その車はいくらで売るべきか?
今年で13年目の車検を迎える車を売却した。売却するまでの顛末とか、反省とか、将来の売却に備えてメモしておくのだ。
車のスペック
- 2002年登録 レガシィツーリングワゴン(BH5)GT-Bリミテッド2 MT 69000km走行
- 走行距離は控えめだが、今年で登録13年目の古い車。
- 雪国走行が多いので、下回りはかなり錆びが出ている。
- 一方、古い車だが現時点ではどこにも不調はない。
- エンジンも調子いい。高回転まで気持ちよく回る。
- ワンオーナー、改造なし、修復歴なし。
売却手段
友人・知人に売却
- 知り合いに自分の車を欲しいという人が居れば、友人間売買が最も効率的な販売手段だと思う。
- しかし、今回は登録13年目の古い車。かなりの車好きの人以外には、積極的にお勧めできない。
- 販売価格よりも修理代金の方が高くなってしまう可能性もある。
- 友人にやっぱり買わなければよかった、と後悔させたくはない。
ディーラーで下取り
- 新車への買い替えなら、次の車を購入するディーラーで下取りしてもらうのが、最も苦労は少ないはず。
- 新車が納車されるタイミングで引き取りとなるので、車なしの期間もなく、不便を感じることもない。
- 但し、一般的に下取り価格があまり高くならない。
- スバル以外のディーラーだが、当初の下取り車の見積額は5万円だった。
車買取業者に売却
- 下取り価格を少しでも高くしたいのなら、車買取業者に査定してもらうのが良さそうに思った。
- 今どきは、複数の買取業者に一括査定を依頼するサイトも多数ある。
しかし、一括査定サイトを利用するなら、それなりの覚悟が必要である!
- ワンクリックで高値買取の広告に軽い気持ちでクリックして申し込んでしまうと後悔することになる。
- 自分が後悔した...。
- 情報を入力して送信ボタンをクリックした直後(1秒後)から、査定申し込みの電話がかかってくる。
- 数時間以内に5社からアポイントの電話があった。
- 自分は交渉下手なので、この5社とのやりとりに最大の苦労を感じてしまった...。
- 買取業者は、電話だけでは買取価格の本音は絶対に言わない。
- 日程を調整して、車を前に立ち会って、査定をしてもらう必要がある。
- 高値を引き出すためには、本気で売る気になって交渉する必要がある。
- 次の車は決まっているのか、納車日は確定しているのか、買取車はいつまでに引き渡しできるのか、迫られる。
- 高値を引き出すなら、遅くとも2週間以内に引き渡す覚悟で交渉した方が良いと思った。
相場を調べる
- 13年も同じ車に乗っていたということは、13年間、車の売買経験がなかったということ。
- 中古車相場がどの程度なのか、まったく見当もつかない。
- 査定交渉の前に、自分の車にどの程度の価値があるのか、知っておく必要がある。
- 自分の車の正確な価値は分からなくても、同じモデル・年式の車がどの程度の値幅で取引されているか、知っておきたい。
- 査定額を提示された時、その価格が高値なのか、安値なのか、判断できる程度の感覚は身につけておきたい。
買取相場
- スバル レガシィツーリングワゴン 中古車買取・査定相場一覧表|一括査定ならカービュー
- 10〜35万円(GT-B系モデル)
- 自動車の査定相場 2002年式 レガシィの参考査定価格
- 14〜18万円(GT-B系モデル)
中古車の販売価格
- レガシィツーリングワゴン・過給機(ターボ)の中古車 | 中古車なら【カーセンサーnet】
- 18.0〜49.9万円(GT-B系モデル)
- 19.8〜30.0万円(上記の最低価格と最高価格をカットした場合)
- レガシィツーリングワゴン(スバル)の中古車情報(1〜11件) | Goo-net中古車検索
- 19.9〜58.3万円(GT-B系モデル)
- 25.8〜49.9万円(上記の最低価格と最高価格をカットした場合)
- 25.8〜39.0万円(さらにカーセンサーnetと同じ49.9万円もカットした場合)
車買取業者の査定を受ける
- 以上の下調べをして、買取業者の査定を受けてみると、以下のような結果となった。
買取業者 | 査定額 | 支払い方法 |
---|---|---|
G社 | 5万円 | 1週間以内に銀行振込 |
U社 | 20〜25万円 | 1週間以内に銀行振込 |
C社 | 15〜20万円 | 1週間以内に銀行振込 |
J社 | 15〜20万円 | 引き渡し時に現金支払 |
信頼できる地元の車屋 | 10〜15万円 |
- 最高値はU社の25万円なのだが、売り先はJ社の20万円に決めた。
現金と振込
なぜ25万円でなく、20万円の業者にしたのか?
