MacBookをより使い易くするための基本設定を探る
昨年の11月以降、新規購入したMacBook(アルミ削り出しではなく、従来のポリカーボネートの白モデル)の利用環境を見つめ直して以来、集中的にMacBookやOSXの使い方を調べ続けてきた。
以下は、この2ヵ月間で自分のMacBookの利用環境はどのようになったのか、新規購入したMacBookにインストールしたApple以外のソフトウェアの状態をベースに*1、そこからの変化や新たに気付いた使い方のメモ。
OSXの使い勝手
OSXの利用環境を決定付ける要因としては、どんなソフトウェアをインストールしているかよりも、以下の要素が重要だと思う。
- どんなソフトウェアが常時起動しているか(常時起動しているプロセスは何か)
- どんなソフトウェアが即利用できる状況にあるか
- ショートカットやマウス操作一発で呼び出せる機能は何か
- メニューバーアイテムには何を表示しているか
- Dockに何を登録して、どのように利用しているか
上記を踏まえた上で...
- テキスト入力(メール、ブログ、コード等を書く行為)は、コンピューターを操作する上で最も日常的で、最も高度な作業かもしれない。自分にとって便利な入力環境を整えておくことは、極めて重要だと思う。
- 書くためには、まず読んで様々な情報を得るところから始まる。検索機能、ブラウザやメールの機能、スクロール、コピー&ペースト、ショートカットの設定なども、MacBook起動中に常に体感し続ける性能になると思う。
上記の基本性能が満たされてくると、目的を満たすアプリケーションの使い勝手も向上するように思う。
キーボードの環境
- USキーボードを利用
- USキーボードを選択してMacBookのキー入力環境をより快適に!
- KeyRemap4MacBookで左右のcommandを英数・かなに併用する設定(単独打鍵の時)
日本語入力の環境
- ことえりを利用している
- ひらがなモードで半角スペースを入力する設定に変更
- ことえりのキー操作について
- ことえりが賢くなる使い方
- NADのカタカナ英語辞書のインストール
クリップボードの拡張
- クリップボードの拡張については、いろいろ試して何を使うか悩んでいたが、シンプルなAppleScriptを利用することにした。
Spotlightの活用
スティッキーズの徹底活用
- Spotlightに対応させる
メールの環境
- WideMailによる3カラム表示が使い易い
ブラウザの環境
- 基本Safari、Firefoxも併用
- Safariは、過去すべての閲覧履歴をスポットライトで検索可能なので
- SafariとSmart Scrollとの併用で最高に滑らかなスクロール環境になるので
- しかし、Firefoxの便利なアドオンの存在も魅力的過ぎる...。だから併用。
- どちらにもAutoPagerizeのインストールは必須
Safari
- ~/Library/Application Support/SIMBL/Plugins/
- GreaseKit & AutoPagerize、SafariStand、SafariTabConfig、SafariTabMemento
Firefox
- アドオン
- Greasemonkey & AutoPagerize、Firebug、iMacros、Firefox PDF Plugin、SBMカウンタ、Tombloo、テキストリンク、Yet Another Smooth Scrolling 、Cooliris
- Yet Another Smooth ScrollingはSmart Scrollと併用可能だった。
- マウスホイール、まはたトラックパッドのスクロール操作では、Smart Scrollが有効になった。
- ページスクロール、矢印キーによるスクロールの時は、Yet Another Smooth Scrollingが有効になった。
メニューバーアイテムの環境
- ミニマムメニューによって、すべてのアイテムを素早く一覧表示が可能。右から順に...
