マルチアラウンドモニターをルームミラー出力に戻す方法
- セーフティーパッケージのマルチアラウンドモニターは、標準ではルームミラーに出力される。
- 一方、ディーラーオプションのナビ(クラリオンGCX775W)を選択すると、ナビ画面に出力される仕様となる。
- 但し、ルームミラー出力の機能は残るが、ナビ画面と同時出力はできない。
- 納車された自分のセーフティーパッケージもナビ画面に出力される仕様だった。
ナビ画面出力のマルチアラウンドモニターを1ヶ月使ってみて...
- ナビ画面出力の映像は大きくて見やすいのだけど、同乗者がテレビなどを視聴中だと、気を使ってしまう...。
- もし標準のルームミラー出力なら、気兼ねなくマルチアラウンドモニターを利用できる。
- 納車前に確認した印象では、ルームミラー出力の映像は小さいのだけど、解像度はそれほど悪くなかった。
ならば、今一度ルームミラー出力に戻してみようと思い立った!
コネクターの場所
- マルチアラウンドモニターは、助手席側足元のコネクター群を経由して配線されている。
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- 下図はナビ画面へ配線するためのサービスマニュアルのようだ。
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- ここにアクセスするためには、助手席側グローブボックス本体まで取り外す必要がある。
- アウトランダーPHEVでDIY作業 - グローブボックス収納庫取り外し
- うまくやれば、サイドステップパネルと発煙筒が付いているパネルを外すだけで作業できるかもしれないが、
- 自分は構造や仕組みがよく分からない状態だったので、グローブボックス本体まで外して作業した。
- アウトランダーPHEVでDIY作業 - グローブボックス収納庫取り外し
予想外に大掛かりな作業となった...。
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- ディーラー営業さんの話では「簡単に戻せます」だったのに...。(全然違うじゃん!)
- ナビ背面のマルチアラウンドモニターの配線を外せば、ルームミラー出力に戻ると教えてもらっていた。
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マルチアラウンドモニターの配線
- 爪を上、ハウジングランスを下にして、コードを差し込む側から見た位置関係。
ルームミラー出力の配線
- 上記配線を以下のように繋ぎ替えるとルームミラー出力に戻るのだ。
緑白 | ||||
茶黄 | 黒青 | 黒 |
配線を変更する手順
- 事前にグローブボックス本体を取り外しておく。
- マルチアラウンドモニターのコネクタを見つける。
- ヒューズボックス左下のコネクタ群の中で、一番ヒューズボックスに近いコネクタである。
- 茶・黒・白・灰色のコードが並んで接続されているコネクタを見つけるのだ。
- リテナーを上げる。
- 精密−ドライバーを使った。
- 1mmくらいしか上がらない。
- ハウジングランスを押し下げる。(針のような細いモノで押す)
- ハウジングランスとは、カプラーの中でコード端子が抜けないように引っ掛けておく爪のこと。
- 各コードの先端は金属端子になっており、その金属端子の凹み部分がカプラーの中で爪に引っかかって固定されている。
- 針などで押す(リテナーを上に見て下方向へ押す)と、ほとんど力をかけずにコードが抜ける。
- ハウジングランスとは、カプラーの中でコード端子が抜けないように引っ掛けておく爪のこと。
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- 抜けた時の金属端子の向きを覚えておくこと。
- 再び金属端子を差し込む時に、悩まずに済む。
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- 上記で外したコードと同じ束にビニールテープで巻かれた部分が存在するはず。
- ビニールテープを剥がすと、ルームミラー出力用のコード4本がビニールチューブの中に束ねられている。
- 外したビニールチューブは、素早くナビ画面出力のコード4本に被せておく。(ルームミラー出力と混同しないように)
- カプラーに接続する配線を変更する。
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- ナビ画面出力 → ルームミラー出力へ変更する時のコード色の対応
- 爪を上、ハウジングランスを下にして、コードを差し込む側から見た位置関係
灰 → 緑白 | ||||
茶 → 茶黄 | 黒 → 黒青 | 白 → 黒 |
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- 僅かにカチッとする手応えを感じるまで、コード先端の金属端子を差し込むと、ロックが掛かる。
- コード4本を差し替えたら、リテナーを下げる。
- 元の位置にコネクターを接続して、作業完了。