- 実はG社は名の通った大手で自分も知っていたが、それ以外の買取業者は全く知らない。
- 果たして本当に査定した金額を振り込んでくれるのかどうか?不安を感じたのだ。
- その中でJ社のみ、車を引き渡しと同時に現金支払いも可能だと言う。
- 相手の信用がない場合には、現金がもっとも安心できる決済の手段だ。
- 但し、今振り返ればそこまで現金決済にこだわる必要はなかったのだけど。
再価格交渉という契約条項
- また、買取業者の中には、後で不備が見つかった時に、査定した金額から値下げを求めてくることがあるらしい。
- 大手G社などは、査定額で買取した後の値下げも当然あり得るというスタンスで買取をしている。
- もし買取後に何らかの不備が見つかった場合は、不備分の金額を返金しなくてはならないそうだ。
- そのような不備に備えて、クレーム保証という名の保険に入ることさえ勧めてくる。
- これじゃ何のために時間をかけて立会い、査定をしてもらっているのか分からん...。
- もちろん虚偽の申告をして、不備を隠す悪意を働いてはいけないのだが、
- 売り側も気づかず、査定側も見落とした不備を、買取後に「やっぱり返金してください」ではこちらも安心して売れない。
- 査定側のプロ意識を疑ってしまう。査定のプロなら徹底的に見落としなく査定して、的確な金額を出してもらいたいものだ。
- そもそもこちらの知らない不備を引き渡し後に指摘されても、その不備は引き渡し後に発生した可能性もあるし、納得できない。
- 大手G社以外はそのような査定後の返金は求めないそうなのだが、ほぼすべての買取業者が売買契約書の中に「再価格交渉」という条項を設けているはずである。
- 買取業者曰く、悪意のある売主に対抗するために設けている条項らしい。
- 通常の取引では「再価格交渉」は発生しないそうなのだが、どこまでが通常の取引と認識されるのか、それが問題である。
- 実際のところは過去、どのような状況において、どれくらいの頻度で「再価格交渉」しているのか、確認するしかない。
- しかし、そのようなことを正確に調べられるはずない。よって、Web上の評価や同業他社の口コミに頼ることになる。
- 査定立ち会いした時に、同業他社をどのように思っているのか、探りを入れてみる。
- 一括査定の時代になったので、同業他社と査定額の競り合いになることも多いはず。
- 高値で競り勝った業者が本当に査定どおりの金額で買い取っているのか?聞くのだ。
- そうした時に、U社の評価があまり良くなかった。
- U社のみ最高値の25万円を出しているのだけど、他社は20万円まで。
- U社の評価が悪くなければU社に決めても良いのだが、悪いので不安。
以上の顛末で、安心できる現金決済の20万円となった。
買取業者の査定を観察
一連の確認動作
- まず、車検証と自賠責保険証を確認する。
- ボディー周りを確認する。
- 塗装の状態、キズや凹みを確認しているようだ。
- 車に乗って内装を確認する。
- エンジンをかけて...
- エアコン等の動作を確認する。
- ボンネットを開けて動作音などを確認する。
- ヘッドライトなどの点灯を確認する。
気付いたこと
- エンジンはかけるけど、車は走らせない。
- 下回りをあまりよく見ていない業者が多い。
- 自分の車は下回りのサビが酷かったけど、多くの業者はあまり気にしていないようだ。
- 年式・モデル・走行距離によって、ベースの価格がほぼ決まる。
- 修復歴(事故歴)・改造の有無によって、減額される価格がほぼ決まる。
- メーカー純正の価値が高い。社外品は高価なものでもあまり評価されない。
- マニュアル車は査定が低いと思い込んでいたのだが、モデルによってはそんなことない。
- ワンオーナーの方が喜ばれる。(新車登録からたった一人の所有者が乗り続けている車であること)
- 保証期間が過ぎていても、保証書があった方が喜ばれる。
- 車検毎の検査記録簿もあった方が喜ばれる。
- 修正可能な不備は、あまり気にしないようだ。
例:
-
- フロントバンパー下部の見えにくい位置の擦りキズ。
- 飛び石等による若干(数ミリ程度)の塗装の剥がれ。
- ダッシュボード上の両面テープの糊の跡。
-
- フロントデフからの異音(ハンドルを大きく切ったときにゴッゴッゴー)
- 査定後に自分で気付いて申告したが、結局減額なしで買い取ってくれた。
- フロントデフからの異音(ハンドルを大きく切ったときにゴッゴッゴー)
修復歴(事故歴)
中古車の査定-修復歴の考え方
- モノコック構造が衝撃を受けると、その衝撃はボディー全体を変形させてしまう。
