MacBook Pro Retinaに入れたフリーなソフトウェア

MacBook Pro Retinaを使い始めて1ヶ月が経過した。Snow Leopardである旧MacBookの環境は丸ごとコピーせず(OSが劇的に変わっているので)、必要なものだけ、その都度、ひとつ一つ手作業でコピーしてきた。ゆっくりだけど、少しずつ便利な環境になりつつある。以下は何をインストールしてきたか、のメモ。

  • 方針
    • 可能な限りOS標準の状態を維持する。
    • 可能な限りOS標準のソフトウェア・機能を利用する。
      • しかし、そうなっていない気もする...。

Resolution changing app

  • Retina入手したら、まずは2880×1800の素の解像度を試したくなった。
    • 圧巻!なんて広いデスクトップだろう!
    • と同時に、なんて小さな文字だろう...。
  • 現状はAppleScriptQuicksilverを利用して、以下の解像度に自由自在に変更できるのだ!楽しい!
  • Retinaの広大さ! - ザリガニが見ていた...。
    • command option control 0 = 2880×1800
    • command option control 9 = 2560×1600
    • command option control 8 = 2048×1280
    • command option control 7 = 1920×1200
    • command option control 6 = 1680×1050
    • command option control 5 = 1440× 900

Temperature Monitor

  • 冷房の効いていない場所で作業すると熱い!(気温32℃以上の場所で作業した時の体験)
  • どれほど熱いのか測定したくなってインストールしてみた。


KeyRemap4MacBook

  • USキーボード使いの日本人の自分には絶対に外せないツールだ。以下の設定をしている。
    • 左右のコマンドキーを「英数/かな」として使う
      • もう設定がないと日本語入力する気が起きない。必需設定。
    • Escape to EISUU + Escape
      • vi・vimのモード切り替えで大活躍!
    • F12 to Eject
      • 最近のmacにはejectキーがなくなって、スリープ系のショートカットが使えなくて不便だと思ったので。
      • これで今までどおり使える!(command-option-F12=スリープ、control-shift-F12=画面だけスリープ)


Dropbox

  • iPhoneiPadMacbookでのファイルの同期はもちろんのこと、
  • パブリックフォルダでプログラムコードを配布したり、
  • 共有フォルダを作って離れた人とファイル・写真をやり取りしたり、

...と使い勝手が非常に良い。やっぱり最初に入れておきたくなる。

Evernote

Quicksilver

  • CUIランチャーであり、ショートカットの設定もできる。
  • 痒い所に手が届く便利なAppleScriptをショートカット一発で瞬時に呼び出すのだ。
  • 初代MacBook以来の膨大なAppleScriptショートカットを引き継ぐために必要なのだ。

VLC

  • 見たい映像が見られない、だからMacは駄目なんだと言われないために、インストールしておいた。

teleport

  • teleportを使うと、MacBook Pro Retinaのキーボードやトラックパッドで、隣にあるMacBookをそのまま操作できるのだ。
    • マウスカーソルが隣の画面に移動する感覚は、まるでデュアルディスプレイを使っている感覚。
    • ファイルのドラッグ&ドロップもできるようになってしまった!素晴らしい!
  • MacBookではsynergyコマンドを使っていた。
  • それがGUIのシステム環境設定で可能になった。

2台持ちには手離せない!

  • 稀に、思いどおりに操作できなくなったときには...
    • Control+Option+Shift+Esc
    • 操作を元のマシンに強制復帰

WakeOnLan

  • いざteleportしようと思ったときに、隣のマシンが眠っているとガックリくる。
  • そんなときにWakeOnLan
  • 素早く起こして幸せになる。

Web Sharing

  • Mountain LionではWeb共有がなくなってしまった...。
  • しかし、それは設定がなくなっただけで、webサーバーは今でもちゃんとインストールされている。
  • それを起動するGUIのシステム環境設定なのだ。

Secrets

  • defaults writeで始まるコマンドを入力して、GUIからは隠された設定を有効にする方法がある。
  • それがGUIのシステム環境設定から有効にできる優れもの。
  • 随時defaults write設定が更新され、アップデートできる。

世にあるdefaults writeで紹介されているほとんどの設定は、Secretsから設定可能なのだ!

Xcode 4.4.1App Storeから無料ダウンロード)

  • 以前はXcode4から有料になったので、とりあえずcommand line toolsをインストールして何でもビルド可能な環境にしておこう...
  • と思ってcommand line toolsをインストールした後にApp Storeを覗いてみると、何と!Xcode4.4.1 無料 ですと!太っ腹!

