およそ過去1年間の自分の足跡を辿る
少し前から話題になっているが、すべてのiPhoneは定期的に端末の位置情報をファイルに蓄積しているらしい。
で、その位置情報履歴を地図で確認するアプリがある。iPhoneTracker(MacBookで起動するアプリ)。
こうゆうのを見ると、試さずにはいられなくなる性分。早速、ダウンロード&実行してみた。
出た出た!
- そんなに移動は多くないと思っていたが、こうして改めて見ると、結構移動していることが分かった。
- 左下の再生ボタンを押すと、特定の期間に区切って時系列に連続再生してくれる。
- 自分の場合は、2010/6/24からの位置情報が記録されていた。
面白い!
ユーザーの同意
- iPhoneがこのような位置情報をコツコツ集めているとは知らなかった。
- このような情報が収集されていることが明かされると、よくプライバシーの観点から問題視される。
- 自分としては、このように自身の移動履歴が見られるのは興味深く、とっても面白いと思っている。
- 問題はユーザー同意の上で収集しているのか?と思っていたら、しっかり同意を得ていたらしい。
なるほど!
- iTunesをインストールする際に、ユーザーの同意を得ていたらしい。(「ロケーションベースサービスについて」の項で宣言)
ユーザーの位置情報ではない
- ところで、一般的なアプリについて、iPhoneでは 設定 >> 位置情報サービス で現在地を検出する許可のオン・オフを設定できる。
- 位置情報履歴だけインストール時に同意を得るだけで、コントロールできないのは卑怯だな、と思っていたら...
なるほど!
- 記録している情報はあくまでも携帯電話基地局と無線 LAN アクセス ポイント(Wi-Fi ホットスポット)の位置。
- そういわれてみると、拡大した位置情報は特定のグリット間隔で記録されており、ピンポイントの位置情報ではないことに気付いた。
- 必要以上に長い期間の位置情報が保存されたり、位置情報サービスを無効化しても位置情報が取得されたりする動作は iOS のバグ。
- 1年近く前の6/24からの位置情報履歴が残るのは、iOSのバグだったのか...。
- 設定 >> 位置情報サービス でオフにできないのもバグだったのか...。
所感
- 個人的には、iPhoneTrackerで自分の移動履歴を見て、素直に感動した!
- SafariがSpotlight検索のために、閲覧したすべてのwebページをキャッシュしていることを知った時の感動に似ている。
- 問題は、以下の2点かもしれない。iTunesのインストール時にユーザーの同意を得ていると言うが...
- 多くのユーザーがその事実を知らなかったこと。
- 位置情報履歴のオン・オフを設定できない状態であったこと。
- iOSのアップデートによって、位置情報履歴の保存(キャッシュ)が数週間に短縮されてしまうのは惜しい気がする。
- 長期間の位置情報履歴のキャッシュを活用して、より面白い、有益なサービスに役立てて欲しいと思う。(ユーザーに選択の余地がある状態で)
アップデートされる前に、自分の足跡をぜひ確認するべき。そして感動しておくべき。