iOS4の気になる機能と対策
iOS4にアップデートして実際に使ってみて、気付いたことやその対策をメモってみた。
利用環境
Wi-Fi
- 感度が良くなった!(個人的な感覚として、アンテナ1メモリくらい)
- 特に、スリープ中でも可能な限り接続を維持するようになった気がする。
- おかげで、スリープ中のプッシュ通知も確実になった。(モバイルデータ通信がオフの状態)
-
-
- これまでは、スリープして暫くすると切断されてしまう場合が多かった。
-
モバイルデータ通信
- 3Gパケット通信をOS標準の設定によって、自由にコントロールできるようになった。
- 設定 >> 一般 >> ネットワーク >> モバイルデータ通信をオン/オフするだけの簡単設定。
- パケットし放題(1029円〜4410円)の料金を、格段にコントロールしやすくなった。
-
-
- これまでは、Disable EDGE/3Gのようなプロファイルによってコントロールしていた。
- インストールして有効にするには再起動が必要で、面倒だった。(削除して無効にするなら再起動は不要)
-
Disable EDGE/3GをインストールしたままiOS4にしてしまい、削除できなくなった場合は...
日付と時刻
- 設定 >> 一般 >> 日付と時刻 で、自動設定可能になった!
- でも、自動設定がオンになっているのに、2、3分ずれている...。
そんな時は、手動で1時間ずらす
-
- 一旦、自動設定をオフにして、手動で1時間ずらす。
- 再び、自動設定をオンにすると、即ジャストタイムに修正された!
アプリケーション切替
- ホームボタンを2度押しすると表示されるアプリケーション一覧は...
- バックグラウンドアプリの一覧ではなく、最近使ったアプリの一覧と考える。
- だから、ほとんどの場合、わざわざアイコン長押しで削除する必要はない、と思うことにした。
アプリの状態は徹底的に保持された(iOS4対応の場合)
- アイコン長押しで削除したとしても、アプリを起動すると状態は復元された。
- アプリの強制終了(スリープボタン長押し・電源スライダを表示・ホームボタン長押し)をしても、アプリを起動すると状態は復元された。
- 電源オフ(スリープボタン長押し・電源スライダをオフ)にして再起動しても、アプリを起動すると状態は復元された。
マルチタスクで可能なこと
- バックグラウンド・オーディオ
- 例:他のアプリで作業しつつ、ラジオを聴くことができる。
- 例:他のアプリで作業しつつ、録音できる。
- バックグラウンド・ロケーション
- 例:他のアプリで作業しつつ、位置情報を更新して、音声ナビゲーションを聞くことができる。
- ローカル・ノーティフィケーション(アプリからの通知)
- サーバーを介さず、iPhone内のアプリからの通知を表示する。
- タスク・コンプリーション
- 例:Evernoteで、アップロード中に他のアプリを起動しても、バックグラウンドでアップロードが完了するまで継続する。
- ファスト・アプリ・スイッチング
- アプリがバックグラウンドに移行する直前の状態を保存しておき、再びアクティブになった時、素早く状態を復元する。
- 参考ページ:「iPhone OS 4」のマルチタスクやフォルダはこう動作する! | パソコン | マイコミジャーナル(感謝です!)
通話録音
- アップルによると、許可されるマルチタスク処理として、バックグラウンド・オーディオがある。
- これは、バックグラウンドでサウンドの再生・録音を可能にするようだ。
- ならば、今まで不可能だった通話録音も出来るのだろうか?試してみた。
出来ない...。
- ボイスメモ
- 「録音できません」「ボイスメモを録音するには、通話を終了してください。」と表示される。
- Evernoteのボイスノート
- 通話中にボイスノートを開始すると「[AudioQueueStart]: -12983」とエラー表示されて、録音が停止してしまった。
- ボイスノートで録音中に着信すると、エラー表示されず、録音時間も進むが、着信以降の録音はされなかった。
iOS4でも、アップルが意図的に通話録音を制限しているようだ。(なぜだろう?)
- 家のFAX兼用の固定電話には「さかのぼり録音」という機能があって、稀に相当重宝する。
- 「さかのぼり録音」とは、通話終了後であっても、5分以内に録音ボタンを押すと、直前の通話が録音される機能。
- もし、iPhoneの電話アプリ自体に同様の録音機能があると、かなり嬉しいのだが...。
どうしても録音したい!
- OLYMPUS TP7 テレホンピックアップなんて製品もあるようだ。
- テレホンピックアップのイヤフォンを耳にセットして、ボイスレコーダーのマイク端子に接続して、電話をかけるらしい。
保留と消音
- 通話中に保留にして、隣の人と相談したいことも稀にある。
- これまで、保留をタッチ、相談する、再び保留をタッチでOKと思っていたが、
- iOS4にしてから、どうも保留がうまく機能していないようだ。
- 思い切り相談中の会話を聞かれて、かなり恥ずかしい思いをした...。
消音を使えばOK
- マニュアルによると、保留と消音の違いは以下のようになる。
- 保留 = どちらも声が聞こえない状態
- 消音 = 自分の声は届かないが、相手の声は聞こえる状態
- 一般的には、消音すればほとんど満たされる訳で、あえて保留にする必要はないと感じた。
- 消音をタッチし続ける間は、保留になるらしい。(iPhone 4では)
おそらく...
