タイプ別mac選び

...という訳でRetinaモデル難民となり、何を買おうか彷徨っている状態になってしまった。

そんなに悩むなら今回は見送ればいい、という意見もある。しかし、そうやって見送ること早4年、とうとうLionも別パーティションにインストールはしたが使わずじまい。来月にはMountain Lionもリリースされる。おまけに、今月末(6月末)にはiTools時代から使っていたMobileMeも終了し、完全にiCloudに移行しなければならない。iCloudをサポートするOSはLion以降。今MacBookでメインに使っているのはSnow Loepard。月末までにはLionに移行しておかなければと思っている。

Snow Leopardの使い勝手は素晴らしく良い。(と思っている)不満はまったくない。できればこのまま使い続けたい。だからLionマシンを今のうちに手に入れて2台並べて運用したい、と思っていた。そのうち段階的にLionへ移行する作戦。Lionにとうとう移行しなかったのは、使い勝手のいいSnow Leopardを使っていると、再起動してLionを立ち上げるのが面倒くさいと感じていたから。2台並べて使っていれば、そのうちメモリ潤沢で操作性のいい最新マシンのLionを使うようになるだろうと。

そこでRetinaモデル難民なりに、何を買うべきか考えてみた。

とりあえず最新のOSとマシンをお手軽に体感しておけばいいんだ派

  • MacBook Air 11インチ(84,800円)
    • ディスプレイ(1366×768)
    • 4GBメモリ
    • 64GBフラッシュストレージ

11インチだからと、あなどれない。操作に対するレスポンスが機敏で素晴らしい。画面は小さいが、横幅は今使っているMacBookの1280×800より広いのだ。さらに、Lionのフルスクリーンモードを活用すれば、通常モードと比べて90ピクセルくらい節約できる。768+90=858、つまり今使っているMacBookより、Safariなどは広い領域を表示することができるのだ。

64GBフラッシュストレージの小ささは、運用の転換でカバーするか。例えば、写真・映像・音楽は外付けハードディスクに移行する。あるいはAir Macディスクなどを活用して、家庭内クラウド環境に整える。写真・映像・音楽を入れなければ、64GBでもやっていける気がする。

メモリは4GBと小さいが、最新のフラッシュストレージマシンなら、超高速にスワップ処理を完了してメモリ不足を感じさせないはずである。

最新のフラッシュストレージマシンで趣味も仕事も本気でするよ派

  • MacBook Air 13インチ(181,600円)
    • ディスプレイ(1440×900)
    • 8GBメモリ
    • 512GBフラッシュストレージ

やっぱり普通に広い画面で作業したい。しかも、どんな時でも寸分の遅れもなく、指に追従する操作感であって欲しい。そして、今のMacBook環境をそのまま移行するなら、最低512GBフラッシュストレージが必要になる。写真・映像も大量に扱うことを考えて、メモリは最大の8GBか。

ちなみに、Thunderboltディスプレイ2560×1440を繋いでみると、Thunderboltディスプレイ側では、それまでの軽快な動きがとたんにぎこちなくなった。(アップルストアで実際に繋いで試してみた)Intel HD Graphics 4000には荷が重いようだ。拡張ディスプレイを付けるつもりなら、高性能なGPU付きのモデルの方がよさそう。

やっぱりレガシーデバイスは安くていいな派

  • MacBook Pro 15インチ 2.3GHz(172,400円)
    • 高解像度ディスプレイ(1680×1050)
    • 8GBメモリ
    • 512GBハードディスク

その後、自分で交換するもの

  • 16GBメモリ(まだ高価)
  • 1TBハードディスク(8000〜9000円)

ハードディスクモデルの良い所は、メモリとハードディスクを自分で交換可能なところ。必要に応じて、市場の価格を見て、より大容量のものに交換できるのだ。MacBook Air 1440×900と同じでは悔しいので、高解像度ディスプレイを選択して1680×1050のより広い画面に。DDR3-1600メモリはまだ手頃な価格になっていないようなので、とりあえず8Gにアップ。ハードディスクは自分で調達した方がお得。

これにThunderboltディスプレイ2560×1440を追加しても、以下のRetinaモデルとほぼ同じ価格である。ちなみに、アップルストアで実際に繋いで試してみたが、滑らかにスクロールしてくれる。NVIDIA GeForce GT 650Mの力って、素晴らしい。外部ディスプレイも考えるならこのモデルが良いかもしれない。

それでもRetinaはオレが開拓するよ派

MacBook Pro Retinaモデルの操作感が自分の感性に合ってないのだけど、それ以外に不満はないのである。(むしろオーバースペックなくらい)どんなものにも欠点はある。完全無欠なものなど、この世の中にほとんどないのである。あとはその欠点と、どうやって向き合うか、うまく付き合っていくか、である。
また、日常的に使い込んでみるまでは、Retinaモデルで何ができるか、どんな素晴らしい使い方があるのか、正直な所分からない。頭の中で思考しているだけではダメで、実際に体感してみるべきなのだ。
Retinaモデルを手にすれば、開拓者となって、スクロールの鈍さを改善する方法・設定を見つけたり、Retinaモデルの性能を活かした使い方を提案するチャンスでもあるのだ。足りない所は自らの創意工夫で補う、それは今までもしてきたことで、このブログの源泉でもある。
その精神を尊重するなら、迷わず買いのはずなのだが、迷ってしまっている...。問題は、すべてがオーバースペックなくらい高性能なのに、そこから出てくるものが鈍いということ。軽快な動作を目的とした高性能なはずなのに、結果が伴わない。Retinaモデルの中で何が起こっているのだろう?