iPadで読み書き

読む

裁断して自動給紙スキャン
  • 本の背側を裁断して、ページごとにばらした状態にして、自動給紙スキャナで素早く読み取り、デジタルデータ化する。
  • OCR処理すれば、文字検索もできるようだ。
裁断せず手作業でスキャン
  • 裁断した本は、元の製本された状態には戻らない。それではあまりにも悲しい。
  • 絵本程度のボリュームなら、フラッドヘッドスキャナで地道に手でページを開き直してスキャンできる。
  • それ以上のボリュームでは、ページをめくりつつ、見開きにしてスキャンするのは手間がかかり過ぎる。
電子書籍をダウンロード
  • そもそも、手間をかけて紙に印刷・製本したものを、さらに手間をかけて裁断・スキャンしてデジタルデータに戻すことは、究極の無駄である。
  • できることなら、おおもとのデジタルデータを持っている所から直接、電子書籍としてダウンロード(購入)したい。
Web上のテキストデータを電子書籍

今や本に限らず、Webにも感動的な読み物が数多くあったりする。

などなど...。


これらの読み物を、慣れ親しんだ縦書きの日本語版組として読み直すと、話しの世界に没頭できて面白かったりする。


あるいは、縦書きでなくても本というスタイルで読むだけでも、Webブラウザとはまた違った感覚で読める。

Safariで、WebページをプリントしてPDF化したものをi文庫HDに送てみた。


もちろん、縦書きの日本語組版で写真を挿入することだってできる。

  • 以下のテキストを"サンプル.txt"として保存しておく。
次の行に"001.jpg"が挿入される。
[#挿絵(001.jpg)入る]
  • "001.jpg"と"サンプル.txt"は、"サンプル"フォルダにまとめておく。
  • "サンプル"フォルダをzip圧縮して、i文庫HDに送る。
  • i文庫HDでは、zipのままブラウズできるので、"サンプル.txt"をタッチして読むことができる。
青空文庫の書式
  • i文庫HDは青空文庫形式のテキストを解釈してくれるのだが、以下の組版案内のすべての仕様がサポートされている訳ではなかった。
  • i文庫HDでサポートされる自分がよく使いそうなタグを調べてみた。
  • 改ページ
 ここはページの最後。この後、改ページされる。
[#改ページ]
 ここからページの先頭。
  • 字下げ
 段落の字下げは、全角スペースで。
 また、必要な字下げ文字数分だけ、全角スペースを挿入しても結果は同じ。
 箇条書きのように折り返して字下げ数を変更したい場合は、次のようにタグを活用する必要がある。

[#ここから2字下げ、折り返して3字下げ]
一、ここから2字下げ、折り返して3字下げ。
一、ここから2字下げ、折り返して3字下げ。ここから2字下げ、折り返して3字下げ。ここから2字下げ、折り返して3字下げ。ここから2字下げ、折り返して3字下げ。
一、ここから2字下げ、折り返して3字下げ。
[#ここで字下げ終わり]
  • 字上げ
[#地付き]下寄せで1字上げ
[#地から1字上げ]下寄せで2字上げ
  • よみがな
|〆切《しめきり》を逃れるために、|市ヶ谷《いちがや》から転々《てんてん》と、居を移した。
霧の|ロンドン警視庁《スコットランドヤード》

単独で使えば、小さな見出しのように使えた。

《20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/28(水) 13:22:59.41 ID:xxxxxxxxx》
 ある日俺らがいつもの様に海水浴場で遊んでいた。

書く

手書きのメモ

今や会社でも自宅でも、手書きの文字を書く機会というのは激減してしまった。はっきり言って、書くよりも、キー入力する方が早い。ちゃんと書こうとすると、自分が漢字を書けないことに気付いて悲しくなる。

自分が小さい頃、大人になると漢字がスラスラ書けるようになると思っていた。漢字が書ける人は立派な大人だと思っていた。しかし、いざ自分が大人になってみると、漢字が書けないダメな大人なのであった...。

そんな訳で、ほとんどのことはキー入力して用が足りるのだけど、今でも手書きの必要性を感じることが一つだけある。それは、頭で考えながら試行錯誤する時に書くメモ。例えば、数学の方程式を解く時の数式の展開とか、複雑なプログラムの処理を理解する時のメモとか。

そのようなことは、思ったことを即座に手書きした方が、思考が途切れず、作業が捗るような気がする。というか、キー入力で方程式を展開していくとか考えられない...。自分の心のメモには、なぜか手書きが必要なのだ。