- 一旦変形してしまったモノコック構造は、完全に元どおりに直すことはできない。
- そのため、上記部位が一度でも変形した車は、たとえ修理してあっても「修復歴あり」と判断される。
- ちなみに、修理せず変形したままでも「修復歴あり」となる。
修復歴があると、車の価値は下がる。
- また、修復歴を隠して売却した場合は「再価格交渉」の対象にされてしまうだろう。
- 一方、たとえ修理の経験があっても、その影響が以下の部位だけなら「修復歴なし」と判断される。
- 前後バンパー・フロントフェンダー・ボンネット・ドア・トランクドア・ガラスなど。
- つまり、モノコック構造のボディと一体となっていない部分であれば、何も問題ないのだ。
- 追突された経験があると、自分だけでは修復歴の判定が難しいかもしれない。
- 後バンパーの交換だけで済んだ場合であっても、トランク部分に若干の変形を生じている可能性もある。
- 修理屋さんに修復歴がどのようになるか確認しておいた方がいい。
- 気になる事故の経験は正確に伝えて、徹底的に査定しておいてもらった方が、後のトラブルを防げそう。
- だからといって、修復歴とは無関係のマイナス要因を事細かに話す必要はないと思われる。
オートオークション
- 築地市場、大田市場、その他全国各地に市場があり、鮮魚や農産物の競りが行われている。
- 車の場合も同様である。オートオークションとは中古車の市場である。
- ヤフオクなどとは違い、業者専用の会員制のオークション=競り会場。
- オートオークションは、大きな会場から小さな会場まで全国各地に点在している。
- 中古車の多くが、このオートオークション経由で取引されることが多い。
- プロの厳しい目にさらされながら、効率的に値付けされ取引されている。
- 買取業者のほとんどが、このオートオークションの相場を参考に、査定額を見積もる。
- 査定額を出す時には、タブレットでオートオークションの最近の取引価格を見せながら...
- 「相場はこれくらいなので◯◯万円でどうですか?」
- 「ぶっちゃけ、いくら出したら決めてもらえます?」
- というような、会話をしてくる。
サイン
- わざわざ出張査定に来ているのだから、買取業者は本気である。買う気満々でやってくる。
- あわよくば、その日に売買成立を目指している。
- 「本日サインを頂ければこの金額(高値)で買い取ります。後日ではこの金額は出せないかもしれない」趣旨の誘いをしてくる。
- 話が弾んで「分かりました、御宅に決めますよ」と言えば、即、売買契約書にサインを求めてくる。
- しかし、その場で即決はなるべく避けた方がいい。
- もう一度冷静に一人で考え直してみる時間が必要。
- 即決サインしてしまうと十中八九、数日以内にたぶん後悔する。
- そもそも、車の価値が数日以内にそんなに変動するはずがない。
- 後日サインしても、たぶん本日の即決金額(高値)になるはず。
- 逆に他の業者も手を上げて競り合えば、金額がさらにアップする可能性だってある。
- 自分自身が後悔した...。査定立ち会いで最初の3社目までは様子見しているのだけど、
- 4、5社目ともなると、立ち会いにも慣れてきて、自分がうまく交渉できている錯覚に陥る。
- それまでの他社よりも高い金額を提示されると、そろそろ決めてもいいかなと思ってしまう。
- 査定交渉に疲れてきて、ここで決断してスッキリしたい、という願望も出てくる。
- そんな時でも即決サインはせず、後日返事をした方が多くの場合良い結果になると思う。
契約解除
- 一旦サインした売買契約を解除することは決して褒められたことではない。
- できる限りその契約を履行するように努力するべきだと思う。
- しかし、そうは言っても車を一括査定で売買する経験なんてそうそうない。何らかの後悔は付き物である。
- もし、ひどく後悔したならば、一旦サインした契約は絶対に解除できないと思い込んで、悩む必要はない。
- 正直に理由を話して、契約を解除して貰えばいい。
- 事情が変わって、今の車を乗り続けることにする場合もあるだろう。
- 買い替えを予定していた車の納車が半年先という想定外もあるだろう。
- 但し、単純に他の業者の方が高値で買ってくれるから、という理由は人としてどうなのかな?と思う。
- 契約解除にあたっては、場合によってはキャンセル料を要求される可能性もある。
- しかし、サイン後数日以内で、車の引き渡しもしていない状況ならば、基本的に買取業者側の損失はほとんどないと思う。
- 不当に高額なキャンセル料に対しては、たとえ契約書に明示されていても交渉の余地がある。
このような事態に陥らないように、サイン前に冷静に考え直す時間は絶対必要!