Homebrew

  • 以前はMacPortsを使っていた。しかし...

追記18:15 「HomebrewじゃなくてMacPortsなの?」という感想を複数頂いておりますが、私の理由はこうです。

404 Blog Not Found:備忘録 - Mountain Lion を最低限文化的にしつけるためにやったこと
  • ま、MacPorts使うのはおじさんだけ、なのか...。
  • いかん、いかん、Homebrewにしておこう!(青二才でもいい)
  • という単純な理由で、Homebrewに切り替えてみた。
  • いや、もう少しまじめに、MacPortsとHomebrewの違い
    • MacPortsは、/opt以下に依存するすべてのライブラリもインストールする。
    • Homebrewは、現在インストールされているライブラリを活用してインストールする。
    • MacPortsは、sudo付けるの忘れてガックリすることがある。
    • Homebrewは、sudo不要。(必要なら途中で認証を求められる)
  • 何より、新しいHomebrewを使うことで、MacPortと違った設計思想も感じることができるのだ。(それが楽しみ)
$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

Safari機能拡張

はてなブックマーク
  • ツールバーには、はてなブックマークボタンが追加される。
  • ボタンにはブックマーク数が表示される。
  • ボタンを押すと、ブックマークを追加したり、コメントを閲覧できたりする。
  • 検索結果にブックマーク数が表示される。
  • 記事一覧にブックマーク数が表示される。

ClickToFlash
  • クリックするまでFlashのロードを開始しない。(不要なFlashのロード&再生でCPUパワーを浪費しなくなる)
  • どこのサイトでFlashが必要なのか明確になる。
AutoPagerize
  • ページの下の方までスクロールすると、次のページを自動的にロードして継ぎ足してくれる。
  • もう、これなしのブラウザで閲覧するのは苦痛。
  • ブラウザ標準の機能にしてほしいレベルで必須。
TextURLLinker
  • リンクが張られていないURL文字列をリンクに変換してくれる。
  • 素晴らしいのはttp://などの略記もリンクにしてくれるところ。
FastestTube
  • YouTubeの動画に「ダウンロード」ボタンを追加してくれる。
  • ボタンを押すと、動画のサイズ・エンコードを指定してダウンロードできる。

TextMate 2

  • なんと!あのTextMateが2になって、しかもフリーウェアになっていた!
  • GitHubからプロジェクトをダウンロードして、自分でビルドする必要があるけど。
  • TextMate 2のREADMEのとおりに操作したら、無事TextMate 2ができあがった!(ここでもHomebrewが活躍)
  • mateコマンドもインストールしておいた。(ターミナルからmateコマンドでTextMateが起動するのだ)
    • TextMate >> Preferences... >> Terminal


CotEditor

KeyBindingsEditor

  • このKeyBindingsEditorは、キーバインドの設定をGUIで分かりやすくしてくれるのだ!
    • ただし、最低限のキーバンドの知識は必要である。
    • 何の知識もなく無闇に設定を変更すると、本来の操作ができずに困ったことになる。

NeoOffice

NeoOffice-3.1.2-Language_Pack_Japanese
NeoOffice-3.1.2-Patch-9-Intel.dmg(旧MacBookからコピー)
  • NeoOfficeは3.2以降、10$の寄付が必須になってしまった。
    • たった今確認すると、3.2.1がFree download可能になっていた!
    • これだけの規模のプロジェクトを維持するためには、必要なことだと思う。
  • しかし、自分が欲しいのは表計算アプリのみ。
  • しかも、自ら使うのではなく、外部から送られてきたファイル内容を確認するために、年数回稀に使うだけなのだ。
  • というわけで、フリーウェアとして寄付なしでも使わせて頂ける3.1.2をインストールしてみた。
  • Mountain Lionで起動するたびに、「正常に機能しないかもしれない」と警告するWebページが表示されるが、
  • 今のところ、自分の使い方では問題なく利用できている気がする。

Java

  • NeoOfficeを実行するためにはJavaが必要。しかし、Mountain Lionでは標準インストールされない...。
  • そこで、以下のコマンドを実行してOSXJavaの必要性を訴えると、自動インストールが始まるのだ。
$ java -version


  • さらに簡単な方法:Launchpad >> その他 >> Java Preference をクリックして起動するだけで自動インストールが始まった!

各種プリンタドライバ

  • 印刷しようとすると勝手に探してインストールしてくれた!素晴らしい!

terminal-notifier

  • terminal-notifierコマンドで通知センターに通知できる!
  • これはGrowlにとってのgrowlnotifyコマンドである。
$ sudo gem update --system
$ sudo gem install terminal-notifier
$ terminal-notifier -message "こんにちは、これは私のメッセージ。" -title "タイトル"

素晴らしい!自分が入力した通知が通知センターに届いた!