MacBookだけの環境の頃は、横に紙とペンを置いて作業することが多かった。しかし、今やiPadが横にあり、neuNotesもインストールされている。

  • neuNotesを使えば、指をペン代わりに、iPadを紙に見立てて、かなりの自由度で文字や図形を書き込める。
  • 最高なのは紙とペンの感触なのだが、neuNotesなら、記録に残す、無くさない、枚数を気にすることなくふんだんに使えるという利点がある。
  • ペンに比べて指先は太いので、好みの位置で拡大・縮小・スクロールさせながら書き込むことになる。
    • 一本指で書き込み。二本指で拡大・縮小・スクロール。
  • メモに白紙が多い状態だと、拡大した時にメモのどの位置に書き込もうとしているのか、見失ってしまう場合がある。
    • スクロール中にスクロールバーが表示されるか、
    • Googleマップ右下のような縮尺表示(マップオーバービューコントロール)があると嬉しい。
  • スクロールの度に拡大率が微妙に変化してしまうのは煩わしい。
    • 拡大・縮小なしの3本指スクロールがサポートされるといいかもしれない。
自作スタイラスで描く達人

指で書く場合、指先の太さが問題になる。細かい字を書いたりする時に、太い指先に隠れて筆記中のラインが見えなくなるのだ。ペンであれば、尖ったペン先で細かな字も難なく書ける。また、小学校から慣れ親しんできた筆記具の使い心地は、指で書くよりも快適なはず。

スタイラスとは、タッチデバイスを操作するインクのないペンのことだ。iPadは指で問題なく操作できるが、先の細いスタイラスがあれば、さらに細かい操作が可能になる?......訳ではなかった。タッチセンサーを反応させる為には指先程度の接地面積で導電性の何かが接触している必要があるそうだ。

だから、それほど尖ったペン先のスタイラスは現状市販されていない。また、スタイラスを自作している場合も、ほとんどが導電性のスポンジをペン先に接着して、太字マジック程度のペン先になっている。やはり、iPadに先の細いスタイラスは使えないのかと、諦めかけていた時、以下のYouTube動画に出会った。

なんと、導電性のお菓子の袋を糸状の短冊に切って、十字になるように広げて、セロテープでペン先に固定している。これだと、iPadは十字に開いた範囲をタッチしていると認識してくれるらしい。人間側も透明のセロテープによって、尖ったペン先を見ながら書き込むことができるようだ。素晴らしいアイディア。費用もほとんどかからない。(自分もこんな発想ができるようになってみたい)

上記の動画を見ていると、細かな部分もかなり描きやすそうだ。まだ試していないけど、そのうち絶対自作してみる。(あっ、その前に、スナック菓子を買いに行かなくっちゃ!)

  • 早速試してみた
  • MacBookのメモリを購入した時の透明度のある袋を使ってみた。
  • 7,8mmの短冊状にカットして、先端がフラットに接地するように折り目を付けた。

  • それをインクの切れたボールペンにセロハンテープで固定した。
  • どこを握っても静電気が吸収されるよう、アルミ箔でぐるぐる巻きにした。

  • こんな粗末なスタイラスでも、文字を書くには指より遥かに快適だった!


筆圧を感じる

しかし、上記の方法でも残念ながら筆圧を読み取ることはできない。もし、多少也とも筆圧が反映されれば、文字のハネ、ハライ、点を書く時に、もう少し見栄えが良くなりそうな気がする。そんなことを思っていたら、まだ開発バージョンだが筆圧を感知するアプリの存在を知った。

現状のiPadではタッチしている・いないの2値しか取得できないらしい。上記の記事によると、UIKitを独自拡張して、筆圧によって変化するペン先のスポンジの接地面積を測定しているのではないかということ。

動画を見る限り、筆圧による濃度と太さの変化が確認できる。でも、筆圧の微妙な変化には対応できてない感じ。それでも、ハードウェアが対応していない機能をソフトウェアで何とかしてしまう発想は素晴らしい。

リアルなお絵描き
  • 出来上がりはまるで写真なのだが、描く途中経過を再生すると、間違いなくイラストであることが理解できる。
  • 描く人の技術も相当なものだ。道具を使いこなしてその性能を引き出すと可能性は無限大なのだ。人間て凄い!


そのうち、iPadも圧力を感知する性能を持つかもしれない。そうなった時、紙とiPadの感覚的な差はますます縮まる。あとは使う人の感性と技術で、みんながあっと驚く何かが生み出される。いずれiPadでアニメを制作する人も現れるかもしれない。(すでにタブレットで描いている人は居るのだから)

重要なのは、現状のハードウェアの性能に悲観しないで、使いこなす工夫や発想を追求する姿勢なのかもしれない。そんなことを思っていたら、すでに、iPadで芸術的にデッサンしている動画に出会った。


素晴らしい!要は使う人の問題だ。