ディーラー本気の下取り査定
- 試乗直後の最初の査定は、5万円。
- 本気で買う交渉をすると、20万円。
- 買取業者の査定額を伝えると「20万円までならこちらでも下取りします」という返事。
- リサイクル費用はどうなるのか確認すると「購入を決めるなら別途返金します」という返事。
最近のディーラーは買取業者並みの金額で下取りしてくれることもあるのだ!素晴らしい!
売却で後悔しないために
- 売買契約書に即決サインは絶対しない。
- サインする時は少なくとも以下の条件はクリアしているべき。
- 数日考え直して意思が変わらないこと。
- 次の車の納車日が決定していること。(乗り換えの予定の場合)
- 車のおよそのを価値を知りたい場合は、中古車相場や買取相場で下調べできる。
- 早すぎるタイミングで一括査定を依頼してしまうと、面倒なだけで、正確な査定額は結局分からない。
- 例えば、引き渡しが3ヶ月後だと、現時点では正確な査定額は出せない。
- 車の状況も変わるし、オートオークションの相場も動くし、当然だと思う。
- 高値買取を期待するなら、以下の条件を満たして交渉に挑んだ方が良さそう。
- 乗り換える車をほぼ決めている。
- 1ヶ月以内に売却する(引き渡す)意思がある。
- 最近はディーラーも高値で下取りしてくれる場合がある。
- 買取業者の査定額だけでなく、ディーラーの下取り価格とも競合させた方がいい。
- 買取業者は車を査定しに来る。一方、売主は買取業者を査定するのだ。
- これから数十万、時には数百万の取引をする相手である。
- 査定担当者が信頼できる人物であるのか?自分が面接官になったつもりでじっくり見定める。
- 話し方・しぐさ・説明の一貫性・電話の仕方・礼儀?など、あらゆる情報から相手を評価するのだ。
- 例えば、25万円の査定額を出した査定担当者は、店長と呼ぶ人物に何度も電話していた。
- その際、会話の内容がこちらにも良く聞こえるように大きな声で話してくれる。
- 「店長、マジですか、条件によっては25万円もOKなんですね!」のような話を聞かせてくる。
- この時点で、自分の中でU社の担当者の信頼度は下がっている。
- 車を引き渡す時には、自分で店舗に持ち込むべき。
- その買取業者が実在する店舗でちゃんと営業していることを確認するのだ。
- 持ち込むためには店舗の所在地をWebで検索することになる。
- と同時に、その店舗の口コミや評価なども見ることができる。
- 悪い噂がないか、信頼できる相手なのか、確かめるのだ。
抹消登録(道路運送車両法15〜16条)
- 車検登録を抹消する手続きには3種類あるらしい。
- その意味や使い分けを正確に理解しておく必要がある。
区分 | 意味 | 自動車税 | 自賠責保険料 | 重量税 | リサイクル料 |
---|---|---|---|---|---|
一時抹消 | 一時的にナンバーを返却する手続き。(公道を走る権利がなくなる) 再び車検登録できる。 |
還付あり | 還付あり | 還付あり | |
永久抹消 | 物理的に車を解体して、車検登録を抹消する。 永久に車検登録できない。 |
還付あり | 還付あり | 還付あり | |
輸出抹消 | 中古車として海外に輸出する時の手続き。 永久に車検登録できない。 |
還付あり | 還付あり | 還付あり |
車の付加価値
車とは複雑な商品である。モノとしての価値以外に、税金・リサイクル料・保険などの価値も含まれている。
- 重量税(国税)
- 車検毎に支払う、車の重量に比例した税金。
- 車検期間分を一括して支払っている。
- 廃車(永久抹消)した時のみ、月割り還付される。
- 計算例:車検残存期間5ヶ月の場合...24600 × 5/24 ≒ 5125円
- 参考ページ:使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について|申告・納税手続|国税庁
- 自動車税(地方税)
- 毎年都道府県に支払う、排気量に比例した税金。(環境負荷による割引あり)
- 4月1日時点の車検証の所有者に対して請求される。
- 4月から翌年3月までを、5月末までに一括して支払う。
- 2〜5月に売却する場合は注意が必要。次回の自動車税の負担者を明確にしておく必要がある。
- 抹消登録(一時抹消・永久抹消・輸出抹消)すると、車検証の名義人に自動的に月割り還付される。
- 計算例:12月までに抹消登録した場合...39500 × 3/12 ≒ 9800円(100円未満切り捨て)
- 参考ページ:自動車税の還付:自動車税info
- リサイクル料金
