引き戸の戸車の交換
去年の今頃、引き戸のレールがダメになって交換したのだけど...
今度は戸車がダメになった。
レールを交換した当初は、感動的な滑らかさで開け閉めできて喜んでいた。しかし、ここ最近はガタゴトと不快な振動が大きくなってきた。もはや去年のあの感動的な滑らかさは無い。もしやと思い引き戸を外してみると、戸車の外周がだいぶ擦り減っていた。指で動かしてみると、擦り減り方も均一でないため、外周が歪んで凸凹している。戸車の動きも悪く、抵抗を感じる。
という訳で、戸車を交換してみた。
取り外し
- 引き戸を外して立てかける。
- 戸車を取り外す。
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- 戸車は、1本の長いネジで固定されていた。
- そのネジは普段ネジカバーで覆われている。
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- ネジカバーは先の尖ったものでこじると簡単に外れた。
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- その下に見えているのは戸車の高さ調整用のネジ。間違えないように。
戸車の型番
- 交換用の同じ戸車を手に入れたいのだけど、型番がどこにも書いてない...。
- よくよく観察すると、型番は書いてないのだけど「家研」という文字だけある。
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- 「かけん」と発音するらしい。
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- おそらくメーカー名かブランド名になるのだろう。今はこれが唯一の手掛かり。
- 型番が分からないので、取り外した戸車を握りしめて、ホームーセンターへ向かった。
- 「家研」の戸車はいくつか置いてあったのだけど、握りしめた戸車と同じものは無かった...。
- しばし悩んで、そうだ!画像検索してみよう、と思い立った。
- すると、あっけなく似たような戸車が見つかってしまった!
- 恐るべし、検索エンジンの力には感心する。
- どうやら目指す戸車は「SR3」という型番らしい。
- 家研のホームページで詳細に確認してみる。
- 寸法を測ると、完全に一致。間違いない。
- さらに戸車のタイヤの形状によってY型とV型があるらしく、自分のはV型。
- 改めて「家研 SR3 V4」で検索して、家研販売 調整戸車 SR3-V4を2個発注した。
取り付け
- 部品さえ手に入れば、取り付けは簡単。
- ドライバー1本で素早く完了した。
取り付け後、引き戸は再び感動的な滑らかさで動き始めた!
未知の戸車の探し方
- 部品の型番が分からない場合は...
- まず、メーカー名で絞り込み、(家研)
- 画像検索で似た形状を探して、
- サイズを測って詳細な仕様を確認する。(長さ53mm 高さ52mm 厚み14.5mm V型など)
- 今回は先にホームセンターに行ってしまったが、上記の手順で見つけられなかった場合に、
- 部品を握りしめてホームセンターに向かい「これと同じモノ下さい」と発注する方が良さそう。
- 戸車のパッケージにも似たような手順ABCが記載されていた。
おまけの分解と想像
- 毎日数十回もの開閉動作に耐えながら、10年近く引き戸を支えてきた戸車の中身を覗いてみたくなった。
- もはや分解というより破壊なのだけど、回転部分を取り外してみた。
- 最後は力技しかない。バールとハンマーで強引に、こじ開けてみた。
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- タイヤのひび割れは、バールでこじ開けた時にできたもの。
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- 回転部分には「526Z」という印字がある。
- どうやらこれはベアリングの型番のようだ。
- 戸車のタイヤの軸の周囲には、小さな玉が組み込まれているらしい。
http://japanese.alibaba.com/product-gs/good-quality-miniature-ball-bearing-626-mini-bearing-60115725623.html
- 上記ベアリングの仕組みによって、重い引き戸をあの感動的な滑らかさで転がしてくれるのだ。
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- 上図は「526Z」後継の「626ZZ」と思われる。
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- 家研の仕様書によると、SR3はベアリング「626ZZ」を利用している。
- 耐久性は15万回らしい。開けて1回、閉めて1回ということか?
- 仮に10年使ったとすると、毎日40回程度の開閉動作をしていたことになる。
- 150000÷3650=41.0958904109589
戸車とベアリングの地味な仕事に感謝!