テキストエディット.appで描く自然なドロップシャドウ

OSX標準のテキストエディット.appはリッチテキスト(RTF)も扱える。しかし、そのスタイルに「シャドウ」を指定してみると、幻滅する...。

確かにドロップシャドウされてるのだけど、これじゃ10年以上前のワープロレベル。

  • フォントサイズとは無関係に、常に同じずれ幅でオフセットされている。
  • クッキリし過ぎた影は文字の二重写りのようで、自然な影にはほど遠い。


スタイルに「シャドウ」は指定できるのだけど、これじゃ使い物にならない...。
そう思い込んでいたのだけど、実は素晴らしいドロップシャドウ性能が備わっていた!

自然なシャドウの描き方

  • テキストエディットをリッチテキスト形式にしておく。(command-shift-Tで切替)
  • 例えば「ABC」と入力する。
  • ABCを選択して、フォントパネルを開く。(command-T)
  • その時、フォントパネルが以下のように表示されていたら、横幅が足りない。

  • 横幅を少し広げると、シャドウに関する設定ツールが表示されるのだ!

  • テキストのシャドウ ボタン(水色のTボタン)を押して、
  • 不透明度・ぼかし・オフセット・角度(丸ボタンで275)を調整してみると...
      • ちなみに、丸ボタンは中心からなるべく離れた位置でドラッグすると、微調整もできる。

  • 見事に自然な影になった!


所感

まだまだ知らないことって、たくさんある。

  • 自然な影の設定は、少なくともOSX 10.6の頃から設定できた。(はるか昔からで設定きたのかも)
    • そういえばNSで始まるNSShadowは、NeXT STEP由来のオブジェクトである。
  • フォントパネルの設定なので、テキストエディット.appに限らず、フォントパネルを使うあらゆるアプリケーションから設定可能。
    • 但し、自然な影を設定できても、影のデータ形式に対応していないと保存できない。(テキストエディット.appなら、ちゃんと保存できる)

OSXはOSの基本性能として影の描画に対応しているのだ。影好きにはたまらない。