TotalTerminal(旧Visior)

  • controlキーの2度押しでどこからでもターミナル画面のシートを呼び出せて非常に便利なのだが...
  • 再開に対応していないようで、再起動すると過去のターミナル履歴が消えてしまうのがとっても残念。

XQuartz

    • ffmpegにはX11が必要で、Mountain Lion対応のX11はXQuartz プロジェクトから入手できるとのこと。

ffmpeg

  • これさえあれば、動画や音声は好みの形式に変換できるのだ!
本の虫: ffmpegとlibavの背景事情
  • インストールはHomebrewから。
$ brew install ffmpeg

POPFile

  • POPFileベイジアンフィルターを利用した強力なメール振り分けプロキシサーバーである。
  • POPFileを起動すると、Perl5.12のスクリプトがバックグラウンドで活動を開始する。
  • 最初は何も分からないお馬鹿さんなのだが、学習させることで正確無比な分類をするようになる。
  • 初代MacBook以来鍛え上げてきたベイジアンフィルターの性能は素晴らしい!
    • 1週間に300~400通届くスパムメールの中から、必要なメールのみ受信ボックスに残してくれる。
    • 自分はスパム・DM・パーソナルの3つのバケツ(分類区分)に分類している。
  • スパムメールまみれになったメールアドレスを実験台に、今もスパムフィルターの技術を磨くため実践中。
  • サーバーなので、旧MacBookPOPFileを利用することも可能。
  • 外部のマシンからPOPFileにアクセスするには...
    • 設定画面 >> セキュリティ >> ステルスモード/サーバーオペレーション
    • 「はい」に変更してステルスモードを無効にする。

QuickLookプラグイン

  • 最近はかなりのファイルがOSX標準のQuickLookで閲覧可能になっていた!
  • とりあえず、旧MacBookから移行したプラグインは以下の4つのみ。
Suspicious Package.qlgenerator

.pkgファイル(インストーラーパッケージ)の中身を表示してくれる。

ScriptQL.qlgenerator

.scptファイル(AppleScript)の中身を表示してくれる。

BetterZipQL.qlgenerator
  • .zipファイルの中身を表示してくれる。
QLStephen.qlgenerator
  • 拡張子のないテキストファイルの内容を表示してくれる。(地味に便利。これがないと困る)

SimpleCap

  • 最高のスクリーンキャプチャは何かと問われたら、自分にとってはSimpleCapである。
  • かゆい所にも手が届く各種設定はすべてが自分の需要にマッチしている。素晴らしい。
  • OSX標準のcommand-shift-4では苦労する構図も、SimpleCapを使えば、いとも簡単に撮影できるのだ!

まだインストールしていないソフトウェア

MacBookではインストールしていたが、現在のMacBook Pro Retinaではまだインストールしていないソフトウェアの一覧。

Growl(有料)
  • 通知センターとterminal-notifierで代用できないか、試行錯誤中。
easySIMBL
  • Mountain Lionではsandboxに対応したeasySIMBLの方が良さそう。
  • しかし、そもそもSIMBLは必要なのか?という原点に立ち返って、まだインストールしていない。
    • MacBookSIMBLにインストールしていたものは、ほとんどがSafariの機能を拡張するものだった。
    • それらは現在、ほとんどがSafariの機能拡張の仕組みを利用して実現されているのだ。

ということで、SIMBLなしの環境でしばらく頑張ってみる。

SafariStand
  • 唯一、SIMBLをインストールしたくなる動機になるSIMBLバンドルである。
  • しかし、一部の機能はSafariの機能拡張で実現されていたり、
  • Safari自体にSafariStandが実現していた機能が取り込まれたりしている。

ということで、SafariStandなしの環境で様子を見ながら使っている。

  • SafariStandを入れたくなったら、SIMBLを入れる時でもある。
SmartScroll(有料)
  • OS標準の慣性スクロールもなかなか良い。
  • 先日Mountain Lionにも対応したので、いずれインストールして試すつもり。
  • http://www.bridge1.com/smartscrollx.html(日本語版)
かわせみ(有料)
Google日本語入力
  • ことえりonlyで頑張れないか、試行錯誤中。
  • しかし、ことえりの辞書はすべて移行したつもりなのに、旧MacBookよりことえりがお馬鹿になってしまったような気がする。

かわせみ・Google日本語入力をインストールするのは間近かもしれない...。


以上、すべてのソフトウェアに深ーく感謝です!