をして、非対応の顔料インクがヘッドに停滞しないようにしておいた。
まとめ:失敗しない手順(インク詰め替えの補助器具がない場合)
- インクが漏れることを想定して...
- 作業場所に新聞紙を敷いておく。
- ティッシュペーパーを準備しておく。
- インクカートリッジの背ラベルを剥がす。
- インク注入口のボール栓を開栓する。
- ボール栓にネジを当てて、上から金槌で軽く叩くと開栓する。
- カートリッジを斜めにして、インク出口から漏れない程度にインクを補充する。
- インク注入口を密閉する。
- 使い捨ての丸箸の先端にゴム風船を被せて、ゴム栓にした。
- インクカートリッジを水平にして、1時間くらい放置して、インク漏れがないことを確認して、詰め替え完了。
- ヘッドのインク詰まりが心配な場合は、純正インクに戻して、数枚試し印刷しておく。