- 日本で車を購入する時には、必ずリサイクル料金(7000〜18000円)が徴収される。
- その証明としてリサイクル券が発行されている。
- 車を売買する時は、次の所有者にリサイクル券も引き渡し、券面記載の預託金額を回収するのだ。
- そのようにして最終的には廃車時の所有者がリサイクル料金を負担する仕組みとなっている。
- 一時抹消・輸出抹消すると、還付される。
- 消費税
- 車購入時には消費税を支払っているはずである。
- 車を売却する時には、車両の残存価格分の消費税を回収する権利はあると考える。
- 売却した中古車を誰かが購入する時には当然消費税を支払うことになるのだから。
- 任意保険料
- 自賠責保険が補償できない部分をカバーする任意加入の保険である。
- 車を売却したら、保険の対象車両を新たな車に変更する手続きが必要である。(乗り換えの場合)
- 車のモデルによって保険料が変わってくるので、変更手続きをするとたいてい差額が発生する。
- 保険等級を引き継ぐためには、新たな車の車検証を入手してから変更手続きを行う。
- 売却と次の車の納車まで、長期に渡って車を運転しない状況ならば「中断」という手続きもある。
- 「中断」せずに「解約」してしまうと、これまでの等級が引き継げず、リセットされて6等級からの契約となってしまう。
- もう乗らないと思っても、とりあえず「中断」にしておいた方が良さそう。(最長10年間中断できる)
査定額と車両本体の価値
査定額 = 車両価値(消費税込み) + 重量税・自動車税・リサイクル料金・自賠責保険料の残存価値
- つまり、仮に8月売却、車検期間が1年残っていて、査定額10万円ならば...
- よって、車両価値=41,070円となる。(100,000 - 58,930=41,070)
- 税抜価値=38,028円、消費税8%=3,042円。
- 重量税=12,300円は廃車(永久抹消)しない限り還付されないので、
- それを考慮すると、車両価値=53,370円となる。(41,070 + 12,300=53,370)
- 税抜価値=4,9417円、消費税8%=3,953円。
10万円と査定されても、車両本体の価値としては5万円未満となってしまうのか...。
-
-
- 裏を返せば、車両本体の価値が0でも、付加価値として5万円前後の価値は残っている可能性がある!
- 参考ページ:自動車税の還付金を受け取る方法 - 自動車税還付手続きの流れ - 廃車買取ビッグエイト
-
名義変更
- 車を引き渡して、売却代金を受け取っても、まだ終わりではない。
- 車検証の名義変更が完了するまで気が抜けない。
- 名義変更は委任状と印鑑証明によって、買取業者が手続きしてくれる。
- こちらは手続きしてくれるのを待つだけでいい。
- しかし、いつまでに名義変更してくれるのか、そのタイミングが問題。
- 理想的には5日以内、遅くとも10日以内に完了してくれるのは、優秀な買取業者だと思う。
- 一旦、一時抹消や買取業者自身の名義に変更して、それからオートオークションに出したり、転売したりするのだと思う。
- ところが、現実はオートオークションに出される多くの車が、買取業者名義ではなく、売主名義のまま出されているらしい。
- 参考ページ:車の名義変更日数にご用心。事故大丈夫?
- オートオークションでは、落札したら、翌月末日までに名義変更を完了する約束になっているそうだ。
- 落札した業者はこの約束を守る。そうなると名義変更が完了するまで最長2ヶ月くらいかかってしまう。
- 最長2ヶ月かかったとしても、2ヶ月以内に名義変更されることが約束されているなら、マシな方かも。
- 問題なのは、名義変更が完了するまでの期日をうやむやのまま引き渡してしまった時だと思う。
- 名義変更を完了する期日を約束していない場合は、車を引き渡し後であっても、確認しておくべきだ。
- 法律上(道路運送車両法13条)は、15日以内に変更手続きを申請することになっている。
後悔したこと
- ディーラーに下取りしてもらうべきだった。
- 下取り20万円+リサイクル料金(+おそらく自動車税の還付もありだと思う)
- 納車時に引き取ってくれるので、タイミングの無駄もない。
- 初めて取引する買取業者よりも、はるかに信用もあるのだ。
- 一方、自分の詰めが甘くて、上記の条件を出してもらったのは、買取業者との売買契約書にサインした数日後だった。
- もっと車の買取事情について学んでから一括査定に挑むべきだった。
- 参考ページ:中古車.bz 名義変更 査定 買取 おまかせ!
- 参考ページ:中古車.bz 買取専門業者の査定価格の決め方