- iPhone 4では、保留の位置がFaceTimeになっている。
- iPhone 3GSでは、FaceTimeではなく、保留のままである。
- iOS4としては、保留となっているが、裏でFaceTimeを起動しようとしているのではないだろうか?
- でも、iPhone 3GSには対面カメラはないので、FaceTimeが起動しない...。バグかな?
カメラ
- 写真撮影が素早く完了するようになった。
- ビデオ撮影中に、タップした位置に最適なピント・明るさに調整されるようになった。
- しかし、5倍デジタルズームはiPhone 3GSではあまり使う気になれない...。
- iPhone 3GSなら、ズームしないで撮影して、見る時に拡大した方が良さそう。
- きっと、iPhone 4の500万画素カメラ&網膜ディスプレイならズームしたくなる仕様なのだ...。
シャッター音
- ところで、iOS4では、写真撮影時のシャッター音が予想外に大きい。
- 静かな部屋で、すやすや眠る子供を撮影したい時なんか、ちょっと気が引ける。
- だから、音量0にして撮影するのだけど、シャッター音は相変わらず大きい。
- ならば、ヘッドフォンを接続して撮影してみるが、やはりシャッター音は相変わらず大きい。
- 困った...。
シャッター音を消すには...
- iPodで音楽を再生しながら、音量−ボタンを押し続けながら撮影すれば、シャッター音が消えた。
サイレントモード
- ボリュームボタンの上にあるスイッチでサイレントモードにすると、すべての音は消音され、バイブのみ反応すると思い込みがち。
- しかし、実際にはアラーム・タイマー・その他アプリが発する音が思い切り鳴ってしまう...。
- 以前、iPhoneを使い始めて間もない頃、通夜の席でアラームが鳴ってしまい、かなり恥ずかしい経験をしたことがある。
- よく読むと、マニュアルにも、以下のようにちゃんと書いてあった。
重要:時計アラーム、iPodなどのオーディオ関連のアプリケーション、および多くのケームで内蔵のスピーカーから音が鳴ります。
- だが、サイレントスイッチは、わざわざiPhone本体横に装備されたハードスイッチである。
- 自分の感覚からすると、iPhoneのすべての音を消音するスイッチと錯覚してしまう。
- 逆に考えれば、iPhoneのすべての音を消音してくれた方がありがたい場合がほとんど。
iOS4では改善されたのだろうか?
- 改善はされたようだが、単純にサイレントモードにしただけでは、すべての音を消音できなかった。
- アラーム・タイマーについては、音量ボタンで着信音0にしておけば、消音された。
- しかし、iOS4では、なぜか着信音0になってくれない。(以前から?)
-
- 着信音1の状態で、余分に音量−ボタンを2、3回押しておくと、消音された。
- ゲームについては、消音されるようになったみたい。(いくつか試してみて消音されたので)
つまり、iOS4で完全に消音するには...
- サイレントモードにする。
- 着信音0にする。(着信音1の状態で、さらに音量−ボタンを2、3回押す)
- 音量0にする。(iPod再生中に音量0にする)
メール
- 受信フォルダに「全"受信"」が追加されて、すべてのアカウントの受信メールを一覧できるようになった。
- スレッド表示にも可能になった。
- しかし、せっかくのスレッド表示も送信メールが含まれないので、スレッドだけ見ても話題を追えないことがある。
- 同じタイトルにすると、かなり過去の話題にまで遡ってスレッド表示されてしまう。
- 件名の「Re: 」の付け方によって、スレッドが無駄に分割されてしまうことがある。
- 参考:たかがRe: されどRe: - ザリガニが見ていた...。
- メールを送信する時、添付画像のサイズを調整できるようになった。
- 小(240×320)
- 中(480×640)
- 大(960×1280)
- 実際のサイズ(1536×2048)
- しかし、この状態になると、もはや送信をキャンセルできない?
- 送信ボタンを押したのだからしょうがないとも言えるが、送信をキャンセルする方法があれば嬉しい。
Evernote
iOS4とは直接関係ないけれど...
- 画像中の日本語もテキスト検索可能になっていた!(素晴らしい!)
- 以前は、英数字のみテキスト検索可能であった。
- しかし、日本語の認識率はちょっと低いようだ。(英数字の認識率はかなり高いのに、残念...。)
- ひたすら名刺を撮影して、手間なしでテキスト検索できるという夢は、ちょっとまだ無理な感じ。
引き続き、会社名と名前くらいはテキスト入力することにした。