MacBookのテンキーモードが有効になってしまう時
かつて、初代MacBookには、num lockキーというものが存在した。その機能はF6キーに割り当てられていた。num lock状態では、「789 UIO JKL M」が「789 456 123 0」に対応するのだ。つまり、テンキーのように使えるモードだ。
結局、ほとんど使うことはなかったのだが、いつしかnum lockキーという表記はMacBookから消えたしまった。消えてしまうと、ちょっと寂しい。稀にあったらいいな、と思う瞬間もある。表記は消えてしまったけど、F6キーにはまだその機能が残っているかも、と思って押してみたが、どうやら反応はない。消えてしまったのだ...。
こうゆうのはいつものことだよな、Appleめ、と思いながら当時は諦めていた。
num lock
時は流れて、MacBookを使い続けていると、稀に(年に数回程度)キーを押してもまったく反応しなくなることがあることに気付く。マウスやトラックパッドは使える。command-tabも使える。しかし、その他のショートカットや文字入力が一切できない。何なんだこれは?というお手上げ状態だった。仕方なく再起動するのだけど、そうすれば直る。しかし、非常に苦痛だった。
すると、先日またその状態に陥った。最近は複数ユーザーでログインしていることが多いので、再起動するには稼働中のユーザーにログインしなくてはならない。しかし、そのためにはキー入力が必要なのだ。しかし、キー入力ができないから再起動したいのに、これじゃ再起動できないじゃないか、というお手上げ状態。
いつもだったら、南無三...と唱えながら、command-control-電源ボタンで一気に方をつけてしまうのだけど(非常に悪いやり方、真似しちゃダメ)、いいかげんまじめに探ってみるかと徹底的に調べてみた。
しばらく適当にガチャガチャとキーを押していると、稀に反応するキーがあることに気付く。「alice」と入力すると、なぜか「35」と入力される。さらに続けていると、「789 UIO JKL M」が「789 456 123 0」に対応していることに気付いてしまった!これは、存在しなくなっていたnum lockキーが押された状態ではないかと!
しかし、num lockキーがないのに、何故num lock状態になってしまったのか?しかも、num lockキーがないのだから元に戻せない。これじゃどうにもならない。何か耳寄りな情報はないかと探していると、本家アップルのページに求めるズバリの情報が載っていた。
アップルによると...
- システム環境設定 >> ユニバーサルアクセス >> マウスとトラックパッド >> マウスキー「入」の状態で、
- ファストユーザースイッチで別のユーザーに切り替えると、num lock状態になると。
なるほど。試してみると、見事にnum lock状態になってしまった!
- ちなみに、マウスキー「入」の状態ではキー入力できないので、ファストユーザスイッチできないじゃないか、と思ってしまうが...
- OSXデフォルトでは、optionキーを連続5回押すとマウスキー入・切を切り替える設定になっているのだ。
- パスワードを入力して準備を整えてから、optionキー連続5回押し、それからログイン ボタン、
- この手順で切り替え先のユーザーでnum lock状態に陥るのだ。
- 年に数回、無意識のうちにoptionキーが連続5回押されてしまうことが稀にあるのかもしれない。
解除と対策
原因が分かれば、話しは簡単である。
- optionキーを連続5回押して、マウスキーを「切」にすればいいのだ。
- さらに、システム環境設定 >> ユニバーサルアクセス >> マウスとトラックパッド を開いて、
- 「optionキーを5回押してマウスキーの入/切を切り替える」のチェックを外しておいた。
- これで誤操作でマウスキーが「入」にならないことを祈る。
積極的にテンキーモードにしたい場合
- この仕組みを使えば、テンキーを有効にできると、喜んではいけない。
- 一度でもマウスキーを「切」にしてしまうと、テンキーモードは失われるし、(通常のマウスキー状態になってしまう)
- 次にマウスキーを「入」にした時、今度はマウスのクリックが無反応になってしまった...。
テンキーを使いたいなら、もっと素晴らしいソフトウェアがある。
- KeyRemap4MacBookでnumlockで検索すると、素晴らしい設定が見つかった!
- これでF6キーで昔のようにnum lockを入/切できるのだ。(素晴らしい設定に感謝です!)