iPhone3GSのバッテリー交換

少年曰く、最近、iPhone3GSの画面がめくれ上がってきたらしい。実物を見せてもらうと、なるほど、確かに画面のガラスの端が数ミリ浮き上がっている。(写真を撮るの忘れた)見るに耐えない状況である。さっそく分解してみると、バッテリーがパンパンである。はち切れんばかりに膨張している。これはもう、バッテリを交換するしかない。さっそく、取り寄せてみた。

新旧比較すると、そのパンパン度が凄まじい...。

新 | 旧

手順

以下、自分が行った手順と、忘れたくないこと。

開き方
  • コネクタ両サイドのネジをプライスドライバーで外す。
  • 今回は、画面が持ち上がっていたので、指で上に持ち上げてすんなり外せたが、
  • 画面がぴったり収まっている時は、吸盤を使って引っ張り上げる。
  • その際、引っ張り上げるのは、ホームボタン側の画面だ。
  • ロックボタン側にはコネクタが接続されているので、無理に引っ張り上げると配線を痛めてしまう。


3番の外し方
  • iPhone3GSはとても親切である。
  • 誰が貼ったか、外すべきコネクタにオレンジ色のシールが1番から7番まで貼ってある。
  • 1番、2番を外すと、3番が見えるようになる。

  • マイナスドライバーで、黒いフックを上に持ち上げると、配線プリントの帯が簡単に外れる。

  • ↑水平だった3番のフックが、↓垂直に立ち上がればOK。これで抜ける。


コネクタ
  • 画面ユニットが取り外せれば、このように作業しやすくなる。
  • 残りのコネクタ4番、5番、6番、7番を外しておく。


Don't Removeのネジ1個とその他のネジ6個
  • 7番のコネクタを外すと、その下にDon't Removeのシールが見える。
  • 実はこのシールの下にもネジがある。
  • シールを剥がして、このネジも外しておく。
  • これはうまくシールが剥がれず、シールの上から回してしまった状態。


  • それ以外に、マザーボードは左右3カ所ずつ、計6個のネジで止められている。
  • すべて外した。
SIMカード


カメラ
  • カメラのネジも外しておいた。
  • それに付随する金具も重要だ。
  • 取り付け方法を覚えておき、無くさないように取り外した。


マザーボードの外し方
  • すべての準備は整った。これからマザーボードを取り外す。
  • ホームボタン側から持ち上げてみると...

  • ロックボタン側の下側には、カメラと接続するコネクタが繋がっているので、これも外す。
  • ちなみに、この写真は既にバッテリーを交換した後の状態である。


バッテリー
  • マザーボードが外れれば、あとは接着されているバッテリーを取り外すのみ。

無事、バッテリーを交換した。

マザーボードの取り付け方
  • マザーボードを取り付ける前に、カメラを取り外して、マザーボードのコネクタに接続しておくのだ。
    • マザーボードを取り付けてから、カメラのコネクタと接続しようと思っても、接続できなかった...。
    • 接続できた気になって組み上げてしまっても、カメラが正常に作動しなかったのだ。

  • このようにカメラを先にマザーボードに取り付けておく。これで確実に接続できるはず。


  • マザーボードを取り付ける時のポイントは、カメラの左側にある、緩衝剤との隙間に基盤を差し込むのだ。
  • 緩衝剤を上に持ち上げて、その下側にマザーボードの基盤の端を差し込むように取り付けると収まりが良い。
  • マザーボードがうまくハマったら、すべてのネジを締めて、すべてのコネクタを接続して、元に戻すのだ。


画面をはめ込む前の確認
  • Don't Removeのネジの締め付けが緩いと、電源が入らない。
  • 画面ユニット横にある接続端子が埃まみれになっていると、ホームボタンの反応が悪くなる。
  • カメラのコネクタがちゃんと接続できていないと、カメラアプリは起動するが、シャッターがいつまでたっても開かない。
  • 自分は以上の失敗をしているので、画面ユニットをはめ込む前に、電源を入れて動作を確認した方が良さそう。
    • ちなみに、画面ユニットをちゃんとはめ込むまでは、ホームボタンは機能しない。
    • 画面ユニットをはめ込むことで、端子が配線に接触し、正常に機能するようになる。


少年に再び笑顔が戻った。