BHレガシィのブレーキランプ交換

家電の世界ではLED照明全盛だけど、車のブレーキランプにおいてはまだまだフィラメント電球が一般的。(だと思っている。交換部品でLEDランプも出てるけど。)長く乗っていれば、いずれ切れる。で、先日、左側のブレーキランプが切れていた。(ブレーキランプはブレーキを踏んでいる時しか点灯しないので、誰かに教えてもらわないと気付きにくいのだ...。)早速、交換用のブレーキランプを購入。近所のホームセンターの車コーナーで2個セット248円(12V 21/5W)。枯れた技術(フィラメント)はコストパフォーマンスが良くて助かる。自分で素早く、簡単に交換する予定だったのだが...。

  • BH型レガシィ
    • BH型とは、車検証に記載されている車両型式のこと。
    • この型式で車のモデルバージョンが明確になる。(はい、ちょっと古いです)
    • ボンネット開けたエンジンルーム内(助手席フェンダー側)のプレートを見れば、より詳細なモデル情報(アプライモデルバージョン)も分かる。

ブレーキランプの配置

  • BH型レガシィのブレーキランプは、全部で4つある。
  • リアゲート(荷室の跳ね上げドア)の左・右と、リアフェンダーの左・右だ。
  • 今回、球切れしたのは、助手席側リアフェンダーに取り付けられたブレーキランプ。
  • リアゲートに取り付けられたブレーキランプなら、メンテ用のカバーを外して、工具いらずで交換できたのに...。

BG型

必要な工具とか(理想)

  • 8mmディープソケットレンチ
    • マグネットかクリップでナットを落とさず保持できるタイプが理想。
    • 無ければ薄いテープを輪にしてソケットの中に入れ、粘着させる技もある。
    • 取り外したナットをボディー内部に落下させてしまうと、途方に暮れることになる。
  • 内装外しツール
    • テールランプユニットを固定している8mmナットにアクセスするカバーキャップ2箇所を取り外す時に使う。
    • マイナスドライバーでも代用可能だが、内装がある程度傷つくこと確実。
  • ライト(照明)
    • カバーキャップ内部のナットの状態を確認するため。
  • 交換用ブレーキランプ
    • 12V 21/5W。(2個セットで248円だった)
    • 21/5Wとなっているのは、スモールランプと併用のため。
    • 内部に21Wと5W2つのフィラメントを持つ電球なのだ。

手順(理想)

  • カバーキャップ2箇所を取り外す。

    • 上側のキャップはかなり固い。隙間2箇所に差し込んで、両側から挟むようにして思い切り引っ張った。

    • 下側のキャップはあっさり外れた。

  • カバー内部は暗い。ライトを当ててみると、8mmナットが確認できる。
  • 観察してみると、ナットからはボルトが長く突き出ているので、普通のソケットではボルトが当たって邪魔をする。ソケット先端がナットに届かないのだ。
    • そのため、ディープソケットが絶対に必要になる。


  • 8mmナット2箇所を外せば、テールランプユニットが外れる。
  • ブレーキランプの電球ソケットをひねって、引き抜く。
  • 電球ソケットから電球を押しひねりながら引き抜いて交換した。
  • 電球の爪には上下がある。入らない時は180度向きを変えて押し込んでみる。
  • 注意すること
    • カバーキャップを取り外す時、できる限り内装を傷つけたくない。(そうは言っても、力強くこじ開けないと外れないのだが...。)
    • 取り外したボルトは、絶対にボディー内部に落とさないように。

経緯と所感

  • 理想的な工具が揃っていて、構造と手順を理解していれば、テールランプユニットも素早く取り外せて、交換作業はあっさり完了する。
  • 交換用ブレーキランプを購入した時は、BG型レガシィの手軽さで交換するつもりで余裕しゃくしゃくだった。
  • しかし、リアフェンダー側のブレーキランプ交換には、ランプユニットを取り外す必要があると知って、何だかやな予感がした。
  • アクセスキャップを外したはいいが、8mmソケットは持っていなかった。
  • 仕方なくホームセンターに8mmソケットを買いに行く。
  • エクステンションバーは持っていたので、普通の8mmソケットを購入。
  • さっそく試してみるが、ナットは回らず。空回りしている感じ。なぜだろう?
  • 実は、ボルトが突き出た状態のナットには、ディープソケットが必要なのであった。
  • 突き出たボルトが邪魔をして、普通のソケットでは先端がナットまで届かないのだ。

  • 見やすい例では、ストラットの取り付け部ナット。
    • 普通のソケットではナットが完全に入らない。(左側)
    • ディープソケットならナットが完全に入る。(右側)

  • この例では、普通のソケットでも辛うじて届いてナットを回せるが、テールランプユニットの場合はまったく届かずナットを回せないのだ。
  • 当初、薄暗い奥まった所にあるナットの状態をちゃんと確認できず、ディープソケットの必要性に気付かず、もんもんと悩んでいた。
    • 8mmナットのはずなのに、なぜ空回りするんだろう?もしかして、6mmナットなのか?
  • 幼馴染みのプロの修理屋さんに工具を借りようと連絡。
  • 工具を借りに行くと、幼馴染みはライトで照らしてナットの状態を確認、ディープソケットが必要と即判断。
  • そして、工具を借りるも何も、その幼馴染みがすっかり交換作業までやってくれてしまったのであった...。(ありがとう!)
  • クリップ式のソケットがなくても、マスキングテープで粘着させて落下防止する技も教わりながら、実質5分ぐらいで作業は完了してしまった。
  • 自分の場合、間違った工具でさんざん悩んでしまったのであった...。

次回に向けて

  • 8mmクリップソケットを入手しておくことにした。
  • 内部を照らす明るいライトも入手しておく。
    • 薄暗いライトだと内部まで光が届かないことがある。
  • 作業前に...
    • 状況を観察する。(薄暗い内部も明るいライトで照らして)
    • 構造を把握する。
    • 最適な工具を選択する。(代用できる工夫も考える)