Dockの使い方
- デスクトップ下に2D表示、グリッドのハイライト、隠されたアイテムは半透明、スペース区切りを追加、最近使ったアプリケーション・書類・サーバ、よく使うボリューム・項目を表示するスタックを登録
- よく使う項目を活用して、基本的にアプリケーションアイテムはDockに登録しない。
- 登録しているフォルダ
- よく使う項目(グリッド、名前順)
- 最近使ったアプリケーション
- ホーム(リスト、名前順)
- アプリケーション(リスト、名前順)
- ユーティリティ(グリッド、名前順)
- Core Services(リスト、名前順)
- Developer(リスト、名前順)
- 書類(リスト、変更日順)
- ダウンロード(ファン、追加日順)
- リスト・グリッド・ファンの使い分け
- 階層を辿りたい・アイテム数が多い時はリスト
- 単一階層・一覧表示できるアイテム数ならグリッド
- ほとんど最近追加したアイテムしか利用しないダウンロードはファン(アイテム数は多過ぎるのでウィンドウ開いて検索する方が早い)
- グリッド・ファンについては、そのままドラッグできるところがリストとの大きな違い
QuickLookの環境
- /Library/QuickLook/
- Archive.qlgenerator
- BetterZipQL.qlgenerator
- flv.qlgenerator
- Folder.qlgenerator
- HetimaWebThumbnail.qlgenerator
- iWork.qlgenerator
バックアップの環境
ハードディスクは何の予兆もなく突然壊れる...。(SMARTの監視情報とかに関係なく。過去2度のHD崩壊の体験から)だから毎日のバックアップはとっても重要。Time Machine&Time Capsuleはその作業環境を最もシンプルに分かり易く提供してくれる。
- Time Capsuleにバックアップしている。
- Time Machineの環境設定は常に「切」にして、MacBookの前を離れる時に以下のスクリプトを実行している。(control-shift-T)
- 自分の使い方では1時間毎のバックアップは不要なので、この方が無駄にCPUが活動しなくて快適*2
- タイムマシーンでバックアップ完了後スリープする
重要なのはマシンじゃなくて、世界にたった一つしかない文章やコード、画像、映像、音楽といったオリジナルな情報や作業環境なのだ。
- 自分でどこかにコピーしておかない限り、オリジナルな情報は決して復元することはできない。
- 壊れた部品は交換すれば良いし、ダウンロードできるものはまたダウンロードすれば良い。
- ただし、インストールや設定が複雑だったり、時間がかかる場合はその環境自体もバックアップしておきたい。
そんは訳で、過去の任意のバックアップ時点に遡ってOS環境全体を復元してくれるTime Machine&Time Capsuleは、自分にとって絶大な安心感を与えてくれる仕組みであった。
その他の機能拡張(AppleScript + Quicksilver)
その他に変更あるいは停止したソフトウェア
- iStat menusをインストールして、MenuMetersとsmcFanControlはオフにした。
- iStat menusはファンの回転数も表示してくれる。
- 今のMacBookは熱くならないので回転数が分かるだけで十分。
- Mouse Locatorはオフにした。オフにしてもマウスカーソルを見失うことがあまりなかったので。
必要最小限のソフトウェア
可能な限り、常時起動するプロセスを少なくする。(そうは言っても結構な数のソフトウェアをインストールしているが)
- そのほうがマウスやキーの操作感がより自然に、滑らかに感じられる。
- shiftキーを押しながらログインしてみると、その軽快さ実感できるかも。
- たまには、自分にとっての必要最小限の機能を見つめ直すのも良いかもしれない。
ショートカットの環境
システム環境設定で追加したショートカット
- 全アプリケーション
- command-option-`
- Dockを操作対象にする
- command-`
- 選択アプリケーションの別ウィンドウを操作対象にする(アプリケーション内のウィンドウ切り替え)
- control-option-L
- サービスメニューのSpotlightを実行
- control-command-Z
- 拡大/縮小、またはZoom
- control-command-,
- システム環境設定
- Finder
- command-→
- パッケージの内容を表示
- スティッキーズ
- command-option-M
- ウィンドウ >> 選択した基準で整頓 >> 日付
- command-option-1・2・3・4・5・0
- command-option-O
- 開発 >> ページをこのアプリケーションで開く >> Firefox.app
所感
これまで過去の習慣が染み付いた使い方で、せっかくの最新機能を有効活用していなかったが、最近はようやく少しは使いこなすコツが分かってきた気がする。
- どんな素晴らしいアプリケーションを利用するかではなく、自分の目的や趣向に合ったアプリケーションをいかに利用するかが大事。
- 例:OSX標準のプレビューは、いつの間にか高度な画像編集機能を備えていた!(年賀状の作成に利用できるレベルかも)
- 10 Handy Mac Preview Application Tricks as Image Editor
- Leopard プレビュー.appの底力
- 複数のアプリケーションと最新の機能をうまく連携させることで素晴らしい使い勝手が生まれるかも。マニュアルの読み直しは大事。
- 不便を感じたら放置しないで工夫し続けることで、自分スペシャルな便利なOS環境になる。
- AppleScriptとQuicksilverの組み合わせで、かなりの問題をどうにか解決できる可能性がある。
- この方法なら、常時起動する余分なプロセスが追加されず、ショートカットで呼び出した時だけ処理されるところがいい。
- AppleScriptはOSX標準の機能なので、OSXがアップデートされてもそのまま利用できることに期待している。もし動かなくなっても、迅速に自分で対処できるかもしれないし。
こうして見ると、今年は素晴らしいMacBook環境でスタートできた気になってくる。でも現状に満足せず、日々便利さを追求する気持ちを忘れずに。今後は、webサービスと連携した使い勝手の向上も追求してみたい。