WebKit Nightly Buildsで最高に滑らかなスクロール

WebKit Nightly Buildsとは、OSX環境で動作する開発途上のWebKitである。文字どおり、日々修正され進化し続けるWebKitを毎晩ビルドして、その時点の最新のWebKitを動作可能な状態にしたものである。つまり、WebKit Nightly Builds = 将来のSafari なのである。(但し、機能的な不具合を抱えていたり、最終的に取り入れられない機能もあるかもしれない)

そのWebKit Nightly Buildsをインストールすることで、MacBook Pro Retina系のスクロール問題(動作が重い、カクカクする、引っかかる等)が改善されるという情報を得た。

以前、MacBook Pro Retina 15インチを購入するにあたり散々悩んだスクロール問題*1だけに、興味津々な耳寄り情報である!さっそく試してみた。

ダウンロード&インストール

  • WebKit Nightly Buildsは、以下のページからダウンロードできる。
  • インストールはWebKit.appをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップでOK。
  • WebKit.appは、バージョン違いのSafariのようなもの。起動するとメニューバーにはSafariと表示されるが、その中身は開発途上の最新の機能が実装されたSafariなのである。
  • メニューバーの Safari >> Safariについて を確認するとインストール済のSafariのバージョンが表示されるが、Dock上を確認すると、間違いなくWebKitが起動している。


滑らかさチェック

スクロールの滑らかさは、以下のページで確認してみた。

その結果は...(自分の感性に頼った感覚的な比較でしかないが)

  • Mountain Lionで改善されたSafariのスクロール性能は、WebKit.appではさらに磨きがかかり、もうMacBook Airと遜色ない滑らかさである。
  • 以前スクロールに引っかかりを感じてイライラしていたマイナビニュースのページも、問題なく滑らかにスクロールする。
  • 二本指の動きに寸分の遅延なく追従して、そのまま慣性スクロールによって滑らかにページが流れいく感覚は気持ちいい。
  • 一方のSafari 6.0.3で試すと、WebKit.appほどの滑らかさには達していない。(それでも優秀なスクロール性能ではあるが)
  • 両者のスクロール性能差はそれほどないのだけど、一旦その滑らかさを体感すると、やはりWebKit.appを常用したくなる。


将来のSafariが、最高に滑らかなスクロールになる日を楽しみにしている。

環境


ディスプレイの製造元

  • Retinaモデルのディスプレイは、LGとサムスンの2つのメーカーが製造しているそうである。
  • そして、以下のコマンドを実行することで、どちらのメーカー製なのか確認できるらしい。
$ ioreg -lw0 | grep \"EDID\" | sed "/[^<]*</s///" | xxd -p -r | strings -6
Color LCD
LSN154YL01001
DLMXXXXXXPXXXXGXX

参考ページ(感謝です!)

*1:Mountain Lion環境になって、ほぼ問題ないレベルに間然されているのだけど。